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石灰化上皮性歯原性腫瘍
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石灰化上皮性歯原性腫瘍

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石灰化上皮性歯原性腫瘍(せっかいかじょうひせいしげんせいしゅよう、Calcifying epthelial odontogenic tumor; CEOT)は、歯原性腫瘍の一種で、通常良性腫瘍であるが、リンパ節転移を起こす悪性例の報告も数例存在する。Pindborg腫瘍 (Pindborg tumor) とも。1955年にPindborgにより命名された腫瘍で、かつては歯原性石灰化上皮腫と訳された。

疫学

好発年齢は特になく、10 - 90歳代まで発生する。わずかに女性に多い。60 - 70 %が下顎に発生し、特に大臼歯部に多く、約50 %で埋伏歯と関連している。大部分は骨中心性である。歯原性遺残上皮埋伏歯退縮エナメル上皮含歯性嚢胞裏装上皮口腔粘膜上皮などが由来として考えられている。

診断

X線所見

境界明瞭な単房性 (2/3) または多房性 (1/3) の透過像の中に石灰化物を認める。

病理組織学的所見

アミロイド様の物質の沈着が見られ、細胞間橋の目立つ多角形細胞のシート状から索状の増殖が見られる。また、多形性が見られるが、異型核分裂像は見られない。そのため、鑑別診断としては容易であるが、細胞の多形性を悪性所見であるとしないよう注意が必要である。

アミロイドはコンゴーレッド染色チオフラビンT染色で証明する。

症状

大部分は骨内性で、緩慢に増大する無痛性腫瘤。まれに骨外性。上顎骨に発生した場合、突出、鼻出血鼻腔閉塞が発生する事がある。

治療

一般に摘出術が行われるが、大きなものでは顎骨切除術、再建術が選ばれることもある。

予後

再発は稀である。

脚注


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