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ウスタケ
ウスタケ | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Gomphus floccosus Schw. (Singer) | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ウスタケ (臼茸) | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
St. Georges mushroom |
ウスタケ(学名Gomphus floccosus)は、ラッパタケ科ラッパタケ属に属する菌類。傘がアンズタケに似た形をしている。英語圏ではwoolly chanterelleやwoolly gomphusなどと呼ばれ接頭詞はshaggy-やscaly-にも変化する。ラッパタケ属は多系統群と判断されており、今後の研究によっては学名が変わる可能性もある。
様々な種の針葉樹と外生菌根による関係を持っている。そのため針葉樹林下に出現し、東アジアから南アジアにかけての地域と北アメリカ西部に見られる。晩夏から秋にかけて最盛期を迎える。ラッパ型が特徴的で、ラッパの内部付近はうろこのようになっている。ラッパの口の部分は15cm程度に大きくなり高さはおおよそ20cmまで伸びる。
穏やかな味をしているというが、一般的に食すると吐き気、下痢などの症状を引き起こす。
分類学
ウスタケは1832年にアメリカの菌学者ルイス・デービッド・ド・シュウェイニツがCantherellus floccosusとして記載した。しかし1945年にはロルフ・シンガーによってラッパタケ属に再分類された。この種小名floccosusはラテン語で綿毛を意味し、属名のgomphosは古代ギリシャ語の'γομφος'から来ており、これはプラグや大きい楔形の釘を意味している。また、1909年にはアールによってTurbinellus floccosusという名前が提案されている。
特徴
成体の子実体はラッパ型である。
ラッパ型の傘の内部はうろこ状になっており、ラッパの口の部分は5~15cmになる。色は朱色からだんだん橙色に変わっていく。
普通のキノコでは裏面の襞があり胞子をつける部分がラッパの外側になっている。この部分は不規則におられたような姿になっており、襞というよりは皺に近くなっている。色は肌色っぽい。
高さはおおよそ8~20cm程度にまで伸び、柄と傘の境界ははっきりしていない。
胞子紋は茶色っぽく、胞子自体は楕円形であり、大きさは12.4-16.8 x 5.8-7.3 μm程度である。
分布・生息地
世界的にはアジアの多くや、アメリカなどで見られ、アジアでは中国、韓国、西蔵、ネパール、インド、パキスタン、日本などで見られる。
この菌はダグラスファー、モミ、マツ、西部アメリカツガなど多くの針葉樹外生根の関係を持っている。このため針葉樹林に多く見られる。アメリカでは西部の針葉樹林に晩夏から秋にかけて見られる。特に太平洋側の雨の多い地域でよく見られる。
食毒
食するとムカつき、吐き気、下痢を催す。初期症状は8時間から14時間遅れたのちに発症する。α-テトラデシルクエン酸(ノルカペラチン酸)が単離されており、これが食毒に関係している可能性もある。
毒性分は水溶性で、茹でこぼすと消えるとされているが、よくわかっていない。古い文献においてはほとんどが食用と記載されている。 特徴的な風味やにおいはなく、歯切れはよいという。