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イソカルボキサジド

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イソカルボキサジド
Isocarboxazid structure.svg
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
販売名 Marplan
Drugs.com 患者向け情報(英語)
Consumer Drug Information
MedlinePlus a605036
胎児危険度分類
法的規制
投与方法 経口
薬物動態データ
生物学的利用能 ?
代謝 肝臓
半減期 ?
排泄 尿
識別
CAS番号
59-63-2 チェック
ATCコード N06AF01 (WHO)
PubChem CID: 3759
IUPHAR/BPS 7204
DrugBank DB01247 チェック
ChemSpider 3628 チェック
UNII 34237V843T チェック
KEGG D02580  チェック
ChEMBL CHEMBL1201168 ×
化学的データ
化学式 C12H13N3O2
分子量 231.25 g/mol

イソカルボキサジド(Isocarboxazid)は、非選択的不可逆モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)である。ヒドラジン類に分類され、抗うつ剤として用いられる。フェネルジントラニルシプロミンとともに、アメリカ合衆国で未だに精神障害の治療に臨床的に用いられている古典的な3つのMAOIの1つであるが、他と比べると積極的に用いられているわけではない。

イソカルボキサジドは、主に気分障害不安障害の治療に用いられる。パーキンソン病やその他の認知症関連障害の治療の研究も行われている。頭痛起立性低血圧めまいやその他の抗コリン作用副作用を起こすことがある。また他のMAOIと同様に、脳内のセロトニンドーパミンノルエピネフリン等、モノアミン神経伝達物質の濃度を上昇させる。

イソカルボキサジドを含む古典的なMAOIは、食品や薬品との強い相互作用のため極めて限定的にしか用いられず、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)等の新しい抗うつ剤に大部分が取って変わられた。相互作用の原因は、MAOIがチラミン等の食品中のアミンやモノアミン系神経伝達物質の代謝を阻害するためである。SSRIのようなモノアミン系神経伝達物質の濃度を上昇させる薬品や熟成チーズのようにアミンを多く含む食品と組み合わせると、モノアミン系神経伝達物質の濃度が危険なほど上昇し、高血圧クリーゼセロトニン症候群のような命の危険となる症状を引き起こす。


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