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ニセクロハツ
ニセクロハツ | |||||||||||||||||||||||||||
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画像はありません | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Russula subnigricans Hongo (1955) | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
ニセクロハツ |
ニセクロハツ(偽黒初、Russula subnigricans Hongo)は、ベニタケ目ベニタケ科ベニタケ属クロハツ節の毒キノコ。主に夏、富山県から愛知県以西のシイ林などの地上に発生する。傘は灰褐色でスエード状の質感があり、成長すると中央が窪んで浅い漏斗状になる。ひだはクリーム色で、傷つくか老成すると薄く赤変する。柄はほぼ傘と同色。
アメリカ合衆国南東部でも報告されていたが、その後別種と判明してR. cantharellicolaと命名された。
解説
ニセクロハツは子実体にキズを付けると赤変したままであるが、類似種のクロハツは傷つくと赤変後、しばらくすると黒変するので区別できる。ただし、毒を持たない未知の類似種の存在が複数確認されており。遺伝子解析により5型が確認された。
ニセクロハツによる中毒事故は1954年に京都市で初めて報告され、以降1958年から2007年にかけて愛知県、富山県、大阪府、宮崎県で6件・15人が中毒し、うち7人が死亡している。2018年には三重県の男性が死亡している。
中国では南部で中毒事故が多発しており、1994年から2012年までに発生したキノコ中毒患者852人のうち4分の1を占め、死亡率は20%以上に上った。
毒性
猛毒で致死量は2〜3本とも言われる。潜伏期は、数分から24時間。嘔吐、下痢など消化器系症状の後、縮瞳、呼吸困難、言語障害、横紋筋融解症に伴う筋肉の痛み、多臓器不全、血尿を呈し重篤な場合は腎不全を経て死亡する。主な治療法は胃洗浄、利尿薬投与、人工透析。
毒成分は2008年に京都産の個体から分離された、シクロプロペン誘導体の2-シクロプロペンカルボン酸 (C4H4O2) が骨格筋の組織を溶解し、その溶解物が臓器に障害を与えることが判明した。2008年の解明以前はルスフェリン類が毒性物質と考えられていたがマウスに対し毒性を示さず否定された。なお、上記のルスフェリン類と3-ヒドロキシバイキアインは宮城県で採取されたニセクロハツ類似種からのみ検出されており、京都府で採取した真のニセクロハツからはシクロプロピルアセチルカルニチンが発見されている。この物質は、真のニセクロハツと類似種とを見分ける指標になると見られている。
脚注
関連項目
外部リンク
- ニセクロハツ - 厚生労働省
- ニセクロハツ - 遅スギル
- ニセクロハツ - きのこ図鑑
- 下野義人、広井勝、高松進、「リボソームDNAの大サブユニット領域およびITS領域の塩基配列にもとづくベニタケ科クロハツ節の分子系統[」 『三重大学大学院生物資源学研究科紀要』 2014年 40号 p.65-75, NAID [https://ci.nii.ac.jp/naid/120005863779/ 120005863779, hdl:10076/13865