男性に対する暴力（Violence against men）は、男性または少年に対してだけ行われる暴力。男性は、暴力の犠牲者としても加害者としても大きな比率を占める。男性に対する性暴力は、ほとんどの社会で女性に対して行われるものとは異なる扱いをされ、国際法によってほとんど認識されていない。男性に対する暴力は、男性と女性の両方によって行われているが、男性の殺害の65.3%は男性によって行われている。
女性は暴力犯罪をより恐れているが、男性は暴力犯罪の犠牲者になるリスクが遥かに高くなっている。この現象は、研究者から「犯罪恐怖のジェンダーパラドックス」（fear of crime gender paradox）と呼ばれている。
大量殺害
詳細は「アンドロサイド」を参照
戦争や大量虐殺を含む構造的暴力の状況下では、しばしば男性と少年が標的とされ、殺害される。コソボ紛争中の男性を標的とした殺害の結果、全ての民間人死傷者の90%以上を男性が占めたことが示唆されている。