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バネ足ジャック

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バネ足ジャック(1890年頃のイラスト)

バネ足ジャック(バネあしジャック / Spring Heeled Jack)は、切り裂きジャックが出現する数十年前に出現した都市伝説である。

切り裂きジャックに並ぶもう一人の『ジャック』である。切り裂きジャックと同じく、史実の事件が元になって生まれた都市伝説的存在であるが、こちらはより幻想的な存在である。このバネ足ジャックと呼ばれる男の正体は今もなお存在が確認されていないが、数少ない証言によると、「銀色の衣装に身を包み、消防士と偽り、出てきた相手に炎を吹きかけたり、ナイフで刺したりして逃走した」という。また、連続するバネ足ジャックの事件現場に駆けつけた警官は、「バネ足ジャックが数メートルの高さの壁をいとも簡単に飛び越えたらしい」と証言した。ヴィクトリア朝末期という時代にはこのような快楽的犯行を行う者がおり、この男こそバネ足ジャックではないかとも言われている。

目撃情報

1830年代悪魔のようなマントを纏った人物が宙に舞い上がったと報告が相次ぎ、公式記録としては1838年1月に「三十名もの住人がショック死し、七名の婦女子が誘拐された」という住人たちの訴えをロンドン市長サー・ジョン・コーワンが市長公邸で読み上げた時の議事録が初。 1843年には次第にロンドン以外にも出没し、1845年に目撃された現場には12歳の少女の顔と髪を焼かれた死体が残されていた。それから27年ほど目撃情報は途絶え、1877年に英陸軍キャンプの歩哨が襲われ、1870年代には軍が逮捕を試みたが、異常なジャンプ力を見たり氷のような手で叩かれて兵士がパニックとなり失敗している。リンカン (イングランド)では住人が発砲したが逃げられている。1904年リヴァプールで歩道から屋根を上り下りして住人たちから逃走したのが最後の目撃情報。 第二次世界大戦中にチェコスロバキアナチス・ドイツと戦っていた怪人ペラとの類似を指摘する説もある。

バネ足ジャックの存在

バネ足ジャックは、快楽殺人をしようとした説もある。事実、猟奇的な事件がバネ足ジャックを皮切りに多数その様な事件が発生したからだ。だが、実際の伝説を総合すると、強姦されたと主張する少女一人以外、人を驚かせる以上の悪さはしていない。 バネ足ジャックとよく似た特徴を持つアイルランド貴族のウォーターフォード侯爵が正体ではないかという説もあるが、侯爵の死後もバネ足ジャックはロンドンで目撃されているため、複数人説もある。

関連項目

脚注

関連文献



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