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アルファGPC

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L-α-グリセリルホスホリルコリン
L-alpha-GPC Structural Formula V.1.svg
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
法的規制
投与方法 経口
識別
CAS番号
28319-77-9
ATCコード N07AX02 (WHO)
PubChem CID: 71920
DrugBank DB04660
KEGG D07349
ChEBI CHEBI:16870
日化辞番号 J33.094I
化学的データ
化学式 C8H20NO6P
分子量 257.221 g/mol
グリセロホスホコリン
(Glycerophosphocholine)
識別情報
CAS登録番号 563-24-6
PubChem 439285
日化辞番号 J247.898F
KEGG C00670
MeSH L-alpha-Glycerylphosphorylcholine
特性
化学式 C8H21NO6P
モル質量 258.23 g mol−1
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

L-α-グリセリルホスホリルコリンアルファGPC: L-alpha-Glycerylphosphorylcholine, α-GPC)とは、天然に存在するコリン誘導体の一種で、脳や乳に含まれる。副交感神経に作用するアセチルコリンの前駆体であり、アルツハイマー型認知症を治療するための脳機能改善薬として可能性があるとされる。

α-GPC は血液脳関門を越えてコリンを速やかに脳へと運ぶことができる。神経伝達物質であるアセチルコリンの生合成の前駆体にあたる。

脳卒中アルツハイマー型認知症における認知障害への α-GPC の効用が研究されている。イタリアでは 2,044 人の脳卒中患者に対する多施設臨床試験で、患者に 1,000 mg/day の量の α-GPC を 28日間、続いて 400 mg/day の量を 5ヶ月間与えた。その試験から、α-GPC が認知能力を回復させることが4種類の尺度で見られ、そのうち3種類の尺度では統計的に有意なところまで達したと報告された。

α-GPC は高純度の大豆レシチンから誘導して得られる。

名称

最新のIUPAC-IUB名称はグリセロホスホコリン(: glycerophosphocholine, GPC)。

旧名称

  • choline alfoscerate
  • glycerylphosphorylcholine
  • L-alpha-glycerylphosphorylcholine

摂取

食品中のGPCの含有量
GPC含有量(USDAデータベース)より抜粋
食品名 GPC含有量
(mg/100g)
カッテージチーズ 8.4-9.2
クリームチーズ 9.3
牛乳 7.5
ガーリック・パウダー 18.0
鶏(肝臓、ゆで) 8.8
鶏(肝臓、生) 16.0
バナナ(生) 5.6
シリアル
(ケロッグ、オールブラン、オリジナル)
4.3
小麦胚芽
(トースト済、シリアル用)
18.0
豚(ベーコン、レンジ) 11.0
豚(ベーコン、生) 4.6
豚(挽き肉、調理済) 16.0
豚(挽き肉、生) 15.0
キャベツ(ゆで) 4.0
キャベツ(生) 2.9
カシューナッツ(ロースト、塩) 3.3
ヘーゼルナッツ 5.0
牛挽き肉(95赤身、生) 3.3
牛挽き肉(95赤身、ゆで) 3.3
牛(肝臓、生) 85.0
たら(北大西洋、加熱調理済) 30.0
サーモン(北大西洋、養殖、調理済) 41.0
サーモン(北大西洋、養殖、生) 43.0
銀鮭(アラスカ産、生) 39.0
紅鮭(アラスカ産、燻製) 130.0
紅鮭(アラスカ産、生) 53.0
ピーナツバター(スムースタイプ) 1.1
大豆(生) 2.9
クラッカー(小麦) 3.4
アイスクリーム(バニラ) 13.0
オートブラン(QUAKER、乾燥) 33.0
オートブラン(生) 6.2
キヌア 14.0

安全性

外部リンクも参照のこと。

NOAEL - イヌ 経口 26週間 150mg/kg bw/day
             ヒト 経口 6ヶ月 20mg/kg bw/day
LD50 - マウス、ラット 経口 10,000mg/kg以上
変異原性 - なし
遺伝毒性 - なし

関連項目

外部リンク

脚注


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