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ホテイシメジ
キシメジ科 | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Ampulloclitocybe clavipes | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ホテイシメジ(布袋湿地) |
ホテイシメジ(布袋湿地、A.clavipes)はカラマツ林に生える灰色~黄色のおいしいキノコ。さまざまな料理に合う一方、アルコールと共に食べると大変危険である。
分布
形態
傘径は3~10㎝。傘は最初饅頭型で、中央がやや窪んだ平ら(皿状)に開く。傘の表の表皮は灰褐色でなめらか。傘の裏はひだは白~クリーム色。ひだは垂生するため、傘は横から見ると逆円錐形のように見える。ひだは直生または湾生垂生。胞子紋は白色。
柄の高さは3~6㎝。柄の色は傘より濃い。つばやつぼはなし。中実。柄の下の部分が膨らんでいる。
肉は白色で、傘の周辺部では薄いが柄の近くでは厚く、無味。
生態
カラマツ林を中心に針葉樹林、ときに広葉樹林の、地面に群生~散生し、ときに菌輪をつくる。腐生菌。
名称
柄の下の部分がふくらんでいて、七福神の布袋様の腹のようであり、これが和名の由来。
東北では「じょうごたけ」や「よいつぶれ」と呼ばれている。
利用
天日乾燥して出汁に使用したりするのが一般的。味噌汁、炊き込みご飯、酢の物、煮込み、雑煮、鍋物、天ぷら、フライ、佃煮、茶碗蒸し、塩焼きなど、主要な和食に合う。また、ポタージュ、煮込み、ピクルス、マリネ、グラタン、ピザ、シチュー、オムレツ、ホイル焼きなど、洋食に大いに合う。さらに中華スープ、油炒め、煮込む、あんかけなどの、中華料理にも合う。お吸い物、和え物、ポタージュ、コンソメ、ピラフ、コロッケ、チャーハン、ギョーザ、シュウマイ、味噌焼き、たれ焼きなどでも食べられる。ほのかな甘い香りと、よい歯ごたえがあるる。
アルコールと共に食べると、30分から1時間ほどして悪酔い(顔が赤くなり、頭痛、頻脈)の状態になる。重症の場合は呼吸困難、意識不明に陥るため、ホテイシメジ摂食前後1週間は禁酒の必要がある。ジエノン類、共役エノンが含まれており、これがアルコールの分解を阻害し、急性アルコール中毒及び悪酔いを引き起こしていると考えられている。
傘の肉が薄く、柄が細く、中毒することがないもの存在し、「ほていだまし」と呼んで区別している地方がある。