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セコバルビタール
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IUPAC命名法による物質名 | |
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臨床データ | |
販売名 | Seconal |
Drugs.com |
患者向け情報(英語) Consumer Drug Information |
MedlinePlus | a682386 |
胎児危険度分類 |
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法的規制 |
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投与方法 | Oral |
薬物動態データ | |
生物学的利用能 | ? |
血漿タンパク結合 | 45-60% |
代謝 | Hepatic |
半減期 | 15-40 hours |
排泄 | Renal |
識別 | |
CAS番号 |
76-73-3 |
ATCコード | N05CA06 (WHO) QN51AA02 (WHO) |
PubChem | CID: 5193 |
IUPHAR/BPS | 7615 |
DrugBank | DB00418 |
ChemSpider | 5005 |
UNII | 1P7H87IN75 |
KEGG | D00430 |
ChEBI | CHEBI:9073 |
ChEMBL | CHEMBL447 |
化学的データ | |
化学式 | C12H18N2O3 |
分子量 | 238.283 |
| |
セコバルビタール(Secobarbital)は、短時間作用型のバルビツール酸誘導体で、1934年にアメリカ合衆国で特許が取得され販売されている。麻酔作用、抗痙攣作用、抗不安作用、鎮静作用、催眠作用を有する。イギリスでは、キナルバルビトン(Quinalbarbitone)として知られていた。米国内の医師幇助自殺で最も頻繁に使用されている薬物である。睡眠薬としては時代遅れのものと見做されており、大部分の用途はベンゾジアゼピン系薬剤に置き換えられている。
効能・効果
日本
海外
- てんかんの治療
- 不眠症の一時的な治療
- 痛みの少ない短時間の手術、診断または治療における、麻酔および抗不安を齎す術前投薬
禁忌
次の患者には禁忌である。
- バルビツール酸系化合物に対し過敏症の患者
- 急性間歇性ポルフィリン症の患者
原則禁忌
- 心障害を有する患者
- 肝障害または腎障害を有する患者
- 呼吸機能の低下している患者
- 薬物過敏症の患者
副作用
重大な副作用として、
が挙げられている。その他、0.1%以上の患者に、発疹等の過敏症、悪心・嘔吐 、眠気、頭重感、めまい、脈拍異常、興奮、腱反射亢進、痙攣、口渇が現れる。
離脱症状
心理的な中毒を引き起こす可能性があり、長期間使用時に身体的な依存を生じる。離脱症状には以下のものがある。
- 不安
- 不眠症
- 食欲不振
- 痙攣発作
- 振戦
- 禁断症状による死亡の可能性
安楽死への利用
オランダでは安楽死手段の一つ(ペントバルビタールまたはセコバルビタール15gを含む濃縮シロップ100mlの経口摂取)として用いられているが、近年はこの手段を選択した人は15%に過ぎず、残りは医師による別の薬物の静脈内投与を選択している。
米国では、1998年からオレゴン州、2008年からワシントン州、2013年からバーモント州の医師による死への幇助に関する法律の下で、セコバルビタールとペントバルビタールが最もよく処方される薬物となっている。
2017年からはカナダでも医師幇助自殺に使用される。
LD50は125mg/kg(ラット、経口)、267mg/kg(マウス、経口)と報告されている。
参考資料
外部リンク
- Marathon Pharmaceuticals - Seconal Full prescribing information for the United States.
- Drugs.com - Secobarbital
- RxList.com - Secobarbital Consumer information.