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異所性膵
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異所性膵(いしょせいすい、ectopic pancreas)は、膵臓から解剖学的に離れた部位に存在し、本来の膵臓と血管やその他の連絡のない膵組織である。迷入膵(abberrant pancreas)、あるいは副膵(accessory pancreas)とも呼ばれる。
胎生期に背側膵が遺残または迷入して発生すると考えられている。
大きさは通常0.2~2cm程度である。
疫学
発生率は1~2%との報告がある。多くは単発性である。
胃(特に幽門部)、十二指腸、上部空腸に発生することが多い。稀に回腸、腸間膜、胆道、肝臓、脾臓、メッケル憩室、虫垂などにも見られることがある。
分類
病理学的に以下の3型に分類される(Heinrich分類)
症状
異所性膵自体は多くは無症状であるが、急性膵炎や膵癌を生じることがある。
開腹手術の際に偶然見つかることもあるが、病変がなければ通常は切除しない。