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ガソジン
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ガソジン(gasogene. gazogene, seltzogeneとも)は、ヴィクトリア朝後期のイギリスに存在した、炭酸水をつくるためのソーダサイフォンの一種である。
概要
接続された上下2つのガラス球からなっている。上には酒石酸と炭酸水素ナトリウムの混合物を入れて、二酸化炭素を発生させる。下には水、あるいは炭酸を加えたい飲料を入れる。サイフォンの原理を応用して下から汲み上げた液体に、上の炭酸ガスを注入して炭酸水を生成する。破裂する恐れがあったため通常、籐編みやワイヤーで覆われている。
フィクションでの描写
アーサー・コナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズでは、ベーカー街221Bの部屋に置かれているとされる。
ろくに口をきかず、しかしやさしい眼つきで、そこの肘掛椅子にかけろと手で示し、葉巻の箱を投げてよこし、部屋の隅のウィスキーやソーダ水のサイフォン("a gasogene")のある場所を指さした。 — アーサー・コナン・ドイル、ボヘミアの醜聞
ほかにもマザリンの宝石で登場している。