チャッキラコ
チャッキラコは、神奈川県三浦市三崎の仲崎・花暮地域に伝わる小正月の伝統行事。浜の乙女達が、繊細かつ優美な踊りを神前に奉納し、正月の到来を祝う祭礼である。参加資格は女性のみが持つ。1975年(昭和50年)の文化財保護法改正によって制定された重要無形民俗文化財の第1回指定を受け、2009年(平成21年)9月の第1回登録で、ユネスコの無形文化遺産に登録された。
概要
踊り手は、およそ幼稚園の年中児~小学6年生の女の子である。晴着姿で、1本(「二本踊り」では2本)の扇を手に踊る。また、20cm位の竹の両端に、五色の紙を細く短冊に切り小さな鈴を付けた「チャッキラコ」と呼ばれる綾竹を持って踊る曲目が1曲あり、名前の由来となっている。楽器による演奏は無く、音頭取りと呼ばれる女性達の唄に合わせて踊る。曲目は「初いせ」「ちゃっきらこ」「二本踊り」「よささ節」「鎌倉節」「お伊勢参り」の6曲からなり、全てを総称して「チャッキラコ」と呼ばれる。
毎年、1月15日に行われ、午前10時頃に海南神社の神主からお祓いを受けた後、家内安全・商売繁盛・大漁祈願等の願いを込め踊りを奉納する。その後、衣装を水干、烏帽子に緋の袴に替えて、仲崎と花暮の龍神様の前で踊りを奉納する。午後からは、夕方まで商店等の家々を踊って廻る。
子供達が、唄に合わせて綾竹や扇を手に踊る姿に、毎年多くの観客を集めている。
起源
起源には定説は無いが、江戸時代中頃には、既に大漁祈願の祝いの踊りとして行われ、現在まで続けられている。
海南神社の祭神藤原資盈の奥方の盈渡姫が、村の娘に教えたという伝説も伝わっている。
また、三崎に来遊していた源頼朝が、海辺で磯取りをしていた親子連れの女性に踊りを所望したところ「私は年老いたので代わりに娘に踊らせましょう。」と、小竹を持って娘が踊り、母が歌ったともされている。
アクセス
外部リンク
- チャッキラコ - ユネスコ無形文化遺産(Intangible Cultural Heritage - ICH)
- チャッキラコ - 国指定文化財等データベース(文化庁)
座標: 北緯35度8分33.4秒 東経139度37分7.7秒 / 北緯35.142611度 東経139.618806度 / 35.142611; 139.618806
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