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三振

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空振り三振する打者(アダム・ダン

三振(さんしん)とは、野球ソフトボールにおいて打者投手からストライクを3つ取られること、またそのときの記録である。英語ではStrike Out(略記SO)といい、スコアブックでは空振り三振はS.O、見逃し三振はK、振り逃げ三振はと記す。

概要

1回の打席において、打者が3回ストライクを宣告されたときの記録を三振という。このとき、第3ストライクの投球を捕手が正規に捕球するか、後述する規則により第3ストライクの宣告を受けた打者が直ちに走者となれない場合には、打者はアウトになる。ここで第3ストライクの宣告は、直ちに打者のアウトを意味するとは限らないことに注意しなければならない(→振り逃げ)。

球審は、第3ストライクを宣告する際、「ストライク・スリー」とコールする。

MLBでは1887年シーズンのみストライク4つでアウトにする四振が規則として採用された。反対が多かったのか翌シーズンには三振に戻された。またチャーリー・O・フィンリーは試合短縮を狙って、ストライク2つでアウトにする二振をオープン戦で採用したことがある。

規定

2ストライク後にストライクを宣告された場合に三振が記録される(ストライクを宣告される場合については「ストライクが宣告される条件」を参照)。

公式記録の上で状況による区別はないが、特に目的をもって記録をつけている者はその目的に応じてしばしば区別して記録する。

  • 3ストライク目が空振りである場合、空振り三振という。
  • 打者が打とうとしなかった投球がノーバウンドでストライクゾーンを通過することを見逃しといい、3ストライク目が見逃しである場合、見逃し三振という。
  • 2ストライク後にバントをした打球がファウルボールになった場合、スリーバント失敗と呼ばれる。なお、この場合三振だが、ファウルボールであるためボールデッドとなり、振り逃げ(下記)はできない。

打者の打席の途中で投手や打者が交代した場合に誰に奪三振や三振の記録が付くかは、公認野球規則に定められている。

1人の打者に対するすべての投球がストライクとなり、3球の投球でその打者から三振を奪うことを俗に「三球三振」という。

無死または一死で、かつ一塁には走者がいない場合、もしくは二死の場合、第3ストライクにあたる投球を捕手が正規に捕球できないと、打者はアウトではなく、打者走者となって一塁に走らなければならない。これを振り逃げといい、この打者走者をアウトにするためには、内野ゴロ同様に、守備側は打者走者または一塁に触球しなければならない。それまでに打者走者が一塁に到達すれば、打者走者は一塁に生きることができる。振り逃げの成否に関わらず、打者には三振が、投手には奪三振が記録される(これにより、1イニングで4つ以上の三振が記録される場合がある。詳細は、振り逃げを参照)

バットを掠めた投球を捕手が正規捕球(ファウルチップ)したものが第3ストライクに該当した場合も三振が記録される。打者にバットを振る意思があったかどうかは関係ない。

三振で打者がアウトになった直後に塁上の走者が盗塁に失敗、または離塁が大きかったために触球されてアウトになることを、俗に「三振ゲッツー三振併殺)」という。この場合、打者には三振が記録されるが併殺打は記録されない。

Kの表記について

スコアブック上で三振をKと表記する理由は諸説あり、今も明確にはなっていない。

  • 「struck」の末尾の「K」を採ったとする説
    • スポーツライターのヘンリー・チャドウィックによって考案された。頭文字の「S」をそのまま表記してしまうと、「Sacrifice(犠打)」と重複するためだとされる。
  • 「Knockout」のKを採ったとする説
    • 現在はこれが最も有力である。「Strike out」の頭文字の「S」や「SO」をそのまま表記してしまうと、「Sacrifice(犠打)」や「Steal(盗塁)」、「StealOut(盗塁刺)」と重複するためだと言われる。
  • 「kill(ed)」のKを採ったとする説
    • 日本語で「一死」などと言うように、「アウト」は「死」を意味する。つまり、「三振する」→「打者は死ぬ」→「投手は打者を殺した (killed)」
  • 「単なる偶然」説
    • ルールブック編集者がアウトにする方法を適当に箇条書きした上で、アルファベットを一文字ずつ振っていき、その結果、偶然にも三振のところに「K」が振られたとする。ただし、公認野球規則において三振になった打者がアウトになることを規定しているのは、同規則6.05のうち(b)(c)(j)である。

奪三振

奪三振(だつさんしん)は、投手が打者を三振に仕留めることで、投手に与えられる記録である。

上記の要領で打者に三振が記録されると同時に、投手には奪三振が記録される。対戦打者の三振と対戦投手の奪三振は必ず同数になる。

試合における不確定要素を嫌うセイバーメトリクスの観点では、エラーやイレギュラーヒットなどの偶然に左右されない、重視すべきアウトカウント獲得方法とされる。

  • 上記の通り、振り逃げが成功すれば投手には奪三振が記録されるものの打者はアウトにならないことから、理論上は1イニングの間に何個でも奪三振を記録できることになる。
  • 投手にとって三振を取ることは、打者の狙いを完全に外すことであり、投手対打者の対戦において投手の完勝と言える。特に奪三振の多い投手は「ドクターK」(奪三振の先生)などと呼ばれ、強打者との対戦がクローズアップされるなど注目度が高い。なお、ミスターKと呼ぶと三振男(三振の多い打者)というニュアンスになるため、用いられない。
  • 上記の通り、ある打者の打席途中で投手が交代した上でその打者が三振した場合は、第3ストライクを取った投手に奪三振が記録される。よって「奪三振1を記録するために必要な最少投球数」は「1球」ということになる。
  • 1試合のプロ野球記録としては1952年5月13日マイナーリーグのクラスD級において、ロン・ネッチアイ投手が回を追うごとに増す胃潰瘍による胃の痛みに耐え、9回で奪三振27という記録を達成している(同時にノーヒットノーランも達成している)。

三振数に関する記録

日本プロ野球

通算記録

順位 選手名 三振数
1 中村剛也 1990
2 清原和博 1955
3 谷繁元信 1838
4 山﨑武司 1715
5 秋山幸二 1712
6 金本知憲 1703
7 新井貴浩 1693
8 中村紀洋 1691
9 T.ローズ 1655
10 衣笠祥雄 1587
順位 選手名 三振数
11 広澤克実 1529
12 門田博光 1520
13 小久保裕紀 1516
14 松田宣浩 1515
15 福留孝介 1494
16 野村克也 1478
17 大島康徳 1462
村田修一
19 池山隆寛 1440
20 田中幸雄 1416
  • 記録は2022年シーズン終了時点

シーズン記録

順位 選手名 所属球団 三振数 記録年 備考
1 R.ブライアント 近鉄バファローズ 204 1993年 パ・リーグ記録
2 198 1990年
3 187 1989年
4 村上宗隆 東京ヤクルトスワローズ 184 2019年 セ・リーグ記録
日本人記録
5 R.ブライアント 近鉄バファローズ 176 1992年
6 岩村明憲 ヤクルトスワローズ 173 2004年
佐藤輝明 阪神タイガース 2021年 新人記録
8 中村剛也 埼玉西武ライオンズ 172 2015年 右打者記録
9 B.エルドレッド 広島東洋カープ 169 2014年 セ・リーグ右打者記録
10 M.ゴメス 阪神タイガース 166
  • 記録は2022年シーズン終了時点

1試合記録

選手名 所属球団 三振数 記録日 備考
若菜嘉晴 阪神タイガース 5 1979年5月29日
T.ソレイタ 日本ハムファイターズ 1980年7月4日
R.ゲイル 阪神タイガース 1986年4月18日
愛甲猛 千葉ロッテマリーンズ 1992年7月11日
鶴田泰 中日ドラゴンズ 1993年9月7日
R.デューシー 日本ハムファイターズ 1996年5月26日
大豊泰昭 中日ドラゴンズ 1997年6月3日
金子誠 日本ハムファイターズ 1997年6月14日
上原浩治 読売ジャイアンツ 2000年5月6日
仁志敏久 読売ジャイアンツ 2005年4月16日
渡辺俊介 千葉ロッテマリーンズ 2005年5月8日
里崎智也 千葉ロッテマリーンズ 2006年5月2日
館山昌平 東京ヤクルトスワローズ 2011年9月15日
B.スケールズ オリックス・バファローズ 2012年6月26日 延長回含む
橋本到 読売ジャイアンツ 2014年8月30日
茂木栄五郎 東北楽天ゴールデンイーグルス 2016年4月20日
神里和毅 横浜DeNAベイスターズ 2019年4月21日
坂本勇人 読売ジャイアンツ 2019年6月21日
秋山拓巳 阪神タイガース 2020年7月28日
佐藤輝明 阪神タイガース 2021年7月4日
柳田悠岐 福岡ソフトバンクホークス 2022年5月31日

1試合チーム記録

球団 対戦相手 三振数 記録日 備考
千葉ロッテマリーンズ オリックス・ブルーウェーブ 19 1995年4月21日 9回までの三振数。延長10回も含めると20三振(参考記録)。
中日ドラゴンズ ヤクルトスワローズ 2005年4月6日
中日ドラゴンズ 福岡ソフトバンクホークス 2006年6月18日
オリックス・バファローズ 千葉ロッテマリーンズ 2022年4月10日 佐々木朗希が日本新記録の13者連続奪三振と完全試合を達成。

その他の記録

  • 打者9人で全員1個ずつ三振を喫する全員三振
球団 対戦相手 記録日
オリックス・ブルーウェーブ 千葉ロッテマリーンズ 1992年8月11日
千葉ロッテマリーンズ 福岡ソフトバンクホークス 2022年4月14日

メジャーリーグベースボール

通算記録

順位 選手名 三振数 打席
1 レジー・ジャクソン 2597 11,418
2 ジム・トーミ 2548 10,313
3 アダム・ダン 2379 8,328
4 サミー・ソーサ 2306 9,896
5 アレックス・ロドリゲス 2287 12,207
6 ミゲル・カブレラ 2031 11,426
7 アンドレス・ガララーガ 2003 8,916
8 ジャスティン・アップトン 1971 7,649
9 ホセ・カンセコ 1942 8,129
10 ウィリー・スタージェル 1936 9,027
  • 1876年以前の成績は原則としてシーズン記録は含まないが、個人通算記録は含まれる。
  • 記録は2022年シーズン終了時点

シーズン記録

順位 選手名 所属球団 三振数 記録年 備考
1 マーク・レイノルズ アリゾナ・ダイヤモンドバックス 223 2009年 ナ・リーグ記録
2 アダム・ダン シカゴ・ホワイトソックス 222 2012年 ア・リーグ記録
3 クリス・デービス ボルチモア・オリオールズ 219 2016年
4 ヨアン・モンカダ シカゴ・ホワイトソックス 217 2018年 両打者記録
5 ジョーイ・ギャロ テキサス・レンジャーズニューヨーク・ヤンキース 215 2021年
6 クリス・カーター ヒューストン・アストロズ 212 2013年 ア・リーグ右打者記録
7 マーク・レイノルズ アリゾナ・ダイヤモンドバックス 211 2010年
ジャンカルロ・スタントン ニューヨーク・ヤンキース 2018年
9 クリス・デービス ボルチモア・オリオールズ 208 2015年
アーロン・ジャッジ ニューヨーク・ヤンキース 2017年 新人記録
  • 記録は2022年シーズン終了時点

三振率 (At Bats per Strikeout : AB/K)

メジャーリーグの野球記録では、打者に対する「三振のしにくさ」を評価する数値として、打数を三振数で割った係数が用いられる。この係数の特徴は打数を分子とすることで、四死球や犠打、失策の要素が影響せず、その打者の打撃がどれほど確実に投球を打ち返すかを表現している点である。数値が大きいほどその打者は三振しにくい。評価基準は概ね、7.8ほどで良好、10を上回ると優秀であるとされている。また実際は打者の打率の高さともある程度の相関を持ち、いわゆる「アベレージヒッター」ほど高い数値を示す。

MLB通算記録

順位 選手名 三振率
1 ウィリー・キーラー 63.17
2 ジョー・シーウェル 62.56
3 ロイド・ウェイナー 44.92
4 ジョー・スタート 43.51
5 ネリー・フォックス 42.74
6 レーブ・クロス 41.86
7 トミー・ホームズ 40.92
8 エミル・ヴァーバン 39.34
9 ホーマー・サマ 34.10
10 アンディ・ハイ 33.85
順位 選手名 三振率
11 サム・ライス 33.71
12 ジョージ・ミラー 33.65
13 フランキー・フリッシュ 33.50
14 デール・ミッチェル 33.48
15 ルー・バイアーバウアー 32.44
16 ジャック・グラスコック 32.36
17 ジミー・ブラウン 31.93
18 ジョニー・クーニー 31.51
19 チャーリー・ホロッハー 31.23
20 スタッフィー・マッキニス 31.16
  • 通算3000打席以上が対象、記録は2022年シーズン終了時点

MLBシーズン記録

順位 選手名 所属球団 三振率 記録年
1 ウィリー・キーラー ブルックリン・スーパーバス 285.0 1899年
2 マイク・マギリー セントルイス・ブラウンストッキングス 276.0 1876年
3 キャップ・アンソン シカゴ・ホワイトストッキングス 261.0 1878年
4 レーブ・クロス クリーブランド・スパイダーズセントルイス・パーフェクトズ 185.7 1899年
5 ジョー・シーウェル ニューヨーク・ヤンキース 167.7 1932年
6 ジョン・ピーターズ シカゴ・ホワイトストッキングス 158.0 1876年
7 ジョー・シーウェル クリーブランド・インディアンス 152.0 1925年
8 ジョン・クラップ セントルイス・ブラウンストッキングス 149.0 1876年
9 ジョー・シーウェル クリーブランド・インディアンス 144.5 1929年
10 ジャック・ドイル ニューヨーク・ジャイアンツ 142.3 1894年
記録は2022年シーズン終了時点
20世紀以降
順位 選手名 所属球団 三振率 記録年 備考
1 ジョー・シーウェル ニューヨーク・ヤンキース 167.7 1932年
2 クリーブランド・インディアンス 152.0 1925年
3 144.5 1929年
4 レーブ・クロス フィラデルフィア・アスレチックス 139.8 1902年 右打者記録
5 ジョー・シーウェル ニューヨーク・ヤンキース 131.0 1933年
6 ウィリー・キーラー ブルックリン・スーパーバス 119.0 1901年 ナ・リーグ記録
7 ニューヨーク・ハイランダーズ 118.4 1906年
チャーリー・ホロッハー シカゴ・カブス 1922年
9 ジョー・シーウェル クリーブランド・インディアンス 117.7 1930年
10 スタッフィー・マッキニス 107.4 1922年
記録は2022年シーズン終了時点

奪三振数に関する記録

日本プロ野球

最多奪三振

通算記録

順位 選手名 奪三振 投球回 奪三振率
1 金田正一 4490 5526.2 7.31
2 米田哲也 3388 5130 5.91
3 小山正明 3159 4899 5.80
4 鈴木啓示 3061 4600.1 5.99
5 江夏豊 2987 3196 8.41
6 梶本隆夫 2945 4208 6.30
7 工藤公康 2859 3336.2 7.71
8 稲尾和久 2574 3599 6.44
9 三浦大輔 2481 3276 6.82
10 村田兆治 2363 3331.1 6.38
順位 選手名 奪三振 投球回 奪三振率
11 山本昌 2310 3348.2 6.21
12 村山実 2271 3050.1 6.70
13 小野正一 2244 2909 6.94
14 杉内俊哉 2156 2091.1 9.28
15 石井一久 2115 2153.1 8.84
16 槙原寛己 2111 2485 7.65
17 川口和久 2092 2410 7.81
18 西口文也 2082 2527.2 7.41
19 山田久志 2058 3865 4.79
20 平松政次 2045 3360.2 5.48

以上の記録は2022年シーズン終了時点

シーズン記録

順位 選手名 所属球団 奪三振 奪三振率 投球回 記録年 備考
1 江夏豊 阪神タイガース 401 10.97 329 1968年 セ・リーグ記録
2 稲尾和久 西鉄ライオンズ 353 7.86 404 1961年 パ・リーグ記録
3 金田正一 国鉄スワローズ 350 7.88 400 1955年
4 江夏豊 阪神タイガース 340 9.06 337.2 1970年
5 杉浦忠 南海ホークス 336 8.14 371.1 1959年
6 稲尾和久 西鉄ライオンズ 334 8.06 373 1958年
7 梶本隆夫 阪急ブレーブス 327 8.08 364.1 1956年 パ・リーグ左投手記録
8 稲尾和久 西鉄ライオンズ 321 7.18 402.1 1959年 奪三振王以外では最多
9 杉浦忠 南海ホークス 317 8.58 332.2 1960年
10 金田正一 国鉄スワローズ 316 7.74 367.1 1956年
  • 記録は2022年シーズン終了時点
  • シーズン二桁奪三振記録 野茂英雄 21回(1990年)

1試合記録

選手名 所属球団 奪三振数 記録日 対戦相手
野田浩司 オリックス・ブルーウェーブ 19 1995年4月21日 千葉ロッテマリーンズ
佐々木朗希 千葉ロッテマリーンズ 2022年4月10日 オリックス・バファローズ
田中将大 東北楽天ゴールデンイーグルス 18 2011年8月27日 福岡ソフトバンクホークス
足立光宏 阪急ブレーブス 17 1962年5月24日 南海ホークス
野茂英雄 近鉄バファローズ 1990年4月29日 オリックス・ブレーブス
野田浩司 オリックス・ブルーウェーブ 1994年8月12日 近鉄バファローズ

1イニング記録

選手名 所属球団 奪三振数 記録日 備考
幸田優 大洋ホエールズ 4 1959年7月5日
野村貴仁 オリックス・ブルーウェーブ 1993年8月8日
工藤公康 福岡ダイエーホークス 1996年8月2日
西口文也 西武ライオンズ 1997年4月12日
岡島秀樹 読売ジャイアンツ 1997年7月4日
D.レモン ヤクルトスワローズ 2000年4月14日
斉藤和巳 福岡ダイエーホークス 2000年9月3日
杉内俊哉 福岡ダイエーホークス 2003年4月14日
金澤健人 阪神タイガース 2004年8月1日
松坂大輔 西武ライオンズ 2004年9月17日
前田幸長 読売ジャイアンツ 2005年4月6日
涌井秀章 西武ライオンズ 2007年4月3日
W.オビスポ 読売ジャイアンツ 2009年9月17日
澤村拓一 読売ジャイアンツ 2012年4月13日
千賀滉大 福岡ソフトバンクホークス 2013年4月17日
高橋聡文 中日ドラゴンズ 2013年7月9日
平田真吾 横浜DeNAベイスターズ 2015年6月6日
八木亮祐 東京ヤクルトスワローズ 2016年5月24日
藤浪晋太郎 阪神タイガース 2016年7月4日
石田健大 横浜DeNAベイスターズ
松井裕樹 東北楽天ゴールデンイーグルス 2018年5月4日
田口麗斗 読売ジャイアンツ 2018年7月4日
B.ディクソン オリックス・バファローズ 2018年7月8日
千賀滉大 福岡ソフトバンクホークス 2018年9月15日 自身2度目の記録
上茶谷大河 横浜DeNAベイスターズ 2019年7月2日
R.マルティネス 中日ドラゴンズ 2020年9月4日
佐々木朗希 千葉ロッテマリーンズ 2022年7月1日
髙橋光成 埼玉西武ライオンズ 2023年4月8日

打者連続奪三振記録

選手名 所属球団 記録 記録日 対戦相手 備考
佐々木朗希 千葉ロッテマリーンズ 13 2022年4月10日 オリックス・バファローズ 世界記録
梶本隆夫 阪急ブレーブス 9 1957年7月23日 南海ホークス
土橋正幸 東映フライヤーズ 1958年5月31日 西鉄ライオンズ
岩尾利弘 埼玉西武ライオンズ 2015年4月12日 - 22日 参考記録(試合跨ぎ)

イニング連続記録

選手名 所属球団 記録 記録期間 備考
デニス・サファテ 福岡ソフトバンクホークス 43 2015年5月8日 - 9月10日
ライデル・マルティネス 中日ドラゴンズ 35 2020年8月9日 - 2021年5月9日 参考記録(シーズン跨ぎ)
張誌家 西武ライオンズ 28 2002年7月21日 - 8月12日
デニス・サファテ 福岡ソフトバンクホークス 26 2017年7月30日 - 10月1日
山本由伸 オリックス・バファローズ 25 2020年7月26日 - 8月25日 日本人最多記録
佐々木朗希 千葉ロッテマリーンズ 2022年3月27日 - 4月17日 日本人最多記録

シーズン跨ぎを含む記録は36(2021年10月14日 - 2022年4月17日)

メジャーリーグベースボール

最多奪三振

通算記録

順位 選手名 奪三振数 投球回 奪三振率
1 ノーラン・ライアン 5714 5386 9.55
2 ランディ・ジョンソン 4875 4135.1 10.61
3 ロジャー・クレメンス 4672 4916.2 8.55
4 スティーブ・カールトン 4136 5217.2 7.13
5 バート・ブライレブン 3701 4970 6.70
6 トム・シーバー 3640 4783 6.85
7 ドン・サットン 3574 5282.1 6.09
8 ゲイロード・ペリー 3534 5350 5.95
9 ウォルター・ジョンソン 3508 5914.1 5.34
10 グレッグ・マダックス 3371 5008.1 6.06
11 フィル・ニークロ 3342 5404 5.57
12 ジャスティン・バーランダー 3198 3163 9.10
13 マックス・シャーザー 3193 2682 10.71
14 ファーガソン・ジェンキンス 3192 4500.2 6.38
15 ペドロ・マルティネス 3154 2827.1 10.04
16 ボブ・ギブソン 3117 3884.1 7.22
17 カート・シリング 3116 3261 8.60
18 CC・サバシア 3093 3577 7.78
19 ジョン・スモルツ 3084 3473 7.99
20 ザック・グレインキー 2882 3247 7.99
  • 記録は2022年シーズン終了時点
  • 通算二桁奪三振:ノーラン・ライアン(215回)

シーズン記録

順位 選手名 所属球団 奪三振 奪三振率 投球回 記録年
1 マット・キルロイ ボルチモア・オリオールズ 513 7.92 583 1886年
2 トード・ラムゼイ ルイビル・カーネルズ 499 7.63 588.2
3 ヒュー・デイリー シカゴ・ブラウンズワシントン・ナショナルズ 483 8.68 500.2 1884年
4 デュピー・ショー デトロイト・ウルバリンズボストン・レッズ 451 7.47 543.1
5 チャールズ・ラドボーン プロビデンス・グレイズ 441 5.85 678.2
6 チャーリー・バフィントン ボストン・ビーンイーターズ 417 6.39 587
7 ガイ・ヘッカー ルイビル・エクリプス 385 5.17 670.2
8 ノーラン・ライアン カリフォルニア・エンゼルス 383 10.57 326 1973年
9 サンディ・コーファックス ロサンゼルス・ドジャース 382 10.24 335.2 1965年
10 ビル・スウィーニー ボルチモア・モニュメンタルズ 374 6.26 538 1884年
記録は2022年シーズン終了時点
20世紀以降
順位 選手名 所属球団 奪三振数 奪三振率 投球回 記録年 備考
1 ノーラン・ライアン カリフォルニア・エンゼルス 383 10.57 326 1973年 ア・リーグ記録
2 サンディ・コーファックス ロサンゼルス・ドジャース 382 10.24 335.2 1965年 ナ・リーグ記録
3 ランディ・ジョンソン アリゾナ・ダイヤモンドバックス 372 13.41 249.2 2001年
4 ノーラン・ライアン カリフォルニア・エンゼルス 367 9.93 332.2 1974年
5 ランディ・ジョンソン アリゾナ・ダイヤモンドバックス 364 12.06 271.2 1999年
6 ルーブ・ワッデル フィラデルフィア・アスレチックス 349 8.20 383 1904年 ア・リーグ左投手記録
7 ボブ・フェラー クリーブランド・インディアンス 348 8.43 371.1 1946年
8 ランディ・ジョンソン アリゾナ・ダイヤモンドバックス 347 12.56 248.2 2000年
9 ノーラン・ライアン カリフォルニア・エンゼルス 341 10.26 299 1977年
10 ランディ・ジョンソン アリゾナ・ダイヤモンドバックス 334 11.56 260 2002年
記録は2022年シーズン終了時点

1試合記録

選手名 所属球団 奪三振数 記録日 備考
トム・チェニー ワシントン・セネタース 21 1962年9月12日 延長16回
ロジャー・クレメンス ボストン・レッドソックス 20 1986年4月29日
1996年9月18日
ケリー・ウッド シカゴ・カブス 1998年5月6日
ランディ・ジョンソン アリゾナ・ダイヤモンドバックス 2001年5月8日 降板後に延長戦
マックス・シャーザー ワシントン・ナショナルズ 2016年5月11日
  • 2020年シーズン終了時点
  • 19奪三振は延べ12回、18奪三振以下は多数
  • 継投による20奪三振は7回

打者連続奪三振記録

選手名 所属球団 記録 記録日 備考
トム・シーバー ニューヨーク・メッツ 10 1970年4月22日
エリック・ガニエ ロサンゼルス・ドジャース 2003年5月17日 - 21日 試合跨ぎ
アーロン・ノラ フィラデルフィア・フィリーズ 2021年6月25日
コービン・バーンズ ミルウォーキー・ブルワーズ 2021年8月11日
ミッキー・ウェルチ ニューヨーク・ジャイアンツ 9 1884年8月28日 初回先頭打者から
ジェイク・ピービー サンディエゴ・パドレス 2007年4月25日
リッキー・ノラスコ フロリダ・マーリンズ 2009年4月13日
アーロン・ハラング ロサンゼルス・ドジャース 2012年4月13日
ダグ・フィスター デトロイト・タイガース 2012年9月27日
マックス・シャーザー ワシントン・ナショナルズ 2015年10月3日
タイラー・アレクサンダー デトロイト・タイガース 2020年8月2日 中継ぎ
ジェイコブ・デグロム ニューヨーク・メッツ 2021年4月17日
パブロ・ロペス マイアミ・マーリンズ 2021年7月11日 初回先頭打者から

その他の記録

マイナーリーグベースボール

1試合記録

選手名 所属球団 奪三振数 記録日 対戦相手
ロン・ネッチアイ ブリストル・ツインズ(クラスD級) 27 1952年5月13日 ウェルチ・マイナーズ

奪三振率

奪三振率とは投手が1試合(9イニング)完投したと仮定した場合の平均奪三振数であり、次の計算式により求められる。

この値は投手の能力を評価する指標の一つであり、高ければ自力でアウトに取る能力が高い投手と認識される。BABIPとの関わりから奪三振率の高い投手は被打率が低くなりやすいというメリットがある。評価基準は、7.5から8.0であれば高い部類に入り9.0を超えると典型的な、三振を取る投手となる。年代別に見ると、奪三振率はMLBにおいては全体的に上昇する傾向にある。近年では奪三振を被打者数で割ったK%による評価が主流となりつつある。 シーズンを通しての日本プロ野球記録(規定投球回到達者)は2019年の千賀滉大の11.33投球回180.1、奪三振227)。

MLB通算記録

  • 通算2000投球回以上が対象。記録は2022年シーズン終了時点

MLBシーズン記録

順位 選手名 所属球団 奪三振率 記録年 備考
1 シェーン・ビーバー クリーブランド・インディアンス 14.20 2020年 ア・リーグ記録
2 ゲリット・コール ヒューストン・アストロズ 13.82 2019年
3 ジェイコブ・デグロム ニューヨーク・メッツ 13.76 2020年 ナ・リーグ記録
4 ランディ・ジョンソン アリゾナ・ダイヤモンドバックス 13.41 2001年 左投手記録
5 ペドロ・マルティネス ボストン・レッドソックス 13.20 1999年
6 クリス・セール 12.93 2017年 ア・リーグ左投手記録
7 マックス・シャーザー ワシントン・ナショナルズ 12.69 2019年
8 コービン・バーンズ ミルウォーキー・ブルワーズ 12.61 2021年
9 ケリー・ウッド シカゴ・カブス 12.58 1998年 新人記録
10 ランディ・ジョンソン アリゾナ・ダイヤモンドバックス 12.56 2000年
  • 規定投球回以上。記録は2022年終了時点

参考記録

1000投球回以上2000投球回未満
順位 選手名 奪三振率
1 クリス・セール 11.08
2 ロビー・レイ 11.04
3 ジェイコブ・デグロム 10.91
4 ダルビッシュ有 10.81
5 スティーブン・ストラスバーグ 10.55
6 ゲリット・コール 10.53
7 ケリー・ウッド 10.32
8 アーロン・ノラ 10.11
9 トレバー・バウアー 9.82
10 クリス・アーチャー 9.64
  • 記録は2022年シーズン終了時点

比喩

「三振」という語は、三度目の有罪判決で罪状に関係なく最大の量刑が課せられるという三振法や、新司法試験の3回しかない受験機会の全てで不合格だった者を指す三振博士のように、野球を離れて比喩的に用いられることがある。

脚注

注釈

関連項目


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