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エンター・サンドマン

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エンター・サンドマン
メタリカシングル
初出アルバム『メタリカ
B面 ストーン・コールド・クレイジー
リリース
録音 ロサンゼルス ワン・オン・ワン・スタジオ
ジャンル ヘヴィメタル
時間
レーベル エレクトラ・レコード
作詞・作曲 ジェイムズ・ヘットフィールドラーズ・ウルリッヒカーク・ハメット
プロデュース ボブ・ロック、ジェイムズ・ヘットフィールド、ラーズ・ウルリッヒ
チャート最高順位
  • 2位(ノルウェー)
  • 4位(アイルランド)
  • 5位(イギリス)
  • 8位(ニュージーランド)
  • 9位(ドイツ)
  • 10位(オーストラリア、オランダ)
  • 11位(スイス)
  • 14位(スウェーデン)
  • 16位(アメリカ)
メタリカ シングル 年表
ワン
(1989年)
エンター・サンドマン
(1991年)
ジ・アンフォーギヴン
(1991年)
ミュージックビデオ
「Enter Sandman」 - YouTube

エンター・サンドマン」(Enter Sandman)は、アメリカ合衆国ヘヴィメタルバンドメタリカ1991年に発表した楽曲。メンバーのうちジェイムズ・ヘットフィールドラーズ・ウルリッヒカーク・ハメットの3人が共作した。スタジオ・アルバムメタリカ』からの先行シングルとしてリリースされた。

作詞・作曲

カーク・ハメットは、サウンドガーデンのアルバム『ラウダー・ザン・ラヴ』に触発されてギター・リフを作ったが、その時は気に留めず、その後ラーズ・ウルリッヒから「本当に素晴らしい。でも、最初のパートを4回繰り返してみたらどうか」と進言されてリフが完成した。

歌詞は、タイトル通りサンドマンが登場する、メタリカには珍しいファンタジックな内容である。しかし当初は、乳幼児突然死に関する内容で、バンドやマネージメントは、プロデューサーのボブ・ロックを通して、ジェイムズ・ヘットフィールドに緩和するように頼んだ。曲中にはジェイムズ・ヘットフィールドと、プロデューサーのボブ・ロックの息子による祈りの文句が挿入されている。

リリース

シングルのB面にはクイーンのカヴァー「ストーン・コールド・クレイジー」が収録された。このカヴァーは元々、本シングルに先行して1990年にリリースされたオムニバス・アルバム『Rubáiyát (Elektra's 40th Anniversary)』に収録されていた。また、12インチ・シングルには「ホゥリアー・ザン・ザウ」の未完成ヴァージョンと「エンター・サンドマン」のデモ・ヴァージョンも収録された。

本作よりウェイン・アイシャムがメタリカのミュージック・ビデオを監督するようになった。

反響

バンドの母国アメリカでは総合チャートのBillboard Hot 100で16位、『ビルボード』のメインストリーム・ロック・チャートで10位に達して、1991年9月にはRIAAによってゴールドディスクに認定された。また、デジタル部門では2009年12月にプラチナ認定されている。

全英シングルチャートでは5位に達し、バンド初のトップ10入りを果たした。ノルウェーのシングル・チャートでは、1991年には8週連続でトップ10入りして最高2位に達する大ヒットとなり、2007年にも再びチャート入りして8位を記録している。

評価

第34回グラミー賞では最優秀ロック・ソング賞にノミネートされた。音楽評論家のクリス・トゥルーはオールミュージックにおいて「カーク・ハメットがぶっつけで書いたトレードマークのイントロは、メタリカ最良の瞬間の一つであり、世界的に認識されている」「発表されるや否や、この曲自体が独り歩きし、メタルのみならず広い意味でのロックにおいて、時代を超えて認められる曲の一つとなった」と評している。

2007年、VH1の番組「The Greatest」における企画「90年代の最も偉大な100曲」では18位にランク・インした。2011年にはイギリスのラジオ局「Rock Radio」が選出した「トップ500ソング・オブ・オール・タイム」で1位に輝いた。また、2011年3月にはギブソン公式サイトが発表した「トップ50メタル・ソング」で18位にランク・イン。2021年版ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500では390位にランク・インしている。

大衆文化における使用例

カヴァー

  • アル・ヤンコビック - アルバム『Off the Deep End』(1992年)に収録されたメドレー「Polka Your Eyes Out」の一部としてカヴァー。
  • ディ・クルップス - メタリカのカヴァー・アルバム『A Tribute to Metallica』(1992年)に収録。
  • アポカリプティカ - アルバム『メタリカ・クラシックス』(1996年)に収録。
  • パット・ブーン - カヴァー・アルバム『In a Metal Mood: No More Mr. Nice Guy』(1997年)に収録。
  • モーターヘッド - オムニバス・アルバム『ECW: Extreme Music』(1998年)に提供。2023年5月8日には、配信シングルおよび7インチシングル、またEP『ENTER SANDMAN EP』として発売された。
  • セパルトゥラ - カヴァーEP『レヴォルソングス』(2002年)に「ファイト・ファイアー・ウィズ・ファイアー」とのメドレーをボーナス・トラックとして収録。
  • リチャード・チーズ - カヴァー・アルバム『Aperitif for Destruction』(2005年)に収録。
  • ポール・ヤング - カヴァー・アルバム『Rock Swings (On the Wild Side of Swing)』(2006年)に収録。
  • ビータリカ - アルバム『サージェント・ヘットフィールズ・モーターブレス・パブ・バンド』(2007年)に、ビートルズの「タックスマン」と組み合わせた「サンドマン」として収録。
  • POLYSICS - カヴァー・アルバム『METAL-IKKA〜メタル一家』(2008年)に収録。

脚注

関連項目



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