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イダルビシン
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IUPAC命名法による物質名 | |
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臨床データ | |
Drugs.com | monograph |
MedlinePlus | a691004 |
胎児危険度分類 |
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法的規制 |
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薬物動態データ | |
血漿タンパク結合 | 97% |
半減期 | 22 hours |
識別 | |
CAS番号 |
58957-92-9 |
ATCコード | L01DB06 (WHO) |
PubChem | CID: 42890 |
IUPHAR/BPS | 7083 |
DrugBank | DB01177 |
ChemSpider | 39117 |
UNII | ZRP63D75JW |
KEGG | D08062 |
ChEBI | CHEBI:42068 |
ChEMBL | CHEMBL1117 |
別名 | 9-acetyl-7-(4-amino-5-hydroxy-6-methyl-tetrahydropyran-2-yl)oxy-6,9,11-trihydroxy-7,8,9,10-tetrahydrotetracene-5,12-dione |
化学的データ | |
化学式 | C26H27NO9 |
分子量 | 497.50 g·mol−1 |
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イダルビシン(Idarubicin)またはイダマイシン(Idamycin)は、4-デメトキシダウノルビシン(4-demethoxydaunorubicin)とも呼ばれるアントラサイクリン系抗生物質であり、抗悪性腫瘍活性を持つ。DNAにインターカレートしトポイソメラーゼIIを阻害する。ダウノルビシンの類縁体だが、メトキシ基がないため脂溶性が高く容易に細胞に取り込まれる。他のアントラサイクリン系薬剤と同様、クロマチンからのヒストンの退避を誘導する。
急性リンパ性白血病や、慢性骨髄性白血病の急性転化の治療にも使用される。
効能・効果
急性骨髄性白血病(慢性骨髄性白血病の急性転化を含む)[日本]
禁忌
以下の患者には禁忌である。
- 重篤な感染症を合併している患者
- 心機能異常又はその既往歴のある患者
- 他のアントラサイクリン系薬剤等、心毒性を有する薬剤による前治療が限界量に達している患者
- 重篤な肝障害のある患者
- 重篤な腎障害のある患者
副作用
重大な副作用は、下記の通りである。
- 心筋障害(3.88%)
- 心不全等を含む。
- 骨髄抑制
- 汎血球減少(52.8%)、血小板減少(66.5%)、顆粒球減少(66.9%)、貧血(63.5%)、出血傾向(24.6%)
- 口内炎(22.4%)
- ショック(1.41%)
- 完全房室ブロック等の不整脈(2.40%)
20%以上の患者に、食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、脱毛、発熱が現れる。
薬物動態
静注後イダルビシノールに変化し、血中からは2相性で半減期6.40-9.85時間(イダルビシノールは43.46-51.01時間)で消失する。消失速度定数は、t1/2α相:0.25±0.13時間、t1/2β相:9.4±3.4時間 である。
主に尿中へ排泄されるが、投与後7日間の総排泄量はイダルビシン2.04%、イダルビシノール11.53%で合計13.57%であった。
作用機序
DNAと結合した後、核酸ポリメラーゼ活性を阻害し、また、トポイソメラーゼII阻害によりDNA鎖を切断する。
脚注
参考資料
外部リンク
- Idarubicin bound to proteins in the PDB