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インゲノール 3-アンゲラート
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インゲノール 3-アンゲラート

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インゲノール 3-アンゲラート
識別情報
CAS登録番号 75567-37-2
PubChem 6918670
ChemSpider 26325194
ChEBI
ATC分類 D06BX02
特性
化学式 C25H34O6
モル質量 430.53 g mol−1
外観 アモルファス
への溶解度 不溶
薬理学
投与経路 局所(ゲル)
法的状況 -only(US)
胎児危険度分類 C(US)
危険性
安全データシート(外部リンク) LC Laboratories
主な危険性 刺激性
Rフレーズ R20/21/22
Sフレーズ S26, S36/37/39
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

インゲノール 3-アンゲラート(ingenol 3-angelate、I3A)は、トウダイグサ科トウダイグサ属 (Euphorbia) 植物、特にチャボタイゲキ (Euphorbia peplus) やEuphorbia drummondiiに含まれるジテルペンエステルである。Ingenol mebutate医薬品国際一般名)、PEP005(開発コードナンバー)としても知られている。

本化合物は、インゲノールとアンゲリカ酸のエステルである。

日光角化症に対する局所治療薬候補として臨床試験が行われ、2012年1月23日にアメリカ食品医薬品局(FDA)によって承認された。商品名はPicato Gel。

効果・副作用

Picato gelは0.015%あるいは0.05%のインゲノール 3-アンゲラートを含み、病変に1日1回、3日連続して塗布する。

一般的な副作用(臨床試験で2%以上)は、局所的な皮膚反応、適用部位の痛み、適用部位の掻痒(かゆみ)、適用部位の炎症、適用部位の感染、眼窩周囲浮腫、鼻咽頭炎、頭痛である。

生物活性

インゲノール 3-アンゲラートはジテルペン(インゲナン、チグリアン、ダフナン)エステルに属し、ホルボールエステル類やダフナンエステル類(ダフネトキシンメゼレイン)と同様にプロテインキナーゼCを活性化する。その他のプロテインキナーゼC活性化剤と同様に抗がん作用を示す。

TPAを含むホルボールエステル類と同様に、類縁体のインゲノール 3-脂肪酸エステルは、強力な発がん促進物質である。

インゲノール 3-アンゲラートはマウス皮膚発がん2段階試験において、発がんプロモーション活性を示さなかった(用量100 nmol; 途中で複数のマウスに腫瘍が発生したものの、背部の壊死性損傷によって腫瘍は消失した)。18週後のマウスの生存率は36%であった(TPA 10 nmolでは96%)。

化学

インゲノールエステル類はトウダイグサ属チュウテンカク Euphorbia ingensから初めて単離された。

インゲノールトリアセタートの構造は1970年に決定された。母核構造のインゲノールの全合成は2002年に報告された。

化合物名ingenolはチュウテンカクの種小名「ingens」とアルコールを示す接尾辞「-ol」から。

脚注


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