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コロンビア大学
Columbia University Columbia University in the City of New York | |
モットー |
汝の光によって我等は光を見る In Lumine Tuo Videbimis Lumen |
---|---|
種別 | 私立 |
設立年 | 1754年 |
資金 | 109億ドル(2017年) |
学長 | リー・ボリンジャー |
教員数 |
4414人(2017年) |
学生総数 | 32429人(2017年) |
学部生 | 8868人(2017年) |
大学院生 | 23561人(2017年) |
所在地 |
アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨーク 北緯40度48分27秒 西経73度57分43秒 / 北緯40.80750度 西経73.96194度 / 40.80750; -73.96194座標: 北緯40度48分27秒 西経73度57分43秒 / 北緯40.80750度 西経73.96194度 / 40.80750; -73.96194 |
キャンパス |
都市型 面積299エーカー (1.21 km2) |
スクールカラー | コロンビア・ブルーと白 |
公式サイト |
www |
コロンビア大学(Columbia University、正式名称: Columbia University in the City of New York)は、ニューヨーク州ニューヨーク市に本部を置くアメリカの私立大学。各種大学ランキングで常に最上位に位置する全米屈指の名門校で、アイビーリーグの1校に数えられている。イギリス植民地時代の1754年にキングズ・カレッジ(King's College)として創立され、認可を受けた大学として全米で5番目に古い大学である。「コロンビア」は北米大陸を指す雅語。
100名超のノーベル賞受賞者、28名のアカデミー賞受賞者、90人超のピューリッツァー賞受賞者を輩出している。
米国の大学でも特に学生の国際色が豊かなことで知られ、外国籍の学生比率は33%に達する。これまで34名の元留学生が世界各国で大統領・首相となった。留学生の出身国は延べ144カ国に上り、生存している卒業生は世界189カ国で32万人を数える。
2018年現在の学生数は約3万名で、うち学部生の男女比はほぼ等しい。学部の合格率は概ね3〜5%で、全米で最難関の部類に入る。(大学ランキングについては後述「ランキング」の節を参照)
歴史・校風
イギリス王ジョージ2世の憲章勅許により、英国国教会(イングランド国教会)の著名な牧師であったサミュエル・ジョンソンが、1754年にキングズ・カレッジ(King's College)として創立した。設立当初のキャンパスはウォール街付近のトリニティ教会敷地内に置かれ、サミュエル・ジョンソン教授1人と学生8人で開始した。イギリス植民地時代に創立され認可を受けたコロニアル・カレッジの1校である。1784年州法によりコロンビア・カレッジ(Columbia College)と改称され、1896年に大学院の設置とともにコロンビア大学(Columbia University)となる。
コロンビア大学が最初に大きな成果を挙げたのは理工学分野である。X線写真・FM放送・MPEG2技術等は工学部の研究成果の一例で、米国初の原子核分裂もコロンビア大学で成功している(1939年)。レーザーやメーザー、MRIの技術も物理学部で開発されており、これまで35人がノーベル物理学賞を受賞した。
医学教育の歴史も古く、米国初の医学博士号は同校メディカル・スクールで授与されている。また政治学科が世界で最初に設置されているほか、人類学科は米国初の設置である。
伝統的に地域研究に力を入れており、米国の対外政策にも大きな影響を及ぼしてきた。7つの地域研究所と12の研究センターで全世界を網羅し、地域研究所の数としては全米最多である。アジア地域専門のウェザーヘッド東アジア研究所、その上位機関の国際公共政策大学院、ロシア研究拠点として米国最大規模のハリマン研究所などには世界各地から最高峰の研究者が集まっている。また、アメリカで唯一日本経済を専門とする日本経済経営研究所がある。
人文学研究では、イディッシュ語を中心とするユダヤ文化研究、映画理論を中心とする表象文化研究などの分野で世界的に著名な研究者を数多く擁する。また、1912年にジョーゼフ・ピューリツァーの寄付により設立されたジャーナリズム大学院は、アイビー・リーグ唯一のジャーナリズム大学院である。ピューリッツァー賞の選考委員会も同校に設置されており、毎年4月にキャンパスで受賞者が発表される。
卒業生は人脈は世界の政官界に跨がり、留学生には世界各国の国家元首を抱え、毎年9月、国連総会が開催される時期に各国の大統領、首相、外相等をキャンパスに招待したシンポジウムが開催されている。
一方で伝統的にリベラルな校風でも知られており、1968年に起こった大学紛争(Columbia University protests of 1968)は、1968年に全米で学園紛争が拡大するきっかけとなった。
大学のマスコットは獅子。ロゴはイギリスの国章に着想を得ており、1910年頃から使われている。大学のロゴである王冠はキングズ・カレッジ時代から引き継がれた。
校訓は「汝の光によって我等は光を見る」(In Thy light shall we see the light)。旧約聖書・詩編36編9節の一節から取られている。
著名な関係者
卒業生や教員を含めたノーベル賞受賞者数(en:List of Nobel laureates affiliated with Columbia University)は、1901年以降の累計で2022年現在100名に達する。
大学の公式発表によると、2000年から2020年までにノーベル賞を受賞した教員や卒業生は以下の18人である。
- 化学賞 - ウィリアム・ノールズ(2001年)、ロバート・グラブス(2005年)、マーティン・チャルフィー(2008年)、ロバート・レフコウィッツ(2012年)、ヨアヒム・フランク(2017年)、計5人
- 経済学賞 - ジェームズ・ヘックマン(2000年)、ジョセフ・E・スティグリッツ(2001年)、エドムンド・フェルプス(2006年)、アルヴィン・ロス(2012年)、計4人
- 医学・生理学賞 - エリック・カンデル(2000年)、リチャード・アクセル(2004年)、リンダ・バック(2004年)、計3人
- 物理学賞 - ジョン・C・マザー(2006年)、アーサー・アシュキン(2018年)、計2人
- 平和賞 - スティーブン・シュナイダー(2007年)、バラク・オバマ(2009年)、計2人
- 文学賞 - オルハン・パムク(2006年)、ルイーズ・グリュック(2020年)、計2人
また、2010年にノーベル平和賞を受賞した劉暁波は客員研究員として滞在中の受賞だった。このほかアメリカ科学院賞の受賞者が43人、アメリカ芸術科学院賞の受賞者は143人。
人文、芸術分野でも高い評価を受けている。ピュリッツアー賞受賞者は90人超にのぼり、女性初のアカデミー監督賞受賞者のキャスリン・ビグローをはじめ、28人がアカデミー賞を受賞している。このほか、芸術分野の著名出身者では、歌手のアート・ガーファンクル、SF作家のアイザック・アシモフ、詩人のアレン・ギンズバーグ、作家のポール・オースター、映画監督ジム・ジャームッシュなどがいる。
日本との関わり
日本人初のノーベル賞受賞者である湯川秀樹はコロンビア大学助教授在職中の受賞であった。フィールズ賞受賞者の広中平祐と森重文も数学科に滞在して研究を行った。1950年代には鈴木大拙が長期滞在し、禅思想の教育、研究を行い、米国における東洋思想の重要な発信拠点となった。
一方、早くからアジア地域研究を重視し、数多くの日本研究者を輩出した。1928年には角田柳作により日本文化研究所を設立された。日本学者のドナルド・キーンは同研究所で教育を受け、コロンビア大学で長く教壇に立ち、多くの日本研究者を育てた。また、同じく角田の弟子で、日本史家のハーバート・ノーマンは、三笠宮崇仁親王の家庭教師を務めた。
また、英語圏の古典的日本文化論『菊と刀』(1946年)の著者である文化人類学者ルース・ベネディクトは、コロンビア大学で博士号を取得し、晩年まで教鞭を執った。
このほか、日本文学研究のエドワード・サイデンステッカー、日本政治論のジェラルド・カーティス、日本近代史のキャロル・グラック、日本経済論のヒュー・パトリックなどが教壇に立っている。1949年の「シャウプ勧告」により戦後日本の税制の基礎を築いたカール・シャウプは、来日時に経済学部の教員を務めていた。
史上最年少の世界7大陸(セブンサミッツ)登山を成功させた冒険家・2019年度ミス日本(和田静郎記念特別顕彰)受賞者の南谷真鈴は、2021年から日本の早稲田大学から転入する形で在学している。
ランキング
アメリカを代表する世界的な研究教育拠点のひとつであり、主要な大学ランキングにおいて、法科大学院や公共政策大学院などの専門職大学院教育でも世界屈指の実績を残しているとみなされている。
ただし2022年には提出データの不正が発覚し、米誌USニューズ&ワールド・レポートは、同校を前年の2位から18位に転落させている。(後述「批判・スキャンダル」の節を参照)
総合
- The Top American Research Universities Ranking (2017):第1位
- フォーブズ誌アメリカ国内ランキング(2022):第5位
- THE (タイムズ・ハイアー・エデュケーション) 世界的名声ランキング (2021):第12位
- USニュース Best Colleges Ranking (2021):第18位
- 上海交通大学・ARWU 世界大学ランキング (2018): 第8位
経営大学院
- USニュース: Business School ranking (Executive MBA) (2023): 第8位
- フィナンシャル・タイムズ: Business School rankings (2023): 第1位
法科大学院
- USニュース: Best Law School ranking(国際法) (2018): 第3位
- CNBC: The 10 Best Law School in the US (2018): 第5位
公共政策大学院
- USニュース: Best Public Affairs Schools ranking(国際公共政策) (2019): 第1位
- USニュース: Best Public Affairs Schools ranking(国際公共政策) (2020): 第1位
組織
コロンビア大学は、学士教育を行う3つのカレッジと大学院教育を行う13のスクールから構成され、全学で114の学科を置く。
学士課程教育
- コロンビア・カレッジ(Columbia College、CC、1754年) - 人文系や自然科学系の57学部が属する。学生数4644人(2017年)。
- コロンビア・エンジニアリング(The Fu Foundation School of Engineering and Applied Science、SEAS、1864年) - 4年制の工学系カレッジ。入学審査はコロンビア・カレッジと共通。応用数学、化学工学、計算機科学など9学部が属する。学生数1619人 (2017年)。
- スクール・オブ・ジェネラル・スタディーズ (GS: School of General Studies、GS、1947年) - 第二次世界大戦帰還兵の再教育を目的として設立された。高校卒業後に就職、兵役などを経てに再入学する学生が多く、入学者の平均年齢は26歳(2017-18年)。決まった学部を持たず、学生は外国語、世界史、音楽、自然科学など80科目、1500のコースを組み合わせて履修する。全日制の学生は約8割、仕事や育児などと両立しながら定時制で通学する学生は約2割。留学生の割合は約2割。学生数2446人(2016年)。
大学院教育
- ヴァジェロス医学校(Vagelos College of Physicians and Surgeons、VP&S、1767年)
- コロンビア・ロー・スクール(Columbia Law School、1858年創立)
- 工学大学院(The Fu Foundation School of Engineering and Applied Science、Columbia Engineering、1864年創立)
- 文理大学院(Graduate School of Arts and Sciences、GSAS、1880年創立)
- 看護大学院(School of Nursing、1892年創立)
- 建築大学院(Graduate School of Architecture, Planning and Preservation、GSAPP、1896年創立)
- 社会福祉大学院(School of Social Work、1898年創立)
- コロンビア大学ジャーナリズム大学院(Columbia Journalism School、1912年創立)
- コロンビア・ビジネス・スクール(Columbia Business School、1916年創立)
- 歯科大学院(College of Dental Medicine、1917年創立)
- 公衆衛生大学院(Mailman School of Public Health、1921年創立)
- 国際公共政策大学院(School of International and Public Affairs、1946年創立)
- 芸術大学院(School of the Arts、1948年創立)
- 一般教育大学院(School of Professional Studies、2002年創立)
提携教育機関
- ティーチャーズ・カレッジ(Teachers College、1886年創立) - 全米最古かつ最大の教育学大学院。入試事務などは独立して行っているが、多くの授業や図書館の利用などが共有されコロンビア大学の教育学部の役割を果たしている。国外からコロンビア大学へ着任した外国人研究員などの英語研修もここで行われる。
- バーナード・カレッジ(Barnard College、1889年創立) - 4年制女子大学。セブン・シスターズ加盟校。ティーチャーズ・カレッジと同じく独立した組織として学務を行う一方、コロンビア大学の正式な学部及び大学院としての機能を持つ。
- ユニオン神学校(Union Theological Seminary、1836年創立)
- ユダヤ教神学院(Jewish Theological Seminary、1886年創立)
研究施設
研究所(research institute)ないし研究センターの名称をもつ研究組織を198個置く。このほか、大学に属する主な研究施設に以下の研究所がある。
- ドハティ地球観測所(Lamont-Doherty Earth Observatory) - ニューヨーク州パラセイズよ地球科学研究施設。1949年より稼働。プレート・テクトニクス理論の実証試験やエル・ニーニョ現象の観測などの重要な研究拠点。
- ニーブズ研究所(Nevis Laboratories) - ニューヨーク州アーヴィントンに位置する素粒子物理・原子物理学・天体物理学の研究施設。
- ゴダード宇宙科学研究所(Goddard Institute for Space Studies、GISS) - モーニングサイド・ハイツのキャンパス内に置かれたNASAと共同運営の研究施設。現在は気候変動の研究や予測が中心。
- 関連研究施設
- ブルックヘブン国立研究所 - ニューヨーク州ロングアイランド。エネルギー省傘下にあり、素粒子物理学などの研究で知られる。
- プリンストン高等研究所 - ニュージャージー州プリンストン。特に高等数学と理論物理の分野で世界最高峰の研究が行われる。
- メモリアル・スローン・ケタリング癌センター - コロンビア大学医学部出身でノーベル生理医学賞受賞者のハロルド・ヴァーマスが現在所長を務めている。
関連機関
- ニューヨーク・プレスビテリアン・コロンビア・コーネル大学病院(New York-Presbyterian Hospital-Columbia and Cornell) - コーネル大学医学部と共同運営の大学病院。USニューズが実施する病院ランキングでは、ニューヨーク地区で第1位・全米で第5位と高い評価を受けている 。
- ハーレム医療センター(Harlem Hospital Center) - ハーレム地区の医療施設として1897年に設立された。年間に8万3000件を超す緊急外来があることで有名。
- コロンビア大学附属学校(The School at Columbia University) - 2003年に開校した幼稚園から中学までの一貫校で、大学教職員の子弟用に設立された。
- グローバルセンター(Columbia Global Centers) - 海外における研究・交流拠点としてアンマン、北京、パリ、ムンバイ、イスタンブール、ナイロビ、サンティアゴ、リオデジャネイロ、チュニスに開設。
- コロンビア大学出版(Columbia University Press) - 学術関係の書籍出版を目的として1893年に創立。1935年から『コロンビア百科事典(The Columbia Encyclopedia)』を刊行。現在は年間160タイトル前後の新刊を出版している。
日本の教育機関との関係
コロンビア大学と同じく英国国教会(イングランド国教会)を源流とする立教大学との関係は古く、立教大学の創設者であるチャニング・ウィリアムズは、1867年(慶応3年)にコロンビア大学から神学博士号が授与されている。ジェームズ・ガーディナーの後任として立教学校(現・立教大学)の校長を務めたテオドシウス・ティングはコロンビア大学で学んだ。明治期には、立教大学の初代学長となった元田作之進がPh.Dを取得している。昭和に入って、連合軍総司令官マッカーサー元帥から特別許可を得て、戦後日本人として初めて海外に渡航し、後に立教学院理事長となった八代斌助は、教理学博士号を授与されている。また、立教大学で総長を務めた松下正寿はPh.Dを取得している。
筑波大学、東京大学、立教大学、早稲田大学等と学部間協定を持ち、上智大学とは特別進学協定を締結することで様々な分野において学生(卒業生を含む)を受け入れるなど、大学院レベルでも交流を持つ。
財政
2017年のコロンビア大学の大学基金(endowment)は109億ドル(約1.2兆円)、総資産は約200億ドル(約2.2兆円)で、大学基金額で全米3位の財政規模を持つ。
2018年6月時点では、コロンビア大学は大学基金の33%をヘッジファンドに投資している。
2017年度の大学の運営予算は約50億ドル(約5600億円)である。収入の内訳は、学費が約16億ドル(約1800億円)、政府給付が約9.3億ドル(約1000億円)が投資益:約6.3億ドル(約700億円)一般寄付が約6億ドル(約670億円)である。主な支出は、教育関連の約18億ドル(約2000億円)、研究費約6億ドル(約670億円)などとなっている。
大学所有の特許数は世界10位以内に届く
キャンパス
主要キャンパスは以下3つで、すべてマンハッタン島内ハドソン川沿いにある。
- モーニングサイド・ハイツにあるメインキャンパス(14万平方m)
- ワシントンハイツにあるメディカル・センター(8万平方m)
- マンハッタンヴィルにある新設キャンパス(6万8000平方m)
マンハッタンヴィルにはアートセンターや体育館・イベント施設などを新設する計画で、2020年現在も大規模な拡張工事が行われている。
メインキャンパスの正門はブロードウェイ116丁目に位置する。そこから東西にキャンパスを横切るカレッジ・ウォークと呼ばれる並木道があり、この道を挟んで左右にロウ記念ホールとバトラー図書館(総合図書館)がある。
新古典主義様式のロウ記念ホール (Low Memorial Library) はキャンパスのほぼ中央に位置する巨大なドームで、卒業式や入学生の歓迎イベントもこの前の広場で行われる。このホールの正面に、大学のシンボルの一つアルマ・マーテル像がある。
大学の周辺には、付属校であるティーチャーズ・カレッジ(教育学部)とバーナード・カレッジが隣接する。大学所有の建物は70を超え、教職員、大学院生及びその家族用に所有するアパートの数は7,800戸に上る。
近隣にはグラント将軍の墓や、ゴシック様式のカテドラルとしては世界最大規模である聖ヨハネ大聖堂、さらには、世界最大のカリヨン(組み鐘)で知られるリバーサイド教会などがある。
歴史的建築物・モニュメント
- ロウ記念ホール (Low Memorial Library)
- 1895年完成。元学長セス・ロウ (Seth Low) を記念し、図書館として建てられた。現在はビジターセンターや要人訪問の際の式典会場としてのみ使われており図書館としての機能はないが、今でもキャンパスでは「ロウ・ライブラリー (Low Library)」と呼ばれている。総大理石造りのドームとして米国最大規模で、合衆国史跡に指定されている
- ピューピンホール (Pupin Hall)
- 1927年に竣工した建物で物理学科と天文学科が設置されている。1939年1月25日エンリコ・フェルミが米国初のウラニウム核分裂実験に成功し、その後のマンハッタン計画関連施設として1965年にアメリカ合衆国国定歴史建造物に、さらに翌年にアメリカ合衆国国家歴史登録財に指定された。ここで行われた研究等でこれまで10人がノーベル物理学賞を受賞している。
- アルマ・マーテル像 (Alma Mater statue)
- 1903年完成。台座を除く像の高さは2.5メートル。リンカーン記念館のリンカーン像やハーバード大学のジョン・ハーバード像も手がけたダニエル・チェスター・フレンチの制作で、ローマ神話の知恵と工芸を司るミネルヴァ神を模している。フレンチは多くの作品に「フクロウ」を隠したことでも知られており、この像でも衣の裏にフクロウのレリーフが隠されている。入学式で最初にこのフクロウを見つけた者がその学年の卒業生総代(Valedictorian)になるとのジンクスがある。
- セントポール・チャペル (St.Paul's Chapel)
- ロウ記念ホールの西側に位置するチャペル。1907年に完成、1966年にニューヨーク市歴史建造物に指定されている。結婚式やミニコンサートにも使用されている。
- ミラー劇場 (Miller Theater)
- 1924年完成。700人収容のコンサート・ホールで、学生主催の各種イベント、学外音楽家のコンサートなどに使用される。米国内外で活躍する最先端の作曲家・演奏家を紹介する演奏会シリーズ「コンポーザー・ポートレイト」が大きな注目を集める。
- ケント・ホール (Kent Hall)
- 1910年完成。当初はロー・スクールの建物として使われていた。のち東アジア地域研究の拠点となり、現在は米国有数の東アジア専門図書館である「C・V・スター東アジア図書館」が入っている。日本文学研究のドナルド・キーンやエドワード・サイデンステッカーもここで研究に従事し、図書館閲覧室には二人のパネルが飾られている。
- シェマーホーン・ホール (Schermerhorn Hall)
- 現代遺伝子科学の基礎となる研究でノーベル医学賞(1933年)を受賞したトーマス・ハント・モーガンの研究室(「蝿の部屋 Fly Room」として有名)がある。彼の弟子および孫弟子のうち5人が後にノーベル医学賞を受賞している。また、ここは、フランツ・ボアズにより米国初の人類学科が1899年に設けられた場所でもある。
- ハヴマイヤー・ホール (Havemeyer Hall)
- 化学学科の建物で、ここで行われた研究により、これまで7人の教授がノーベル化学賞を受賞している。この中の309番教室は「大講義室 (Grand Lecture Hall)」と呼ばれる木造の階段教室(330席)で、多くの映画のシーンに登場している。
- カーサ・イタリアーナ (Casa Italiana)
- 第二次大戦前にムッソリーニ政権による対外発信拠点として設けられた建物。ファシズムとの関係が批判され長く閉鎖されていたが、建築物としての美しさから1991年にイタリア政府が再購入契約を結び、大幅リフォームのうえ1996年に「イタリアン・アカデミー」の拠点として再オープンした。これもニューヨーク市歴史的建造物に指定されている。イタリアン・アカデミーは常勤の研究者を置かず、毎年20名程度の人文系研究者を各国から受け入れ、自由な研究の場を提供する活動を行っている。
- ブール・ホール (Buell Hall)
- 1897年完成。当初はスクール・オブ・ジェネラル・スタディーズやコロンビア大学出版会のオフィスとして使われていた。1977年以降はフランス政府の文化交流機関であるメゾン・フランセーズの主オフィスで、大学キャンパス内のフランス文化施設としては米国最古である。
- 数学ホール (Mathematics Hall)
- 数学科の建物で、応用数学に関する世界的な専門図書館が入っている。アンドレイ・オクーロフなど5人がここでフィールズ賞を受賞した(このうち日本人は広中平祐と森重文の二人)。建物が立っているのは1776年のハーレム・ハイツの戦いでジョージ・ワシントン率いる連帯がイギリス軍に勝利した場所でもあり、その記念碑がブロード・ウェイに面した建物の側面に埋め込まれている。
- フィロソフィー・ホール (Philosophy Hall)
- 1910年完成。当初は電子工学研究所があり、ここでエドウィン・アームストロングがFM放送の技術を開発したため合衆国史跡に指定されている。その後は哲学科・文学科の拠点となり、ジョン・デューイやエドワード・サイード、ガヤトリ・C・スピヴァクといった世界的な思想家・文学研究者がここで教壇に立っている。建物の前の中庭にオーギュスト・ロダンの銅像「考える人」が設置されている。
関連施設
- ベーカー・アスレチックス・コンプレックス (Baker Athletics Complex) :マンハッタン最北部にある複合スポーツ施設。ウィーン競技場(1万7000席)・サッカースタジアム(3,500席)のほかテニスコート、ボート・ハウスをもつ
- リード・ホール (Reid Hall):フランス・パリのモンパルナス地区に置かれた分校。人文科学を中心とする研究拠点・渡欧する学生の滞在拠点として使われている。
- アーデン・ハウス (Arden House):ニューヨーク州ハリマンにある国際会議場。主にビジネススクールの研修施設として使用されている。1966年に合衆国史跡に指定された。
図書館
図書館群全体の規模は米国有数で、22の図書館に1,344万冊、640万枚のマイクロフィルム、2,600万冊の原稿、10万本以上のビデオやDVD、20万件近い公文書等を有している。そのうち50万冊は館内閲覧のみの稀少本として所蔵されている。利用者数は年間300万人。
総合図書館であるバトラー図書館には200万冊超の蔵書をおさめ、館内に設置された書棚の幅は総延長280kmを超す。近年トラー図書館は近速に電子化が進められ、キャンパス内外からアクセスできる「クリオ (Clio) 」という極めて強力な統合データベースを通じて約700万タイトルの電子書籍と、主要な学術誌の大半をダウンロードできるほか、電子化されていない書籍等はスタッフが電子化・送付するサービス(Scan&Deliver)を行っている。
2006年にノーベル文学賞を受賞したオルハン・パムクは、代表作の一つ『黒い本』をバトラー図書館の閲覧室で執筆している。
またエイヴリー建築芸術図書館(英語)は、同分野で米国最大の規模(所蔵数:40万冊)を誇り、所蔵数100万冊のロースクール図書館は蔵書数で国内2位、特に外国の法律、国際法関連の蔵書が充実している。C・V・スター東アジア図書館は東アジア関係専門の図書館として米国最大規模で、合せて65万冊の日中韓関連文献、4000種類の新聞、雑誌等の定期刊行物をおさめる。
他には生物学図書館、化学図書館、地質学図書館(Lamont–Doherty Earth Observatory)、物理学天文学図書館、数学科学図書館、リーマン社会科学図書館(コロンビア大学国際公共政策大学院)、ワトソン経済経営学図書館(コロンビア・ビジネス・スクール)などがある。
学生生活
米国でも入学が最難関の大学のひとつで、2021年は6万551人の志願者に対して合格者2,358人、合格率は3.89%だった。
2018年現在の学費は、医学部をのぞく全学部平均で年間約5万7000ドル(約640万円)。これに加えて家賃・書籍購入など諸経費を合わせた年間の支出総額は約7万4000ドル(約830万円)前後とされている。
こうした学費高騰を背景に、優秀・多様な学生を確保するため学費補助・奨学金などの支援制度が充実している。入学希望者は経済的条件を確認する書類の提出が不要とされるほか、入学者の56%が学費補助を受けており、その多くは学費のほぼ全額が奨学金等でカバーされている。入学者の出身地は全米50州に散らばっており、16%は外国籍、また17%は家族の中で初めて大学に入学する生徒だった。
フルタイムの教職員数は4,414名で、教職員一人当たりの学生数は約7人。全講座の80%で学生数20人以下を維持している。1919年から「コア・カリキュラム」と呼ばれる教養課程を全学生必修としていることが特徴で、文学史・美術史・世界史・自然科学の徹底した講義が行われるほか一部に楽器実習も取り入れられている。
マンハッタンの中心部に位置するため文化・スポーツ施設等へのアクセスが容易なことは、コロンビア大学の大きな特徴である。コロンビア大学の学生・教職員はメトロポリタン美術館やニューヨーク近代美術館(MOMA)など市内主要ミュージアムへ無料で入館できるほか、国連本部や各種報道機関・様々な企業と提携したインターンシップも約1000件を超す。
ジュリアード音楽院など学位交換の提携関係にある機関が多数あるほか、カレッジの3年生を対象としたオックスフォード大学、ケンブリッジ大学への交換留学制度、語学研修を中心とした世界54カ国200機関との海外留学プログラムなどが設けられている。
地方・外国から入学した学部生の多くは大学側が周辺に提供する住宅(Columbia Housing)で暮らす。大学側が運営する食堂(Columbia Dining)があるほか、多くの図書館・ホールにカフェ(Blue Java Coffeeなど)が入る。学用品や教科書の購入には、キャンパス内でバーンズ&ノーブルの公式ブックストア (Columbia Official Bookstore)や、提携する近隣書店 (Book Culture)が利用されている。
課外活動・スポーツ・伝統行事
学生運営の新聞・雑誌等
- コロンビア・デイリー・スペクテイター(Columbia Daily Spectator):米国で2番目に古い学生新聞。学期期間中はキャンパス各所で無料配布される。教授陣のセクハラ実態を調査するといった記事で主要メディアの注目を集めることも多い。近年は学生の人種・性別ダイバーシティ推進を訴える記事に力を入れている。
- コロンビア・レビュー (Columbia Review):米国で最も古い学部生運営の文学評論誌。
- コロンビア・ロー・レビュー (Columbia Law Review):購読数(全米3位)、引用数(全米2位)
- WKCR(学生FMラジオ局):世界最古のFMラジオ局。
- CTV:米国で2番目に古い学生TVステーション。
主なクラブ活動
- ヴァーシティ・ショー (The Varsity Show):毎年開催される学生制作のミュージカルショーで、最も伝統のあるサークル(1894年創設)の一つ。リチャード・ロジャース、オスカー・ハマースタイン2世、ロレンツ・ハート、ハーマン・ウォークなどのブロードウェイ・ミュージカルで活躍した著名作曲家、作詞家、劇作家を輩出している。
- コロンビア大学オーケストラ (The Columbia University Orchestra):1896年創設の学生オーケストラで、継続して活動している大学オーケストラとしては全米最古。
- コロンビア模擬国連 (Columbia Model United Nations in New York):架空の国際危機を想定して、国連会議をシミュレーションするイベント。毎年、キャンパスで開催される。
スポーツ活動
正規チーム数(31)・同好会チーム数(30)。正規チームはすべて「コロンビア・ライオンズ (Columbia Lions)」の名称を冠する。2006年度に年間のアイビー・リーグ優勝数としては最多記録の5種目を達成した。(フェンシング男女、テニス男子、サッカー女子、ゴルフ女子)
- ボート部:1878年に英国以外の大学として最初にヘンリー・ロイヤル・レガッタで優勝した。
- レスリング部:米国初の大学レスリング部。
- アメリカン・フットボール部:米国で3番目に大学間試合に参加、最初の対戦相手は、ラトガース大学。1934年のローズ・ボウルではスタンフォード大学に勝って優勝している。アメリカ・フットボール殿堂メンバーを何人も輩出したが近年は低迷している。伝統的にコーネル大学とライバル関係にあり、同校との対戦は「エンパイア・ステート・ボウル」と呼ばれて両校関係者の注目を集める。ホームグラウンドはマンハッタン最北部にあるウィーン競技場。
- フェンシング部:全米クラスのチームを有する。NCAA優勝(26回、44種目)、Ivy League優勝(リーグ最多の男子32回、女子7回)
- サッカー部:アイビー・リーグ戦で優勝(男子はリーグ3位の9回)
著名なスポーツ選手
- これまでに、45人(2012年現在)がオリンピックに出場(うち23人がフェンシング)、うち13人が26個のメダルを獲得(フェンシング5・水泳14・ボート2・陸上3・体操1・スケート1)。プロスポーツでは、NFL=アメリカン・フットボール33人、MLB=野球21人、NBA=バスケットボール6人を輩出。
- ジェニー・トンプソン(水泳選手として4回連続オリンピック出場、女子最多の金メダル8個、銀メダル3個、銅メダル1個獲得)
- クリスティナ・トイシャー(College卒、2000年):水泳(自由形)選手として、2回連続オリンピック出場。金メダル(1996年)と銅メダル(2000年)を獲得。全米で最も優れた大学女子スポーツ選手に与えられるHonda-Broderick Cupをアイビーリーグで初めて受賞(2000年)。
- トレント・ダイマス(GS卒):男子体操選手として、1992年に鞍馬で金メダル獲得。
- ステフェン・マクノウスキー(男子カヌー選手として、1948年のロンドン大会で、金と銀メダル獲得)
- ベンジャミン・スポック(医学部を首席で卒業、1929年):ボート選手として、1924年のパリ大会で金メダル獲得。
- マーカス・ハーリー(1904年セントルイスオリンピックで、自転車選手として金4個、銅1個を獲得)
- ジャック・メディカ(1936年ベルリンオリンピックで競泳選手として金1個、銀2個を獲得)
- マキシー・ロング(1900年のパリ大会で、陸上男子400メートル競走で金メダル獲得)
- ティモシー・ゲーブル(2002年ソルトレイクシティオリンピック男子シングル銅メダリスト。1998年、史上初めて4回転サルコウに成功した。)
- カリン・デイビーズ(女子ボート選手として、2012年ロンドン(金)、2008年北京(金)、2004年アテネ(銀)を獲得)
アメリカ野球殿堂
- モンテ・ウォード:ニューヨーク・ジャイアンツ。投手として150勝、歴史上2人目の完全試合達成。選手組合結成に貢献。
- エディ・コリンズ:フィラデルフィア・アスレチックス、シカゴ・ホワイトソックス。現役25年で3300安打以上。通算犠打記録保持者
- ルー・ゲーリッグ:ニューヨーク・ヤンキース。連続試合出場2130回は50年間記録を維持した。グランドスラム23回は未だに破られていない。彼の功績を讃え、MLBがルー・ゲーリッグ賞を創設した。
伝統行事
- ファーストイヤー・マーチ (First Year March)
- 新入生のオリエンテーション期間中の行事の一つで、学生会館 (Lerner Hall) の裏口から一旦キャンパスの外に出てブロードウェイ116丁目の正門から再びキャンパスに入ることにより、「正式」にコロンビア生となる儀式。
- ネイキッド・ラン (Naked Run)
- 毎年10月、運動部のイニシエーション儀式に一般学生が参加して「獅子よ吠えろ (Roar Lion Roar)」という運動部の応援歌を歌いながら裸でキャンパスを一周する行事。
- プライマル・スクリーム (Primal Scream)
- 各学期の期末試験中の日曜日の夜中12時にストレス発散で学生が寮の窓からキャンパスに向かって大声で叫び声を上げる伝統行事。同様の伝統は、ハーバード大学、コーネル大学、スタンフォード大学等にもある。
- ユール・ログ・セレモニー (Yule Log Ceremony)
- 独立戦争前から始まったとされる伝統儀式で、クリスマスシーズンに軍服を着た学生の一群がキャンパス中央の日時計からジョン・ジェイ・ホールのラウンジ内の暖炉まで薪を運び、クリスマスキャロルの歌声の中で、薪に火をつける。その際、カレッジ卒業生であるクレメント・クラーク・ムーアの詩が朗読される。
- オルゴ・ナイト (Orgo Night)
- 有機化学(Organic Chemistry)の試験の前日の夜、総合図書館 (Butler Library) で真面目に試験勉強をしている学生の邪魔をする目的で、30分間、大学マーチング・バンドが騒音を立てたり、大声で大学関連のジョークを披露する。その後バンドは学部生寮に向かい、最後にバーナード・カレッジの寮の下で、紙くずや水の入った風船の雨を浴びる。
- ジョイス・キルマー記念「最悪の詩人」コンテスト (Joyce Kilmer Memorial Annual Bad Poetry Contest)
- 1908年卒の詩人ジョイス・キルマーに因んで、詩歌文芸クラブ(The Philolexian Society) が主催する詩の朗読コンテスト。最もウィットに溢れかつ最悪の詩の作者に対して桂冠詩人の称号が与えられる。
- カレッジ・ウォーク点灯式 (Tree-Lighting Ceremony)
- 1998年から始まった新しい行事で、12月初旬、期末試験が始まる直前の週に、キャンパス中央の並木道(カレッジ・ウォーク)に飾られたデコレーションライトを点灯する儀式。キャンパス中央の日時計に学生が集まり、複数のアカペラ・コーラス・グループのパフォーマンスと学長や来賓のスピーチを聞く。ココアが無料で振る舞われる。ライトは2月28日まで点灯される。
- ホーム・カミング (Home Coming)
- 学部主催の卒業生の同窓会で卒業後5年ごとに開かれる。その際アメフトの試合を観るのが慣例となっており、通常、対戦相手はプリンストン・タイガースである。コロンビア大学マーチング・バンドは、ライオンズがタッチダウンする度に運動部の応援歌「獅子よ吠えろ (Roar, Lion, Roar)」を演奏する。ハーフタイムでは卒業生が全員起立して校歌「憂いはなし (Sans Souci)」を斉唱する
大衆文化とコロンビア大学
コロンビア大学はニューヨーク中心部に位置するという利便性と、敷地内にアイビーリーグらしい重厚な建物が点在するという特徴から、しばしばキャンパス内で映画やTV番組の撮影が行われている。世界的な知名度の高さから、登場人物がコロンビア大学の学生、教員という設定の作品も多い。
キャンパスで撮影が行われた映画・TV番組
- 映画「ゴーストバスターズ 」(1984年)の主人公(ビル・マーレイ 、ダン・エイクロイド 、ハロルド・ライミス )は、コロンビア大学「超心理学部」の研究者という設定。撮影が行われた建物には 現在「行動心理学科」が入っている。
- 映画「マンハッタン・ラプソディ」は、主人公ローズ(バーブラ・ストライザンド)が一度も恋愛経験のないコロンビア大学英文学教授という設定。ロウ記念ホールをはじめキャンパスの建物が数多く登場する。
- 映画「マラソンマン 」の主人公ベーブ(ダスティン・ホフマン )は、コロンビアで歴史学専攻の大学院生。
- 映画「スパイダーマン2 」のスパイダーマンは、コロンビアの学部生。実験室で遺伝子操作を受けた蜘蛛 に噛まれてスパイダーマンに変身する。一部シーンがモーニングサイドハイツ・キャンパスで撮影された。
- 映画「ニューヨーク・ミニット 」の主人公ジェーンは、性格が全く正反対の双子姉妹の姉。憧れのコロンビア大学を目指して奨学金試験を受験するためニューヨークへ向かう。
- 映画「最後の恋のはじめ方 」の主人公Alex Hitchinson(Will Smith)は、コロンビア卒。バトラー図書館がロケに使われた。
登場人物がコロンビア大学に関係する作品
- 映画「ゴーストバスターズ 」(2016年)のPeter Venkman(ビル・マーレイ演じる)は超心理学教授、エリン・ギルバート(クリステン・ウィグ )は、物理学者として勤務しているという設定。
- 映画「アニー・ホール」には、コロンビア大学の映画理論教授が映画館の行列で当時流行していたマクルーハン理論を声高に論じるが、うんざりしたウッディ・アレンと口論になり、そこへマクルーハン本人が登場して「お前の理解は全く的外れだ」と切って捨てるシーンがある。
- 映画「卒業 」の主人公ベン(ダスティン・ホフマン )は、コロンビア大学院に入学予定という設定。テーマソングの「サウンド・オブ・サイレンス 」と「ミセス・ロビンソン 」を作詞作曲したのはデュオ「サイモン&ガーファンクル 」。アート・ガーファンクル はコロンビア大学で建築学を専攻していた。
- 映画「いちご白書 」の著者および主人公は、コロンビアの学部生。バンバン がオリコン 1位を獲得したシングル曲「『いちご白書』をもう一度 」は荒井由実(現・松任谷由実 )が作詞・作曲したもので、この映画をモチーフとしている。
- 映画「ケイン号の叛乱 」の主人公ウィリー・キースは、第二次大戦中、コロンビア学部在学中に海軍に志願入隊する。
- 映画「クイズ・ショウ 」の主人公は、実在したコロンビア英文学部講師(Charles Van Doren)がモデル。
- 映画「小説家を見つけたら 」は、コロンビア大学の聴講生だった作家サリンジャー がモデル。
- 映画「ザ・ロック 」の主人公スタンリー・グッドスピード博士(ニコラス・ケイジ )は、コロンビア大学部卒。
- 映画「理由 (1995年の映画) 」の主人公Paul Armstrong(ショーン・コネリー演じる)は、ロースクール卒。
- 映画「刑事 (1968年の映画) 」のヒロインKaren Wagner Leland(リー・レミック演じる)は、コロンビア大教授。
- 映画「10日間で男を上手にフル方法 」のAndie Anderson(ケイト・ハドソン )は、ジャーナリズム大学院了。
- 映画「ルイーズに訪れた恋は…」の主人公ルイーズ・ハリントン(ローラ・リニー )はコロンビア大学の入学審査担当職員、彼女の恋人 スコット・ファインスタウト(トファー・グレイス )は大学院受験生、前夫ピーター・ハリントン(ガブリエル・バーン 演じる)は物理学部教授である。物理学部の屋上にあるラザフォード天文台がロケに使用された。
- 映画「夫たち、妻たち 」の主人公(ウッディ・アレン )は、バーナードカレッジの教授で、教え子の女学生と恋に陥る。
- 映画「Real Women Have Curves」の主人公アナは、ストーリーの最後に晴れて奨学金を得て、コロンビア大学に入学する。
- 映画「I Think I Love My Wife」のRichard Cooper(Chris Rock)は、ビジネススクール了。
- 映画「打撃王 (映画) 」は、ルー・ゲーリッグ (コロンビア学部卒)の伝記映画。
- 映画「17歳の処方箋 」(Igby Goes Down)の主人公Igbyaの兄は、コロンビア大生。
- 映画「The Sisterhood of the Traveling Pants」のEricは、コロンビア大生。
- 映画「恋する履歴書 」のアダム・デイヴィスは、ロースクールに入学する。
- 映画「マイファミリー・ウェディング 」の主人公マーカス・ボイドは、コロンビア大医学部卒。ボランティアとしてラオスに行く予定。
- 映画「マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ 」マギーの恋人で人類学者ジョン・ハーディングの妻は、コロンビア大教授。
- 映画「ビリーブ 未来への大逆転 」は、コロンビア大学ロースクールを卒業後に女性として米国史上二人目の連邦最高裁判事となった、ルース・ベイダー・ギンズバーグ の半生をモチーフとしている。ドキュメンタリー映画「RBG 最強の85才 」は、彼女の人生と業績に焦点を当てたもので、シャナ・クニーズニクとイリン・カーモンの共著『ノトーリアスRGB:ルース・ベイダー・ギンズバーグの人生と時代』の出版に端を発している。
- 映画「バリー (2016年の映画) 」は、オバマ大統領のコロンビア大学部生時代をドラマ化したものである。
- 映画「恋愛適齢期」のヒロインの姉はコロンビア大女性学教授。
- 映画『夜の蝶 』(1957年 (昭和32年)、大映 、原作川口松太郎 )の主人公、白沢一郎(演じたのは山村聡 、コロンビア大学卒の前国務大臣。イラン 石油輸入権を持ち政界に多大な力を持つ富豪の実業家)のモデルは白洲次郎 である。
- 映画「クリスマスに降る雪は」でジュリーは「コロンビア大学に合格したのだが、母親(デビー)が重い病気で苦しんでいる。側を離れたくないのだが、入学が遅れると、奨学金が受給できなくなる」ことを打ち明ける。
- 映画「人生万歳!」の主人公ボリス・イェルニコス(演-ラリー・デヴィッド)は、コロンビア大学で弦理論を教えていたノーベル物理学賞候補であったが、『政治』のせいで受賞を逃した偏屈な物理学者。(ウディ・アレン監督のコメディ映画)
- 映画「タイムマシン (2002年の映画)」は、H・G・ウェルズの小説『タイム・マシン』を映画化したもので、タイムマシンの発明に人生を捧げるアレクザンダー・ハルトデゲンが1899年にコロンビア大学で開発に成功した。
- 映画「マイファミリー・ウェディング」の主人公マーカス・ボイドはコロンビア大医学部卒で、ボランティアでラオスに行く予定。
- 映画「パニック・ルーム」の主人公メグ・アルトマン(ジョディ・フォスター演じる)は学部生。
- 映画「アリスのままで」の主人公Alice Howlandは言語学科教授。
- 映画「デアデビル (映画)」のFoggy Nelson(ジョン・ファヴロー演じる)Electra Natchios(ジェニファー・ガーナー演じる)は、共にロースクール卒。
- 映画「ファースト・タイム 素敵な恋の始め方」の主人公Dave Hodgman(ディラン・オブライエン演じる)は学部入学予定。
- 映画 俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨークのLinda Jackson(ミーガン・グッド演じる)はジャーナリズムスクール卒。
- 映画「セックス・アンド・ザ・バディ」の主人公Richard Cooper(クリス・ロック演じる)はビジネススクール卒。
- 映画「アラフォー女子のベイビー・プラン」のRoland Nilson(パトリック・ウィルソン演じる)は英文学助教授。
- インド映画「Ta Ra Rum Pum」のヒロイン(ラーニー・ムカルジー )は、音楽を専攻するコロンビア大学部生の設定。
- テレビシリーズ「ロー&オーダー 」の検事ジェイミー・ロスは、ロースクール了。
- テレビシリーズ「BONES -骨は語る-」のLance Sweets(ジョン・フランシス・デイリー演じる)は臨床心理学博士号取得者。
- テレビシリーズ「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア 」の メドウ・ソプラノは、コロンビア学部生。
- テレビシリーズ「ふたりは友達? ウィル&グレイス 」の主人公ウィルとグレースは、二人ともコロンビア卒で、学部時代に初めて知り合う。
- テレビシリーズ「LOST 」の主人公ジャック・シェパード (LOST)(マシュー・フォックス 演じる)は、コロンビアの医科大学院了。
- テレビシリーズ「Veep/ヴィープ」のKemi Talbotは学部とロースクール卒。
- テレビシリーズ「恋するマンハッタン 」の姉役Valerie Tyler(ジェニー・ガース演じる)はコロンビア大学部卒。
- テレビシリーズ「たどりつけばアラスカ 」の主人公Dr.Joel Fleishman(Rob Morrow演じる医者)は、コロンビア卒。
- テレビシリーズ「愉快なシーバー家 」のCarol Seaver(Tracy Gold演じる)は、コロンビア学部生。
- テレビシリーズ「NIP/TUCK マイアミ整形外科医 」のDr.Erica Noughtonは、コロンビアで臨床心理学博士号取得。
- テレビシリーズ「Saved By The Bell」のJessie Spanoはコロンビア大生。
- テレビシリーズ「ママと恋に落ちるまで 」の主人公Ted Mosby(ジョシュ・ラドナー演ずる)は、建築大学院教授に就任する。
- テレビシリーズ「キャッスル 〜ミステリー作家は事件がお好き 」の主人公は、コロンビアの学生。
- テレビシリーズ「ザ・ホワイトハウス 」の主席報道官は、後に、コロンビア大学教員に就任する。
- テレビシリーズ「コミ・カレ!! 」の主人公は、コロンビア大学卒であると学歴詐称する。
- テレビシリーズ「CSI:マイアミ 」のティム・スピードル (Tim "Speed" Speedle) / ロリー・コクレーン (声:竹田雅則 ): 足跡の発見・分析を得意とする。フロリダ州立大学 でアメリカンフットボール のクォーターバックとして活躍したが、怪我の為に断念、コロンビア大学で生物学の学位を取得し、CSIに加入した。愛称は「スピード」。
- テレビシリーズ「ゴシップガール 」は、セシリー・フォン・ジーゲザー の小説を原作とした米国のテレビドラマ。主人公セリーナ・ヴァンダーウッドセン(ブレイク・ライブリー 演じる)〔声:甲斐田裕子 〕とその友人ブレア・ウォルドーフ(レイトン・ミースター 演じる)〔声:弓場沙織 〕、ネイト・アーチボルド(チェイス・クロフォード 演じる)〔声:中川慶一 〕は、コロンビア大学部生。
- テレビシリーズ「ヴェロニカ・マーズ」の主人公ヴェロニカ・マーズ(クリスティン・ベル演じる)はロースクール卒。
- テレビシリーズ「SUITS/スーツ」のRachel Zane(メーガン (サセックス公爵夫人)演じる)はロースクールの学生。
- テレビシリーズ「アイアン・フィスト (テレビドラマ)」のJoy Meadum(ジェシカ・ストループ演じる)はロースクールの学生でWendel Randはコロンビア卒。
- テレビシリーズ「エリート (テレビドラマ)」のLucrecia(ダンナ・パオラ演じる)は学部生。
- テレビシリーズ「プライベート・プラクティス 迷えるオトナたち」のNaomi Bennett(オードラ・マクドナルド演じる)とSam Bennettは二人とも医学部卒。
- テレビシリーズ「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」のSerena Bensonは学部卒。
- テレビシリーズ「マッドメン (テレビドラマ)」のKen Cosgrove(アーロン・スタトン演じる)は学部卒。
- テレビシリーズ「医龍-Team Medical Dragon- 」の霧島軍司は、コロンビア大学付属病院胸部心臓外科客員教授。
- テレビシリーズ「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学 」の登場人物、Derek Shepard 医師とMark Sloan 医師は、二人ともコロンビア大学医科大学院卒。
- テレビシリーズ「Dr.HOUSE 」のEric Foreman 医師は、コロンビア大学部卒、また、James Wilson 医師は、コロンビア大学医科大学院卒。
- テレビシリーズ「モダン・ファミリー 」のMitchell Pritchettは、コロンビア法科大学院卒。
- テレビシリーズ「ブルックリン・ナイン-ナイン」のKevin Coznerは、古典学教授。
- テレビシリーズ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」のLucas Goodwinは、コロンビア大卒。
- テレビシリーズ「パニッシャー (テレビドラマ)」のDinah Madaniは、コロンビア大イスラム研究修士号取得者。
- 「 フレンズ (1994年のテレビドラマ) 」のRoss Gellerは、コロンビア大古生物学博士号取得者。
- テレビシリーズ「ブルーブラッド 〜NYPD家族の絆〜」のErin Reagan(ブリジット・モイナハン演じる)は、コロンビア大卒でNicky Reagan Boyle(サミ・ゲイルはコロンビア大在校生。
- テレビシリーズ「マーベラス・ミセス・メイゼル 」のAbe Weissman(トニー・シャルーブ演じる)は、コロンビア大終身教授。
- テレビシリーズ「Weeds ママの秘密 」のEsteban Reyes(デミアン・ビチル演じる)は、コロンビア大卒。
- テレビシリーズ「名探偵キャサリン 」(山村美紗 の推理小説「キャサリンシリーズ 」を原作としたテレビシリーズのヒロインキャサリン・ターナー は、米国副大統領のひとり娘でコロンビア大出身のビジネスウーマンで、浜口一郎は、同大留学経験者。
- テレビシリーズ「嫉妬の香り 」(辻仁成 の小説を原作としたテレビドラマシリーズ)の萩原智恵子は、クロードブランシュの社長令嬢で、コロンビア大MBA。
- テレビシリーズ「名探偵御手洗潔シリーズ 」『摩天楼の怪人』では、20歳そこそこの若さでコロンビア大助教授となる。
- テレビシリーズ「せいせいするほど、愛してる 」(原作漫画北川みゆき )の主人公三好海里は、コロンビア大でMBA取得。
- テレビシリーズ「アンブレイカブル・キミー・シュミット 」の主人公キミ―は、コロンビア大に進学する。
- テレビドラマシリーズ「ラストホープ 」の登場人物 大森真治は、外科医で、コロンビア大の遺伝子研究者であった。
- テレビドラマシリーズ「民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜 」の藤堂誠(あおば市議会議員)は、コロンビア大留学経験者。
- テレビドラマシリーズ「デアデビル (テレビドラマ)」のフォギーネルソンは、コロンビア大学時代からのマットの親友で、大手法律事務所でインターンを勤めたが、そこからのオファーを断りヘルズキッチンに法律事務所『ネルソン&マードック』を開く。
- テレビドラマ「当確師」(真山仁の小説)に登場する黒松幸子(演-壇れい)は、コロンビア大で政治学を専攻した経歴の持ち主で、市長選に立候補する。
- テレビアニメシリーズ「新世紀GPXサイバーフォーミュラ 」のヒロイン菅生あすか(声:三石琴乃 )は自動車メーカー『スゴウ』の社長令嬢。コロンビア大学への編入試験に合格し、最終戦終了後に医者への道を志し渡米する。
- テレビアニメシリーズ「フューチュラマ (アニメ)」のBenderは、学部生。
- 韓国のテレビシリーズ「シークレット・ガーデン (テレビドラマ) 」の主人公 Kim Joo-wonは、コロンビア大卒。
- マーベル・コミック「デアデビル」の主人公は、ロースクールを首席で修了。
- マーベル・コミックの「ドクター・ストレンジ」は、コロンビア大医学部卒で付属病院に5年間勤務している設定。
- マーベル・コミックの「ミスター・ファンタスティック」は、コロンビア大学で博士号取得の設定。
- マーベル・コミックの「プロフェッサーX」ことFrancis Xavierは、コロンビア大学で人類学博士号取得の設定。
- マーベル・コミックの「Lee Wing」は、コロンビア大東洋学教授の設定。
- マーベル・コミックの「Gabriel the Devil Hunter」は、コロンビア大教員の設定。
- マーベル・コミックの「Justice」は、コロンビア大在校生の設定。
- 小説『ライ麦畑でつかまえて 』(J・D・サリンジャー 著)のCarl Luceは、主人公Holden Caulfield、の元クラスメートでコロンビア大在校生。
- 小説『ジュラシック・パーク (小説) 』(マイケル・クライトン 著)のEdward Simpsonは、コロンビア大学動物学名誉教授でRichard Stoneは大学付属病院の熱帯病研究室長。
- 小説『ムーン・パレス 』(ポール・オースター 著)の主人公Marco Stanley Foggは、コロンビア大在校生。
- 小説『陪審法廷 』(楡周平 作)の主人公牧田研一(被告)の弁護士デニス・ロビンソンは、コロンビア大学卒。
- 小説『プラダを着た悪魔』のリリーは、コロンビア大学でロシア文学を専攻する大学院生。
- 小説『ショーン・ディロン 』(ジャック・ヒギンズ 作)の登場人物ハリー・パーカーは、コロンビア大学卒のニューヨーク市警刑事。殺人捜査班のチーフであり、パソコンの専門家でもある。
- 小説『ロリータ 』(ウラジーミル・ナボコフ 著)のClare Quiltyは、コロンビア大卒。
- 小説『プリンセス・ダイアリー』(メグ・キャボット 著)のMichael Moscovitzは、ロースクール在校生。
- 小説「The Blindfold」(2008年Siri Hustvedt著)のヒロインは、コロンビア大学院生。
- 小説「The Au Pairs」(Melissa de la Cruz著)のMara Watersは、ダートマスを蹴ってコロンビアに入学する。
- 小説「古きものたちの墓」(コリン・ウィルソン著)語りてのマシュー・ウィロビーはコロンビア大生。
- 大沼紀子の小説「真夜中のパン屋さん」の主人公、暮林陽介は、コロンビア大学院了。NHK BSプレミアムでテレビ化された。
- 中山七里の推理小説「ヒポクラテスの誓い (小説)」に登場する法医学教室准教授キャシー・ペンドルトンは、コロンビア大医学部卒。
- 伊達邦彦(だて くにひこ)は、日本のハードボイルド・推理作家大藪春彦が著したアクション小説群に登場する架空の人物、スパイで、コロンビア大学の博士課程を中退した。
- ボーン・コレクター (小説)に登場するメル・クーパーの恋人グレタは、コロンビア大学高等数学科教授である。
- 西村京太郎の推理小説に登場する探偵左文字進(さもんじ すすむ)は、コロンビア大学で犯罪心理学を学んだ。
- 至道流星のライトノベル「羽月莉音の帝国」に登場する「宋」は、北京大、東大、コロンビア大学院で学んだスーパーエリート。
- 成田美名子の漫画『ALEXANDRITE』(アレクサンドライト)は、コロンビア大学が舞台である。
- 氷川へきるのアニメぱにぽにの登場人物レベッカ宮本は、10歳でコロンビア大学の博士号を取得したという触れ込みで桃月学園に赴任してきた超天才でハーフのちびっこ先生。しかし、コロンビア大学の博士号を取得したというのは嘘で、本当はMIT (マサチューセッツ工科大学) で学位を3つ取得しただけ。
- 吉田秋生の漫画「カリフォルニア物語」の登場人物スウェナ・ランバートは、コロンビア大学に進学する。
- 樹なつみのアニメ「花咲ける青少年」の登場人物ユージィン・アレキサンドル・ド・ヴォルカンは、コロンビア大学に留学中である。
- 宮川匡代の漫画「林檎と蜂蜜」(りんごとはちみつ)の登場人物、大西 朋生(おおにし ともき)は、再び弁護士を目指すことを決意、会社を辞めコロンビア大学に入学し勉強し直す。
- 赤石路代の漫画「AMAKUSA1637」(全57話)の主人公早弓夏月は、聖フランシスコ学園生徒会長で剣道の高校チャンピオン。卒業後は、生徒会副会長の八塚直純と共にコロンビア大学へ留学予定であった。
- コンピュータゲーム『グランド・セフト・オート 』『グランド・セフト・オートIII 』『グランド・セフト・オート・アドバンス 』『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス 『グランド・セフト・オート・リバティーシティ・ストーリーズ 』『グランド・セフト・オートIV 』『グランド・セフト・オート・チャイナタウンウォーズ 』に登場するリバティーシティは、アメリカ合衆国の架空の大都市 。モデルはニューヨーク市、唯一の大学Vespucci Universityは、コロンビア大学がモデルである。
そのほか、キャンパスで撮影された映画の例:
- レナードの朝
- エターナル・サンシャイン
- 世界中がアイ・ラヴ・ユー
- ハンナとその姉妹
- 最後の恋のはじめ方
- 愛についてのキンゼイ・レポート
- 打撃王 (映画)
- マルコムX
- ゴーストバスターズ
- ゴーストバスターズ2
- モナリザ・スマイル
- スパイダーマン (2002年の映画)
- スパイダーマン2
- スパイダーマン3
- プロデューサーズ
- ステイ
- 私がクマにキレた理由
- ウエスト・サイド物語 (映画)
- プリティ・プリンセス
- ノース 小さな旅人
- ニューヨーク・ミニット
- マラソンマン (映画)
- 近距離恋愛
- 光の旅人 K-PAX
- 魔法にかけられて
- 奇跡のシンフォニー
- アルタード・ステーツ/未知への挑戦
- アクロス・ザ・ユニバース (映画)
- クルージング (映画)
- 刑事 (1968年の映画)
- 小説家を見つけたら
- 夫たち、妻たち
- 17歳の処方箋
- キル・ユア・ダーリン
- マンハッタン (映画)
- マンハッタン・ラプソディ
- プレミアム・ラッシュ
- クイズ・ショウ
- アリスのままで
- ザ・ロック (映画)
- ザ・ワーズ 盗まれた人生
- セッション (映画)
- ストーンウォール (映画)
- 人生万歳!
- バリー (2016年の映画)
- ビリーブ 未来への大逆転
- RBG 最強の85才
- ミュージック・オブ・ハート
- ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
- ウディ・アレンの重罪と軽罪
- パンチライン (映画)
- バターフィールド8
- N.Y.式ハッピー・セラピー
- チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室
批判・不祥事
- 上述のとおりコロンビア大学は世界の主要な大学ランキングにおいてつねに上位を占めてきたが、2022年、コロンビア大学の数学科の教授が、学生と教職員数の割合などについてコロンビア大学が不正確なデータを提出していると告発した。コロンビア大学の首脳陣は大筋でこれを認め、この年は米誌USニューズ&ワールド・レポートへ情報を提出しないと表明していたが、同誌はこれを受け入れず、コロンビア大学のランキング順位を前年の総合2位から18位に転落させた。このデータ不正について、コロンビア大学のメアリー・ボイス(Mary C. Boyce)学長は、「事前の報告に不備があったことを深く反省している」と述べた。一方、コロンビア大学のある教授は「そもそも大学を順位付けすることに無理がある」と問題提起している。
- 2017年、歴史専攻の博士課程に所属する女性が、同専攻の70代教授から執拗なセクハラを受けたとして大学側と教授を相手取って訴訟を起こした。女性側の弁護士によると、女性は大学窓口へ繰りかえし被害を申し立てたが、大学側は対策を取らず放置していた。訴訟が地元紙などで大きく報道されたのち、大学は教授を解雇した。
エピソード
- 毎年5月、コロンビア大学の卒業式を記念して、当日の夜、エンパイア・ステート・ビルディングがスクールカラーのコロンビアブルーと白にライトアップされる。
- 現在10ドル紙幣に肖像画が描かれているアレクザンダー・ハミルトンは、キングズ・カレッジ時代の卒業生。
- 第83回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門を受賞した映画『インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実』(2010年)では、世界不況の遠因を作ったとされるエコノミストや経済学者が、責任を追及されないままコロンビア大学のビジネス・スクールに教授陣として就任していることが描かれている。
- トリヴィア(Trivia)という言葉は、1960年代、カレッジの学生であったEd GoodgoldとDan Carlinskyが「College Bowls」という大学間クイズ・コンテストを創設した際、使用し一般化したものである。
- 65名の歴史学者の評価による「歴代合衆国大統領ランキング」(2017年11月C-SPAN発表)に拠ると、歴代43人(調査時点)の大統領のうちコロンビア大出身者は、フランクリン・ルーズベルト(3位)、セオドア・ルーズベルト(4位)、ドワイト・アイゼンハワー(5位)、バラク・オバマ(12位)であった。ちなみに、1位は、アブラハム・リンカーン、2位は、ジョージ・ワシントンであった。
- 1965年ノーベル物理学賞を受賞したリチャード・P・ファインマンは、コロンビア・カレッジを受験したが、1930年代当時アイヴィーリーグを中心に設けられていた「ユダヤ人学生上限枠」のため、不合格となり、MITに入学した。
- 米国初のスポーツ試合のテレビ中継は、1939年5月17日にNBCテレビによりコロンビア大学キャンパスで行われた対プリンストン戦の野球試合であった。
- ロバート・サーマン教授(インド/チベット仏教研究)は、米国人初のチベット仏教僧の資格者で、彼の娘は、女優のユマ・サーマン。
- アラスカ州のコロンビア氷河とコロラド州のマウント・コロンビアは、コロンビア大学の名称から命名された。
- メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)映画のライオンは、1928年、当時の副社長(ジャーナリズム・スクール在籍)がコロンビア大学のマスコットからヒントを得て、採用した。
- メディカル・スクールの学生ラウンジには、ラフマニノフが使っていたとされるグランドピアノがある。
- モーニングサイド・キャンパスの地下にトンネル網が張巡らされており、各建物が地下で繋がっている。その規模は、モスクワのクレムリン宮殿、MITに次いで世界3位とされている。
- エックス線の発見で第一回ノーベル物理学賞(1901年)を受賞したヴィルヘルム・レントゲンは、コロンビア大学物理学科教授就任のためニューヨーク行きの船の切符購入直後、第一次世界大戦が勃発し、渡米できなくなり、断念した。
- 1923年、電気素量の計測と光電効果の研究によりノーベル物理学賞を受賞したロバート・ミリカン(1895年コロンビア大学で博士号取得)は、カリフォルニア工科大学の創設に貢献し、同校初代学長を務めた。
- ナチスの迫害を逃れてアメリカへ亡命した物理学者レオ・シラードは、エンリコ・フェルミらとともにコロンビア大学に籍を置き、原爆を開発するマンハッタン計画を指揮した。1939年8月、シラードはナチスドイツが先に原子爆弾を開発することを危惧し、アルベルト・アインシュタインを説得しフランクリン・ルーズベルト大統領宛の手紙を依頼した(アインシュタイン=シラードの手紙)。これがきっかけとなり、マンハッタン計画がスタートした。この手紙とは別に、1945年3月にアインシュタインはシラードの求めに再び応じてルーズベルト大統領への二度目の手紙として紹介状を書いている。シラードはこれに付随するものとして日本に対する原爆使用の懸念と、それによる戦後の核開発競争への懸念が表明された覚え書きを執筆したが、ルーズベルトの急死によりそれが読まれることはなかった。
- 共鳴法による原子核の磁気モーメントの測定法の発見により、1944年、ノーベル物理学賞を受賞したイジドール・イザーク・ラービは、ブルックヘブン国立研究所およびCERN(欧州原子核研究機構)の創設に主導的役割を果たした創設者の一人でもある。
- 『異邦人』(1942年)や『ペスト』(1947年)等の代表作で1957年ノーベル文学賞を受賞したアルベール・カミュは、1946年のコロンビア大学での講演で、現代に蔓延する物質崇拝に警鐘を鳴らした。
- コロンビア大学医科大学院教授(疫学)Myrna M. Weissmanの夫は、遺伝情報の解読とそのタンパク質合成への役割の解明で1968年ノーベル生理医学賞を受賞したマーシャル・ニーレンバーグである。
- 1973年ノーベル平和賞を受賞したヘンリー・キッシンジャーは、1977年、フォード政権の退陣と共に国務長官を退任した。その際、コロンビア大学からの教授就任の誘いを受諾したが、学生の激しい反対運動に遭い、就任を断念した。
- 1977年、放射線免疫測定技術の開発でノーベル生理医学賞を受賞したロサリン・ヤローは、ニューヨーク市立大学在学中にコロンビア大学生化学部長ルドルフ・ショーエンハイマーと生化学者マイケル・ハイデルバーガー(1967年アメリカ国家科学賞受賞者)の秘書を務めたことがある。彼女は、女性として初のガードナー国際賞(1971年)の受賞者でもある。
- 元経済学科教授カール・ポランニーの甥は、化学反応素過程の動力学的研究への貢献により1986年ノーベル化学賞を受賞したジョン・ポラニーである。
- 1996年ノーベル経済学賞を受賞したウィリアム・ヴィックリーは、1950年シャウプ使節団のメンバーとして来日、シャウプ勧告に貢献した。当時は、コロンビア大学経済学科講師であった。
- ジョージ・ワシントン(アメリカ合衆国初代大統領)は、1789年5月16日、大統領就任式の翌週にコロンビア大学卒業式に来賓として出席した。義理の息子のJohn Parke Custisは、キングスカレッジ(コロンビアカレッジの旧称)中退者である。
- コロンビア大学(旧称キングス・カレッジ)は、植民地時代、全米で英国国王の勅許によって設立された二つの大学の一つである。もう一校は、バージニア州のウィリアム・アンド・メアリー大学(1693年創立)である。
- アントン・ブルックナーの交響曲第4番 (ブルックナー)は、1940年代になってコロンビア大学の図書館で手書き原稿が発見された。
- アルフレッド・ヒッチコックは、1939年のコロンビア大学での講義で、自身の映画を説明するときにしばしば使った『マクガフィン』という言葉の意味を説明した。
脚注
注釈
関連文献
- Bary, Wm. Theodore de (ed.) (2006). Living Legacies at Columbia, Columbia University Press.
- Batterson, Paulina A. (2001). Columbia College: 150 Years of Courage, Commitment, and Change, U. of Missouri Press.
- Bradley, Stefan M. (2009) Harlem vs. Columbia University : Black student power in the late 1960s, Urbana : University of Illinois Press.
- Faedda, Barbara (2017) From Da Ponte to the Casa italiana : a brief history of Italian studies at Columbia University, New York : Columbia University Press.
- Green, Ashbel (2004). My Columbia: Reminiscences of University Life, Columbia University Press.
- McCaughey, Robert A. (2003). Stand, Columbia: A History of Columbia University in the City of New York, 1754-2004, Columbia University Press.
関連項目
- アメリカ合衆国の高等教育
- 植民地時代に創立したアメリカ合衆国の大学の一覧
- アイビー・リーグ
- ピューリッツァー賞
- ルイザ・グロス・ホロウィッツ賞
- バンクロフト賞
- アルデン・スペンサー賞
- ルー・ゲーリッグ賞
- ジョン・ベイツ・クラーク賞
- ウェザーヘッド東アジア研究所
- M7 (大学)
- グローバル・パブリック・ポリシー・ネットワーク
- コロンビア百科事典
- イラン百科事典
- 116丁目-コロンビア大学駅
- 核分裂の発見
- ニューヨーク知識人
- ビート・ジェネレーション
- トーマス・J・ワトソン研究所
- バイオスフィア2
- テレビで留学!
- 大学基金
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外部リンク
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