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チン小帯

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チン小帯
Schematic diagram of the human eye en.svg
ヒトの目の模式図(チン小帯は、図の左上に描かれている。)
Gray883.png
眼球の矢状面の上半分(チン小帯は、中央付近に見える。)
概要
表記・識別
ラテン語 zonula ciliaris
ドーランド
/エルゼビア
z_01/12870397
グレイの解剖学 p.1018
TA A15.2.05.015
FMA 58838
解剖学用語

チン小帯(チンしょうたい、Zinn’s membrane, ciliary zonule)は、毛様体小帯または毛様小帯とも呼び、毛様体水晶体に繋ぐ環状の線維である。ヨハン・ゴットフリート・ツィンにちなんで名づけられた。

はたらき

チン小帯は眼球の内部で水晶体を固定している、線維のあつまりである。チン小帯が水晶体を支えることによって、水晶体はその形を左右対称に保ち、ピントを網膜に合わせることができる。加齢にしたがって劣化していくほか、目をこすることによっても劣化し、一旦切れると再生しない。

発達

毛様体上皮細胞がチン小帯の一部を形成している可能性がある。

解剖学

チン小帯は、2つの層に分かれている。薄い層は硝子体窩に並び、厚い層は小帯線維が集まっている。線維は、毛様体小体として知られる。チン小帯の直径は、約1から2 μmである。

水晶体との摩擦等で、色素顆粒がチン小帯から放出されると、虹彩の色は徐々に薄くなる。これらの色素顆粒がチャネルを阻害し、緑内障を引き起こすこともある。

チン小帯は、主に結合組織タンパク質であるフィブリリンで構成されている。フィブリリン遺伝子の変異はマルファン症候群を引き起こし、水晶体脱臼の危険が高まる。

見かけ

チン小帯は、細隙灯で見ることは難しいが、子供のものや虹彩欠損症、水晶体亜脱臼の場合は見えることがある。チン小帯の数は、年齢とともに減少する。チン小帯は、水晶体外縁の前方及び後方に挿入されているように見える。

画像

外部リンク


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