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オダマキ属

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オダマキ属
Aquilegia flabellata var. pumila 5.JPG
ミヤマオダマキAquilegia flabellata var. pumila
(岩手県早池峰山・2014年7月)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : モクレン亜綱 Magnoliidae
: キンポウゲ目 Ranunculales
: キンポウゲ科 Ranunculaceae
: オダマキ属 Aquilegia
学名
Aquilegia L.
和名
オダマキ属
  • 本文参照

オダマキ属(オダマキぞく)は、キンポウゲ科の属の一つ。ラテン名のアキレギアアクイレギアAquilegia)ということもある。本属の植物の総称がオダマキである。

オダマキは漢字で苧環を当てるが、これはもともとは機織りの際につかう苧環という糸玉に由来する。苧環はカラムシ(苧、「お」とも)、アサ(麻)、コウゾ(楮)の繊維を糸にしたときに丸めておくもので、丸みのある花の形を中が中空の苧環に連想したもの。したがって、オダマキから苧環は作らない。

特徴

根出葉は普通2回3出複葉で細かく分かれ、先端には丸っこい小葉がつく。が高く伸びるものでは、やや小型の茎葉が出る。花の外側の花弁のようなものは、じつは花弁ではなくである。花弁はその内側にあって、ややまとまって筒状になる。花弁の基部からは角状の距が伸び、萼の間から外に突き出る。

全草が有毒。

  • 成分 プロトアネモニン(protoanemonin)
  • 症状 皮膚炎(水疱)、胃腸炎、心臓麻痺。

分布

日本アジアヨーロッパに約70種自生し、日本のものは山野草として愛好される一方、外国産のものには品種改良が行われ、園芸植物として広く市場に出回っているものがある。日本にはヤマオダマキミヤマオダマキの2種が山地から高山にかけて分布する。ミヤマオダマキはむしろ山野草として栽培される。

原種

  • Aquilegia barnebyi
  • Aquilegia brevistyla
  • Aquilegia buergerianaヤマオダマキ
  • Aquilegia caerulea
  • Aquilegia canadensis(カナダオダマキ)
  • Aquilegia chrysantha(キバナオダマキ)
  • Aquilegia desertorum
  • Aquilegia elegantula
  • Aquilegia eximia
  • Aquilegia flabellata(本種のvar. flabellata が狭義のオダマキ)
  • Aquilegia flavescens
  • Aquilegia formosa (ニシキオダマキ)
  • Aquilegia grahamii
  • Aquilegia jonesii
  • Aquilegia karelini
  • Aquilegia laramiensis
  • Aquilegia longissima(ツメナガオダマキ)
  • Aquilegia micrantha
  • Aquilegia pubescens
  • Aquilegia saximontana
  • Aquilegia scopulorum
  • Aquilegia schockleyi
  • Aquilegia triternata
  • Aquilegia vulgarii(セイヨウオダマキ)

なお、ヒメウズはこの属に含めることがある。

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