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ジュニャーナ
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仏教用語 ニャーナ, ジュニャーナ | |
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パーリ語 | ñāṇa |
サンスクリット語 | jñāna |
中国語 | 智, 若那 |
日本語 |
智 (ローマ字: chi) |
英語 | knowledge |
ジュニャーナ(梵: jñāna、若那、智)とは、サンスクリットで物事を分別する知恵・知識のこと。パーリ語では、ニャーナ(巴: ñāna)と言う。
バラモン教の伝統では、ウパニシャッドに記されているように、自身の中のアートマン(真我)を探求・分析することで、梵我一如の境地に到達する知恵「アートマ・ジュニャーナ」(Atma jnana)の獲得が目指されてきた。
ジャイナ教では、目指される最高の知識のことを「ケーヴァラ・ジュニャーナ」(Kevala Jñāna)、すなわち「「完全者」(ケーヴァリン)の知恵」と呼ぶ。
上座部仏教では十六観智として、ヴィパッサナー瞑想で得られる様々な智を説く。
大乗仏教においては、般若経や龍樹・中観派によって、この分別的な「智」である「ジュニャーナ」(若那)を超えた、究極的な無分別の「慧」としての「プラジュニャー」(般若)が、釈迦の悟りの境地として賞揚された。