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燃えさし

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燃えさし英語: ember)とは、燃えきらずに残った火がくすぶった可燃物である。燃えかす燃え残り燃え殻残り火余燼よじん燼余じんよなどとも呼ばれる。種火目的のものは熾火おきびおきという。

燃えさしは、燃えた状態でを被せたりなどで酸素の供給を少なくすることで作ることができる。長時間燃える状態になることから、古来から火種として使用された。紀元前3300年頃の遺体アイスマンの持ち物からも燃えさしの形跡が発見されており、当時はカエデの葉にくるんで火を持ち運んでいたことがわかった

事故

火災
消火されたと思っていた線香たばこなどの微小火源から火事になる例や、消火作業の数日後に再度火災になる例もある。
火傷
砂浜や土に埋めて見えなくなった燃え残った炭によって火傷を負うケースや再発火も報告されている(砂に埋めても分解されず事故にもなることから自治体によっては禁止)。

保管方法

  • 木綿縄を硝石に浸して作った火縄に火をつけて胴火という穴の開いた金属容器で保管
  • 忍者などは、竹くずや木くず、竹や木を薄くして束にしたもの等に硫黄を塗った付竹・付木(硫黄木)に火をつけて、穴の開いた打竹に詰めた。
  • 中国では、火折子と呼ばれる専用の道具を作った。質の悪い紙(土紙)、もしくは芋の蔓と綿花から作った可燃物に、リン硫黄など、さらに匂いが付く香料を加えた物を竹の筒に入れて、燃やしてから穴の開いた蓋で閉じ、空気調整して保管した。

関連項目


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