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スーパーセンテナリアン
スーパーセンテナリアン(supercentenarian、super-centenarianとも)は、110歳以上の人物のこと。1,000人のセンテナリアンあたり約1人がスーパーセンテナリアンといわれる。2010年に行われた調査によると、生死に関わらず最も知られたスーパーセンテナリアンがいるのはアメリカ合衆国、日本、イギリス、フランスそしてイタリアという。
2,500名以上のスーパーセンテナリアンが記録されている。それ以上いる可能性もあるが、主張の大多数は確証を得るには至っていない。ただ、この状況は出生届が多くの国で一般化したこと、一部の国に至ってはスーパーセンテナリアンの年齢に達したことなどから、変化しつつある。
語源
少なくとも1970年代以降とされ(ギネス世界記録の編集者であるノリス・マクワーターが、1976年にA・ロス・エックラー・ジュニアの年齢を調査中に使用)、その後1991年にウィリアム・シュトラウスとニール・ハウが共著『世代』を上梓し、一般にも広まった。
当初は「100歳以上の人物」を指すに過ぎなかったが、110歳以上も人口統計学上許容範囲内にある。
概要
歴史
長寿とされる人物は歴史上早い時期から主張されてはきたが、ギネス世界記録が認定する初のスーパーセンテナリアンは、オランダ人のヘアート・アドリアーンス・ブームハールトである。
1902年、マーガレット・アン・ネーヴが確証のある初の女性スーパーセンテナリアンとなった。1926年にはルイーザ・ティエールとデリーナ・フィルキンスの2名が、ニューヨーク州で111歳の誕生日を迎えたことが文書に残されている。
1959年、ギネス世界記録は初めて114歳を迎えた人物としてマーサ・グラハムを認定したが、記録に疑義が生じており、現在は取り消されている(ジェロントロジー・リサーチ・グループによる歴代の記録にグラハムの名前はない)。
1984年にはアメリカ合衆国社会保障局がマシュー・ビアードを同じく114歳になったと承認しているが、唯一確証があるのは1985年に114歳となったアウグスタ・ホルツである。ホルツは115歳を初めて迎えた人物にもなった。
ギネス世界記録は116歳となった人物としてキャリー・C・ホワイトを長らく認定してきたが、生年に疑義があったために取り消され、ジャンヌ・カルマンが初めて迎えた人物となった。その後カルマンは117歳から122歳まで初めて迎えた人物となり、1997年に122歳164日で死去。確証がある中では現在に至るまで史上最高齢とされる。
日本
スーパーセンテナリアン人口 | |||
---|---|---|---|
年 | 総数 | 男性 | 女性 |
2005年 | 22 | 2 | 20 |
2010年 | 78 | 3 | 75 |
2015年 | 146 | 9 | 137 |
2020年 | 141 | 1 | 140 |
アメリカの老年学研究団体「ジェロントロジー・リサーチ・グループ (GRG)」によれば、日本初のスーパーセンテナリアンは、1966年(昭和41年)8月3日に110歳の誕生日を迎えた伊都ヨシギクであり、男性は1889年(平成元年)2月4日に110歳の誕生日を迎えた鶴英寿である。
そして、スーパーセンテナリアン人口は、国勢調査によれば2005年以降は、右表のように推移している。