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セリチニブ
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IUPAC命名法による物質名 | |
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臨床データ | |
販売名 | Zykadia |
Drugs.com | Multum Consumer Information |
胎児危険度分類 |
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法的規制 |
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投与方法 | Oral |
識別 | |
CAS番号 |
1032900-25-6 |
ATCコード | L01XE28 (WHO) |
PubChem | CID: 57379345 |
DrugBank | DB09063 |
ChemSpider | 29315053 |
KEGG | D10551 |
ChEBI | CHEBI:78432 |
ChEMBL | CHEMBL2403108 |
別名 | LDK378 |
化学的データ | |
化学式 | C28H36ClN5O3S |
分子量 | 558.14 g/mol |
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セリチニブ (英語: Ceritinib)は、一部の肺癌を対象とした治療薬の一つである。未分化リンパ腫キナーゼ (ALK) 阻害作用を持つ。米国では2014年4月に米国食品医薬品局 (FDA) から、クリゾチニブ治療後の転移のあるALK 陽性非小細胞肺癌の治療薬として承認された。日本では2016年3月に「クリゾチニブに抵抗性または不耐容のALK 融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」を適応として承認された。商品名はジカディア。開発コードLDK378。
副作用
添付文書に記載されている重大な副作用は、間質性肺疾患(1.4%)、肝機能障害(3.6%)、QT間隔延長(5.7%)、徐脈(0.7%)、重度の下痢(6.4%)、高血糖(0.7%)、糖尿病(0.7%)、膵炎(頻度不明)である。これらの副作用は時に致死的であるので、患者の安全確保を目的とした留意事項(適正使用情報)が承認同日に厚生労働省から医療関係者に通知されている。
他に20%以上の患者に食欲減退、悪心(77.9%)、下痢(77.1%)、嘔吐(58.6%)、腹痛、肝機能検査値異常(ALT(GPT)増加、AST(GOT)増加、血中ビリルビン増加等)、疲労が認められる。
作用機序
ALKは細胞の増殖を司るチロシンキナーゼの一種である。通常は休眠しているが、非小細胞肺癌の3〜5%ではALK 遺伝子と他の遺伝子の融合が見られ、ALK 遺伝子が恒常的に発現する事で細胞増殖シグナルが常にONになり、異常増殖が生じている。この様な癌をALK 陽性(ALK+)非小細胞肺癌と言う。ALK阻害剤はこのキナーゼを阻害して増殖を止め、アポトーシスを誘導する。