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ハリー・ポッターと死の秘宝
ハリー・ポッターと死の秘宝 Harry Potter and the Deathly Hallows | ||
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物語に登場する「死の秘宝」のシンボルマーク
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著者 | J・K・ローリング | |
訳者 | 松岡佑子 | |
イラスト |
ジェイソン・コッククロフト ダン・シュレシンジャー |
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発行日 |
2007年7月21日 2008年7月23日 |
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発行元 |
Bloomsbury Publishing 静山社 |
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ジャンル | ファンタジー | |
ページ数 | 607 | |
前作 | ハリー・ポッターと謎のプリンス | |
次作 | ハリー・ポッターと呪いの子 | |
コード |
ISBN 0-545-01022-5 ISBN 978-4-915512-63-6 |
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『ハリー・ポッターと死の秘宝』(ハリー・ポッターとしのひほう、原題: Harry Potter and the Deathly Hallows)は、イギリスの児童文学作家J・K・ローリングによって2007年7月21日に発売されている子供向けファンタジー小説。『ハリー・ポッター』シリーズの第7巻である。日本語版は2008年7月23日に静山社より発売された。
小説として刊行された最後のシリーズ作品であり、当初から全7巻構想とされていたシリーズの完結巻である。しかし2016年7月31日に当シリーズの後日談を描いた第8巻『ハリー・ポッターと呪いの子』(舞台脚本の書籍化)が発売されたために「完結巻」ではなくなった。
映画は前後編の2部に分けられ『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』が2010年11月19日に、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』が2011年7月15日に公開された。
闇の魔法使いヴォルデモートの不死の秘密を握る「分霊箱」を探すハリー・ポッターたちの旅と、ヴォルデモートとの最終決戦を中心に描く。そのなかで、アルバス・ダンブルドアの驚くべき真実や、母・リリーとセブルス・スネイプの間にあった知られざる過去、それによるスネイプの悲壮な覚悟と決意、そして分霊箱のありかなど、これまで明かされなかったすべての真実が解き明かされる。
あらすじ
セブルス・スネイプが放った死の呪いによってホグワーツ校長・アルバス・ダンブルドアは死亡し、死喰い人として帰還したスネイプは、ドラコ・マルフォイたちを連れて姿を消した。
スネイプに敗れたハリー・ポッターは、7年生に進級するはずだったが、前年にダンブルドアがハリーに遺した、ヴォルデモートを滅ぼす唯一の手段である「分霊箱」の破壊という仕事を遂行するため、学校には戻らず、親友のロンやハーマイオニーとともに旅に出る。しかし、困難な旅のなかで仲間割れが起きる。苛立ったハリーは謎の遺言や、中途半端なヒントしか残さなかったダンブルドアに対して、疑念と不信感を強めていく。そんなとき、突如ハリーの頭のなかにヴォルデモートの動向が映し出される。ヴォルデモートはとある杖を手に入れるために、杖作りのマイキュー・グレゴロビッチの店を襲撃してその記憶を覗き込み、謎の青年にその杖を奪われていたことを知り、命乞いをするグレゴロビッチを殺害する。
ハリーたちが旅をしている間にも、ヴォルデモートと彼の率いる死喰い人の一大集団は着々と勢力を伸ばしていた。ヴォルデモートたちによって魔法省は乗っ取られ、魔法大臣のルーファス・スクリムジョールが殺害される。それによって、ホグワーツも死喰い人のスネイプが校長になるといった、数々の異変が起きる。そしてハリーたちはゴドリックの谷を訪れ、手がかりを探す途中で、ダンブルドア家と強い繋がりを持つ魔法史家のバチルダ・バグショットと出会う。バチルダの屋敷でハリーはグレゴロビッチの過去の記憶に登場した謎の青年の写真を見つけるが、バチルダはすでに殺害されてヴォルデモートの蛇ナギニが化けており、ハリーたちはこれを退けてゴドリックの谷を離れる。
また、死喰い人はヴォルデモートの命令で、ハリーを探していた。ハリーたちは、分霊箱の手がかりを探す途中で謎の青年の正体がダンブルドアの親友の闇の魔法使い、ゲラート・グリンデルバルドであることを知るとともに、「死の秘宝」の伝説を知る。ほとんど知られていない古い物語に記された秘宝の話が本当であるならば、ヴォルデモートは分霊箱以上の力を手に入れることになる。ダンブルドア校長がハーマイオニーに託した『吟遊詩人ビードルの物語』に、ホグワーツのレイブンクロー寮に所属するハリーたちの親友の女子生徒のルーナ・ラブグッドの父が首から提げた印と同じものが書き込んであったことを思い出したハリーたちは、ルーナの父に会いに行く。その印は『吟遊詩人ビードルの物語』のなかの「3人兄弟の物語」に出てくるニワトコの杖、蘇りの石、透明マントという、3つの死の秘宝のことを示していた。
しかし、ハリーたちがラブグッド家に着いたときにはルーナは連れ去られており、死喰い人がルーナの父の家を攻撃する。一方ヴォルデモートはニワトコの杖を求め、オーストリアのヌルメンガード城に幽閉されているグリンデルバルドのもとを訪れるが、はぐらかされたうえで「お前は勝てない」と予言され、グリンデルバルドを殺害する。ハリーたちはいったんは脱出するもののすぐに捕まり、死喰い人の本拠地であるマルフォイの館に連れて行かれる。ハリーとロンは地下牢に監禁され、同じく監禁されていたルーナと再会する。屋敷しもべ妖精・ドビーの手を借りて脱出に成功するが、ドビーは攻撃を受けて命を落とし、ハリーはドビーを埋葬する。そのころヴォルデモートは、ダンブルドア校長の墓を暴き、ニワトコの杖を手に入れる。
ヴォルデモートは以前にも増して強力な存在となり、世界を恐怖に陥れる。宿敵であるハリーを殺すために、ヴォルデモートは死喰い人を総動員してホグワーツ魔法学校を包囲する。その間、ハリーは分霊箱を探し、見つかった箱をことごとく破壊していく。ダンブルドアのいなくなった学校は今や風前の灯火となり、ほかの教師たちがなんとか攻撃を防ぎ持ちこたえていたが、多くの学生や教師たちは闇の力に圧倒される。
ヴォルデモートはニワトコの杖の威力を試そうとするが、うまく作動しない。その原因が前の持ち主のダンブルドアを殺したスネイプであると予想したヴォルデモートは、彼を殺し持ち主の交代を図る。スネイプは死ぬ間際に、ハリーに自らの記憶を託す。その記憶は、スネイプがハリーの母であるリリーを心から愛していたことを示していた。スネイプはリリーに恋をしていたが、ふたりはしだいに疎遠となっていき、気づけばリリーはスネイプと犬猿の仲であるジェームズ(ハリーの父)と付き合いはじめていた。それでも彼はずっとリリーを思い続けていたが、スネイプはホグワーツ卒業後に死喰い人となり、ヴォルデモートの傘下に入った。予言により7月の暮れにポッター夫妻に子どもが生まれ、それがヴォルデモートにとって脅威になると知ったスネイプは、ヴォルデモートにその予言を伝えた。それが原因でリリーが殺され、自分の行動を悔いたスネイプはダンブルドアの陣営に寝返り、二重スパイとして、生き残ったリリーの息子ハリーを守ることを決意した。
最後の分霊箱を探していたハリーは、自分の中にヴォルデモートの魂の一部があることを知る。最後の分霊箱は自分自身のことだったと知ったハリーは、ヴォルデモートを倒すために、ネビル・ロングボトムに残る分霊箱であるナギニを殺すよう願い、自らの命をかけて戦いに進んで行く。
ハリーは、ぼろぼろになりながらも杖を振ってヴォルデモートと対決する。ヴォルデモートはニワトコの杖の所有者は前の持ち主のダンブルドアを殺したスネイプで、そのスネイプを殺したことにより自分のものになったと思っていたが、実はダンブルドアが死ぬ前ドラコに武装解除されていたため、その時に杖の持ち主がドラコになっていたのだった。その後、ハリーがドラコを武装解除したことで、今の杖の持ち主はハリーになっていた。ハリーに忠誠を示した杖はヴォルデモートが使っても真の力を発揮せず、ヴォルデモートは自分の放った死の呪いが跳ね返り、死亡する。
それから19年後、大人になり家庭をもうけたハリーたちが、ホグワーツに入学する子どもたちを駅で見送るところで物語は終わる。
背景
シリーズ
シリーズ第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』は、1997年6月30日にブルームズベリー社から出版された。第2作『ハリー・ポッターと秘密の部屋』は、1998年7月2日に出版された。その後『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』は、1年後の1999年7月8日に出版された。『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』は、2000年7月8日に出版された。『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』は、2003年6月21日に出版された。『ハリー・ポッターと謎のプリンス』は、2005年7月16日に出版され、全世界での発売時点から最初の24時間で900万部を売り上げた。
書名の選択
この本の書名は、作中に登場する伝説の道具である「死の秘宝」、すなわち無敵の魔法の杖(ニワトコの杖)、死者を蘇らせる石(蘇りの石)、透明マントにちなんでいる。書名を発表する少し前、J・K・ローリングは3つの書名を考案していたと述べている。決定した書名は2006年12月21日にローリングのWebサイトでクリスマスをテーマにした特別なハングマンパズルで公開され、その後すぐに本書の出版社で確認された。ライブチャットにてその他の書名候補に関して尋ねられると、ローリングは『Harry Potter and the Elder Wand(ハリー・ポッターとニワトコの杖)』と『Harry Potter and the Peverell Quest(ハリー・ポッターとペベレル家の冒険)』だと答えた。
脱稿
2007年1月、ローリングはエディンバラのバルモラル・ホテルに滞在中に本書を完成させ、彼女の泊まった部屋にあった大理石のヘルメスの胸像に『JK Rowling finished writing Harry Potter and the Deathly Hallows in this room (652) on 11th Jan 2007.(J・K・ローリング、この部屋(652号室)にてハリー ポッターと死の秘宝を書き終える。2007年1月11日)』という署名入りの声明を残した。ローリングは彼女のWebサイトの声明で「私の人生でこれほど極端な感情が入り交じったことは一度もなく、胸が張り裂けるような気持ちととても嬉しい気持ちを同時に感じられるとは夢にも思っていませんでした」と述べた。彼女は、その複雑な心境を、チャールズ・ディケンズが1850年版『デイヴィッド・コパフィールド』の序文で表した「2年間にわたる想像力豊かな仕事」と引き合わせた。「それに対して、私はため息しかでません。17年間やってみてください、チャールズ。」と付け加えた。そして「『死の秘宝』は私のお気に入りで、それがシリーズを終わらせる一番すてきな方法です」と言いメッセージを締めくくった。
出版前に近刊書について尋ねられたとき、ローリングは「たとえ変えたかったとしても結末は変えられません」と述べた。「これらの本は、ずいぶん長い時間を掛けて、しかももう6冊も構想してきましたし、すべてある方向に向かっています。ですので、私には本当にできないんです。」 また彼女は、最終巻はシリーズの前作『ハリー・ポッターと謎のプリンス』と密接に関係し、「まるで同じ小説を二等分したかのようです」と述べている。彼女は、この巻の最終章をシリーズの初期の作業の一端として「1990年ごろに」書き終えたと述べた。またローリングは、最後の言葉を当初は「彼が愛した者だけが彼の稲妻の傷跡を見ることができた」のように書いていたことを明かした。ローリングは、人々ににヴォルデモートが再び蘇ると思われたり、ハリーの使命は終わったと言われたくなかったため、これを変更した。
主要テーマ
死
2006年のインタビューにてJ・K・ローリングは、シリーズのおもなテーマはハリーが死に対処することであり(物語はハリーの両親の死に始まり、ヴォルデモートの不死への執着と探求が描かれる)、1990年に多発性硬化症によって彼女の母親が亡くなったことが影響していると語った。タイム誌のレヴ・グロスマンは、このシリーズのメインテーマは死に直面してもなお愛し続けることの圧倒的な大切さであると述べている。
腐敗した社会での生き方
学者やジャーナリストは、より複雑なものや、政治的な意味合いを含むものなど、本書のテーマについてその他に多くの解釈の展開をしている。正常性、抑圧、生存、圧倒的な困難の克服などのテーマは、すべてシリーズ全体を通して広く行き渡っていると考えられてきた。同様に、青春期を通して前に進むというテーマや「最もつらい試練を乗り越え、それを受け入れる」というテーマが考慮されてきた。ローリングは、本書は「寛容を求める長期の議論、偏見に終止符を打つための長期の懇願」から成り、また「権力を疑い、(…) 支配層や報道機関が真実をすべて伝えてくれると思い込まない」ためのメッセージを伝えていると述べている。
一部の政治評論家は、J.K.ローリングが描く官僚化した魔法省や、その後の作品で魔法省がとった抑圧的な措置(ホグワーツ魔法学校への出席の強制や、魔法省への穢れた血の登録など)を、国家批判の寓喩と見る。
キリスト教の寓話
ハリー・ポッターシリーズは魔術やオカルトを支持していると批判されてきた。『死の秘宝』の出版前、ローリングは自身の宗教について話すことを拒み、「私があまり自由に話すと、すべての読者が、それが10代であっても60代であっても、本の内容が推測できてしまう」と述べた。しかし、『死の秘宝』に登場するキリスト教の寓話については、多くの人が意見を述べている。例えば、キリストのように、ハリーは一度死んでから人類を救うために生き返る。生き返った場所はキンギス・クロスである。それはハリーがダンブルドアへの信頼に葛藤する姿が描かれており、またローリングは「私の信念と宗教的信仰との葛藤 … 私はこの本には非常によく表れていると思います」と述べている。
『死の秘宝』は、クエーカー教徒の指導者ウィリアム・ペンによるものと、アイスキュロスの『供養する女たち』からの、2つの題辞から始まる。これについて、ローリングは次のように述べている。「あの2つの引用を選ぶのは本当に楽しかったわ。1つは異教徒のもので、当然ですが、もう1つはキリスト教の伝統的なものですから。『秘密の部屋』が出版されたときから、選ばれるのはこの2つになることは分かっていました。もし第7巻の冒頭で使えるなら、完璧な結末にする手がかりになるってずっと思っていました。もしこの2つに関連性があるとしたら、私は行くべきところに行ったの。この2つの文章が私にすべてを語ってくれます、本当にね。」
ハリーが両親の墓を訪れると、墓には「最後の敵なる死もまた亡ぼされん」(コリント人への第一の手紙 15章26節)という聖書の言葉が刻まれている。ダンブルドアの家族の墓には、マタイによる福音書6章21節より「あなたの宝のあるところに、あなたの心もある」という聖書からの引用も残されている。ローリングは次のように述べている。「これらはとてもイギリス的な本なので、とても現実的な話として、ハリーは墓石に聖書からの引用を見つけるつもりでした。(……)(でも)彼がゴドリックの谷で見つけた墓石の2つの引用文は、このシリーズ全体を要約して、ほとんどをよく表していると思うんです。」
さらにハリー・ポッターの評論家であるジョン・グレンジャーは、ハリー・ポッターシリーズが人気を博した理由の1つは、(『ロミオとジュリエット』、C・S・ルイスの『ペレランドラ:金星への旅』、チャールズ・ディケンズの『二都物語』に似た)文学的な錬金術と視覚の象徴主義を用いたことであると指摘した。このモデルでは、著者は錬金術の大いなる業に沿って寓話から成る物語を紡いでいく。中世以来、錬金術の寓話はキリストの受難、死、復活を映し出してきた。シリーズ全体が錬金術に共通する記号を利用する一方、『死の秘宝』ではこのサイクルを完成させ、死、再生、蘇りの石というテーマを、錬金術の寓話の主要なモチーフや、シリーズ第1巻で示されたトピックと結びつけている。
発売
マーケティングおよびプロモーション
発売を記念して、ローリング自身と投票で選ばれた1,700人のゲストとともに、ロンドンの自然史博物館で終夜のサイン会と読書会が開催された。ローリングは2007年10月にアメリカを巡回公演し、ニューヨークのカーネギー・ホールでは抽選で配布されたチケットでまた別のイベントが開催された。
ハリー・ポッターシリーズのアメリカの出版社であるスカラスティック社は、数百万ドルをかけた「There will soon be 7」(もうすぐ7が出る)マーケティング・キャンペーンを実施した。キャンペーンでは、全米40の図書館を巡回する「夜の騎士バス」、オンラインでのファン同士の議論やコンペ、コレクターズ・ブックマーク(しおり)、(一時的な)タトゥー、そしてファンの間で最も議論されている『死の秘宝』に関する7つの質問の段階的公開などが展開された。この本の発売を前に、スカラスティック社はファンが最終巻の中で答えを見つけられる以下の7つの質問を発表した。
- 誰が生き延びて、誰が亡くなるのか?
- スネイプは善か悪か?
- ホグワーツは再開するのか?
- 誰と誰が結ばれるのか?
- 分霊箱はどこにあるのか?
- ヴォルデモートを倒せるのか?
- 死の秘宝とは何か?
J・K・ローリングは、行方不明となっているイギリス人児童マデリン・マクカーンの顔写真入りのポスターを、2007年7月21日の『死の秘宝』発売時に書店が利用できるよう出版社と調整し、ポスターが世界中の店で人目に付くよう掲示されることを願うと述べた。
小説『死の秘宝』の発売が2007年7月21日になることが発表されたあと、ワーナー・ブラザースはすぐに、映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』が『死の秘宝』の発売直前の2007年7月13日に公開されると発表し、多くの人々が「2007年7月はハリー・ポッター月間だ」と祝った。
公表禁止
ブルームズベリー社は、発売日の7月21日まで本の内容について機密を守るため、1000万ポンドを投資した。ハリー・ポッターシリーズのアメリカの編集者であるアーサー・レヴィンは、『死の秘宝』をプレス評のための事前配布を否定したが、いずれにせよ、アメリカの2つの新聞が発売日より早く批評を掲載している。違反した販売業者に対してはシリーズの本が追加納品されないという、以前の巻に対して課せられた罰則はもはや抑止力として機能せず、一部の店舗が公表禁止措置を破り、早く販売するのではないかという憶測があった。
ネット漏洩と早売り
発売前の1週間で、本物の漏洩と称する多くの文章が様々な形で現れた。7月16日、アメリカ版全759ページを写した一連の写真が流出し、正式な発売日より前に完全に文字起こしされた。のちにこの写真はウェブサイトやピア・トゥ・ピア・ネットワークに掲載されたため、スカラスティック社は流出元の1つを特定するために召喚令状を求めることになった。これはハリー・ポッターシリーズの歴史の中で、最も深刻なセキュリティ侵害であった。ローリングと彼女の弁護士は本物のネット漏洩があったことを確認した。2007年7月18日のボルチモア・サンとニューヨーク・タイムズの両紙に掲載された批評は、この漏洩した物語の多くの要素を裏付けており、発売のおよそ1日前にニューヨーク・タイムズ紙は、主に流れている漏洩が本物であることを確認した。
スカラスティック社は、アメリカ国内の供給量の約1万分の1(0.0001)が早期に発送されたと発表した。これは約1,200冊を意味すると解釈されている。メリーランド州のある読者は、発売される4日前にDeepDiscount.comから郵送で本を受け取り、スカラスティック社とDeepDiscount社の両方から信じられない反応を起こした。スカラスティック社は当初、それは「人為的ミス」だったと納得し、処罰の可能性を検討しないと報告したが、翌日になってスカラスティック社はDeepDiscount.comとその販売業者であるLevy Home Entertainment社に対して訴訟に踏み切ることを発表した。スカラスティック社は、シカゴのクック郡巡回裁判所に損害賠償請求を提訴し、DeepDiscount が「この待望の本の注意深く構成された発売の一部であることを知っていた契約に対する完全かつ重大な違反」に携わったと申し立てた。早売りされた本の一部はすぐにeBayに出品され、あるケースでは初値18米ドルから始まり250米ドルでパブリッシャーズ・ウィークリーに売られた。
価格競争とその他の論争
イギリスのスーパーマーケットであるアズダは、ほかのいくつかの同業者と共に、前々から大幅な割引価格でこの本の予約注文を受け付けていたが、1冊わずか5ポンド(約1235円)で販売することを発売2日前に発表し、価格競争の口火を切った。その後、ほかの小売チェーンも割引価格で販売した。これらの価格で、この本は目玉商品になった。これにより、従来のイギリスの書店は、そのような状況では競争にならないと主張して騒動になった。独立系書店が最も声高に抗議したが、イギリス最大の専業チェーン書店であるウォーターストーンズでさえ、スーパーマーケットの価格に太刀打ちできなかった。一部の小さな書店は、卸売業者ではなくそのスーパーマーケットから仕入れること対抗した。アズダはこの対策として、大量購入を防ぐために顧客あたり2冊までという制限を設けた。英国書店協会の広報担当、Philip Wicksは「これは私たちが参加することすらできない戦争です。ベイクドビーンズの缶詰のように、スーパーマーケットが(『死の秘法』を)目玉商品として扱うことにしたのは、非常に残念なことだと考えています」と述べた。Simba Information社のアナリスト、Michael Norrisは「あなたは本の価格を下げているだけではありません。この時点で、あなたは読書の価値を下げているのです」と述べた。
マレーシアでは、同様の価格競争が書籍の販売に関する論争を引き起こした。マレーシア最大の書店チェーンであるMPHブックストア、ポピュラー・ブックストア、タイムズ、ハリーズの4社は、テスコおよびカルフールのハイパーマーケットに対する抗議として、『ハリー・ポッターと死の秘宝』を棚から撤去することを決定した。本書のマレーシアでの小売価格は109.90リンギットだが、ハイパーマーケットのテスコやカルフールでは69.90リンギットで販売された。書店によるこの動きは、ハイパーマーケットから本書を撤去するよう販売業者のペンギン・ブックスに圧力をかける試みとして受け止められた。しかし2007年7月24日現在、価格競争は終結し、関係する4書店は店頭での本書の割引販売を再開している。また、ペンギン・ブックスはテスコとカルフールが本書を赤字販売していたことを確認し、彼らに優れたビジネスセンスと公正な取引を実践するよう求めていた。
本書がイスラエルで土曜日の早朝に発売されたことについて、安息日に反すると批判された。通商産業大臣のエリ・イシャイは、「このようなことが土曜日の午前2時に行われるのは、ユダヤの価値観やユダヤ文化に反する禁止事項です。別の日に行うようにしていただきたい」と意見を述べた。イシャイは、「労働時間と休息に関する法律」に基づいて起訴および罰金を科すことを示唆した。
版
『ハリー・ポッターと死の秘宝』は、ハードカバー版が2007年7月21日に、ペーパーバック版が2008年7月10日に英国で、2009年7月7日に米国で発売された。ニューヨークのソーホーでは、アメリカのペーパーバック版の発売記念パーティーが開催され、多くのゲームやアクティビティが行われた。2007年7月21日には、表紙絵が異なる「アダルト版」がブルームズベリー社から発売された。7月21日に発売された最初のアメリカのハードカバーと同時に、メアリー・グランプレによる新しい表紙絵が特徴のスカラスティック・デラックス版が10万部限定で発売された。2010年10月、ブルームズベリー社は箔押しと星印の模様が施された表紙が特徴の「セレブレートリー」ペーパーバック版を発売した。2010年11月1日、最後にブルームズベリー社からペーパーバックで本書の「シグネチャー」版が発売された。
翻訳
シリーズのこれまでの本と同様に、『ハリー・ポッターと死の秘宝』は多くの言語に翻訳されている。最初に発売された翻訳は2007年9月25日のウクライナ語版だった(『Гаррі Поттер і смертельні реліквії - Harry Potter i smertel'ni relikviji』)。本書のスウェーデン語の書名は、「本書をこれまで読んでいない状態で『死の秘宝』の2語(Deathly Hallows)を訳すのは難しい」というスウェーデンの出版社からの発売前の質問を受けて、ローリングが『Harry Potter och Dödsrelikerna』(ハリー・ポッターと死の遺物)と明かした。また、フランス語版(『Harry Potter et les reliques de la mort』)、スペイン語版(『Harry Potter y las Reliquias de la Muerte』)、オランダ語版(『Harry Potter en de Relieken van de Dood』)、セルビア語訳(『Хари Потер и реликвије смрти - Hari Poter i relikvije smrti』)、ブラジルポルトガル語訳(『Harry Potter e as Relíquias da Morte』)でもこの書名が使われている。最初のポーランド語版は、『Harry Potter i Insygnia Śmierci - Harry Potter and the Insignia of Death』(ハリー・ポッターと死の記章)という新しい書名で発売された。2008年6月27日、ヒンディー語版の『Harry Potter aur Maut ke Tohfe』(हैरी पॉटर और मौत के तोहफे)(ハリー・ポッターと死の贈り物)がインドでManjul Publicationから発売された。2007年12月1日、ルーマニア語版が『Harry Potter și Talismanele Morții』という書名で発売された。
評価
売上と受賞
『ハリー・ポッターと死の秘宝』の売り上げは記録的なものだった。『死の秘宝』のアメリカでの初版部数は1200万部で、そして100万部以上がAmazon.comとバーンズ・アンド・ノーブルで予約され、プレ・セールスは『謎のプリンス』より500パーセント高かった。2007年4月12日、バーンズ&ノーブルは『死の秘宝』がサイトを通して50万部以上の注文を受け、予約数の記録を破ったと発表した。発売日には、アメリカ合衆国で830万部(1秒あたり96部以上)、イギリスで265万部の売り上げを記録した。これにより24時間以内に米国で最も売れたフィクションの本としてギネス・ワールド・レコーズに認定された。また、W・H・スミスでは最高で1秒あたりに15部を売り上げた。発売から約1年後となる2008年6月までに世界中で約4400万部を売り上げた。
また、『ハリー・ポッターと死の秘宝』は複数の賞を受賞した。2007年、『ニューヨーク・タイムズ』の注目の100冊と注目の児童書に選ばれた。『ニューズウィーク』誌の評論家であるマルコム・ジョーンズは本作を2007年の最も良い本とした。また、『パブリッシャーズ・ウィークリー』は2007年のベスト・ブックスの中に『ハリー・ポッターと死の秘宝』を入れた。2008年、アメリカ図書館協会は青少年向けのベスト・ブックのひとつとし、また、注目の児童書のリストに入った。さらに2008年、コロラド・ブルー・スプルース・ブルー・アワードを受賞した。
その他
- この巻には表紙に今までなかったエピグラフが挿入されている。
- 著者はあるインタビューで重要人物のうち、「2人が死に、1人が免れるだろう」と語った。しかし、これをあるメディアが「ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人組のうち2人が死ぬ」という間違った内容で報道した。一部メディアでは「宣伝のための煽り」として批判された。
- 発売日前に作品内容の露呈を防止するため、発行所のセキュリティーに26億円をかけたが情報が流失し、一部が販売される。入手した本をもとに『ニューヨーク・タイムズ』で批評が載りあらすじの一部が示唆されるなどのアクシデントがあった。
- 日本でも英語版が、世界同時に発売され、英語版にもかかわらず書籍売上で上位にランキングするなど、異例の売上げを記録した。
映画
前編と後編の2部作で制作・公開された。小説を映画化する場合、上映時間の関係で原作の一部がカットされるのが通例で、本シリーズもそうであった。しかし、第7巻においては、前後編に分けることによって原作内容の多くが映像に取り入れられ、原作により忠実な映像化となっている。また本作は劇場版としては初めて原作者のJ・K・ローリングが製作として直接映画に携わっている。『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』が2010年11月19日、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』が2011年7月15日に日米同時公開されている。映像面では当初は2D上映のみを予定していたが、のちに3Dでも公開することが決定し、シリーズ初の全編3D上映を目指していた。しかし、『PART1』は3Dへの変換が公開までに間に合わないことを理由に3D版の上映中止が決定し、2D版のみでの上映となった。『PART2』は予定どおり2D版に加えて3D版(IMAX 3Dを含む)も上映された。『PART1』の3D版も、『PART2』のソフト化に合わせてBlu-ray 3Dというかたちで発売された。
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 | |
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Harry Potter and the Deathly Hallows Part1 | |
監督 | デイビッド・イェーツ |
脚本 | スティーブ・クローブス |
製作 |
デイビッド・ヘイマン デイビッド・バロン J・K・ローリング |
製作総指揮 | ライオネル・ウィグラム |
出演者 |
ダニエル・ラドクリフ ルパート・グリント エマ・ワトソン ヘレナ・ボナム=カーター ロビー・コルトレーン レイフ・ファインズ マイケル・ガンボン ブレンダン・グリーソン リチャード・グリフィス ジョン・ハート リス・エヴァンス ジェイソン・アイザックス ビル・ナイ アラン・リックマン フィオナ・ショウ ティモシー・スポール イメルダ・スタウントン デイビッド・シューリス ウォーウィック・デイビス トム・フェルトン トビー・ジョーンズ(声の出演) デイブ・レジェノ サイモン・マクバーニー(声の出演) ヘレン・マックロリー ニック・モラン ピーター・マラン デヴィッド・オハラ クレマンス・ポエジー ナタリア・テナ ジュリー・ウォルターズ マーク・ウィリアムズ ボニー・ライト |
音楽 |
アレクサンドル・デプラ ジョン・ウィリアムズ(テーマ曲) ニコラス・フーパー(テーマ曲) |
撮影 | エドゥアルド・セラ |
編集 | マーク・デイ |
製作会社 | |
配給 | ワーナー・ブラザース |
公開 | 2010年11月19日 |
上映時間 | 146分 |
製作国 |
イギリス アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $250,000,000(2部作合算) |
興行収入 |
$977,070,383 $86,087,576 $296,374,621 68億6000万円 |
前作 | ハリー・ポッターと謎のプリンス |
次作 | ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 |
スタッフ(PART1)
- 監督:デイビッド・イェーツ
- 製作:デイビッド・ヘイマン、デイビッド・バロン、J・K・ローリング
- 原作:J・K・ローリング
- 脚本:スティーブ・クローブス
- 音楽:アレクサンドル・デプラ
- テーマ曲:ジョン・ウィリアムズ/ニコラス・フーパー(PART2)
- 製作総指揮:ライオネル・ウィグラム
- 共同製作:ティム・ルイス、ジョン・トレイ
- 撮影:エドゥアルド・セラ
- 美術デザイン:スチュアート・クレイグ
- 美術総監督:アンドリュー・アックランド=ショウ
- 装置監督: ステファニー・マクミラン
- 編集:マーク・デイ
- 衣装:ジェイニー・ティーマイム
- 視覚効果監修:ティム・バーク
- 特殊メイク効果:ニック・ダドマン
- キャスティング:フィオナ・ウィアー
- VFX:シネサイト、ダブル・ネガティブ、ILM、MPC、ライジング・サン・ピクチャーズ、ほか
キャスト(PART1)
制作
『パート1』は2009年2月19日から2010年6月12日まで『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』と連続して撮影された。撮影監督のエドゥアルド・セラと共に本作を撮影したデヴィッド・イェーツ監督は、パート1について「極めて現実的」、「まるでヴェリテのドキュメンタリーのような」「ロードムービー」と言い表した。
もともと単体での劇場公開が予定されていたが、デヴィッド・ハイマンが言うところの「創造的責務」のため、原作本を2部に分けることを製作総指揮のライオネル・ウィグラムから提案された。ハイマンは当初、その案に否定的だったが、ウィグラムは「いや、デヴィッド。どうやってやるんだ」と尋ねた。原作本を読み直し、脚本のスティーヴ・クローヴスと話し合った結果、彼はこの分割に合意した。
待ち伏せしたデス・イーターにハリーとハグリッドが猛追される緊迫した場面は、ダートフォード・クロッシングで撮影された。
美術セット
これまでのすべての『ハリー・ポッター』映画で美術監督を務めたスチュアート・クレイグが、最後の2部作で再び着任した。彼は、「私たちは、まったく違う種類の映画を作り、非常に多くのロケをしました。かなり遠くまで出かけて、セットを作り、長い時間を森の中で過ごすんだ」と語った。「私たちは森のセットを作って実際の森と一体にしたのですから、ご想像いただけるかと思いますが、そこには課題がありました」。クレイグは、最終的に『パート1』の働きでアカデミー賞にノミネートされた。
『パート1』でのビルとフラーの結婚式のためのテントについて、クレイグは「かなり風変わりで手作り感のある(ウィーズリー家の)家の延長にしないで、上品なものにしようと思いました。(……)シルクと美しい浮かぶ燭台がずらりと並ぶ。家とは素晴らしい違いです」とその狙いを解説している。魔法省のセットについて、彼は次のように述べている。「これは秘密の世界で、庁舎ですので、私たちは実際の省、Muggleの省(ロンドンのホワイトホール)まで行って、私たちの魔法の省はこれら実際の省のパラレルワールドのようなものだと決めました」。
また、クレイグはマルフォイの館のデザインについてもコメントし、「とても力強い建築セットだ。その外観はこの国のハードウィック・ホールというエリザベス女王時代の邸宅を基にしていて、大量の窓があって、これらの窓が目隠しのようです。シャッターが引かれているのでまるでめくら窓のようですし、それらは現実の存在感、不気味な存在感がありますので、良い外観の基礎となりました。奇抜な魔法の屋根が追加され、現実にはない森に囲まれていますが、これも脅威と神秘性を増すための仕掛けの1つです」と述べている。
衣装
『パート1』の衣装は、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004年)以来の『ハリー・ポッター』作品の衣装デザイナーであるジェイニー・ティーマイムがデザインした。ティーマイムは、彼女のデザインしたフラー・デラクールのウエディングドレスに関して論争に巻き込まれた。アレキサンダー・マックイーンの2008年秋コレクションの類似したドレスのデザインを模倣したと非難されたのである。ティーマイムはこのドレスについて、「ハロウィンのドレスではなく、魔女のウエディングドレスにしたかったのです。このドレスは白いですが、なにか素敵な幻想的なものが必要でした。そこで不死鳥(のモチーフ)をあしらっていますが、この鳥はある意味で愛の象徴です。再生があり、愛は決して死なず、生まれ変わるからです」と話した。
視覚効果
『アズカバンの囚人』以降の全作品に携わったあと、ダブル・ネガティブ社は、物語の最終章である『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』と『PART2』の視覚効果の提供を依頼された。本作のVFXスーパーバイザーであるティム・バークと緊密に協力し、VFXスーパーバイザーのデヴィッド・ヴィッカリー、VFXプロデューサーのCharlotte Loughlaneがチームを率いた。メインチームには、3DスーパーバイザーのRick Leary、2DスーパーバイザーのSean Stranksも加わった。
ダブル・ネガティブ社のPART1での作業には、腐食したワーナー・ブラザースのロゴや、バローズとその周辺の広大な環境の拡大が含まれていた。ゼノフィリウス・ラブグッドの家については3Dで拡張され、デス・イーターの攻撃で最高潮に達する追加の環境の作業が完了した。またダブル・ネガティブ社はデス・イーターの煙の視覚効果を進化させ、煙のように流れるような飛行状態と着地したときの実写の間に「剥がされた人」の状態を導入した。その他、結婚披露宴に割り込みヴォルデモートが魔法省を乗っ取ったことを列席者に知らせる守護霊の魔法などを手がけた。
前作と同様に、視覚効果会社のフレームストアが動物CGのほとんどを制作し、ベン・ヒボンの監督およびデザインにより『三人兄弟の物語』のアニメーションの場面を制作した。
音楽
『不死鳥の騎士団』と『謎のプリンス』の作曲を担当した作曲家ニコラス・フーパーは、『死の秘宝』では担当しなかった。代わりに、アレクサンドル・デスプラがハリー・ポッターと死の秘宝 PART1の作曲に起用された。またこの映画には、ニック・ケイヴ・アンド・ザ・バッド・シーズの『O Children』という曲が使われている。
マーケティング
第1作の最初の公式写真は2009年12月1日 (2009-12-01)に公開され、ロンドンの街角のハリー、ロン、ハーマイオニーが写された。2009年12月8日 (2009-12-08)、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』のBlu-rayとDVDの発売と同時に、映画の映像が正式に公開された。2010年のShoWestコンベンションにおいて、アラン・ホルンは両作品の未完成映像を初公開した。MTVムービー・アワード2010では『死の秘宝』のさらなる映像が初公開された。これに続いて、『PART1』と『PART2』の公開日と破壊されたホグワーツ城が描かれた公式ティーザーポスターが公開された。米国のテレビ局ABCファミリーは、2010年7月8日から始まった当局の『ハリー・ポッター』ウィークエンドに、両編のインタビューと追加シーンを放送した。2010年9月22日、この映画の2分間の予告編が全世界で公開された。
2010年9月29日、ハリー、ロン、ハーマイオニーが描かれた『PART1』のキャラクターポスター3種がYahoo! Moviesで公開された。その翌日、森の中を走る3人を描いた『PART1』のポスターが公開された。劇場用ポスターには「NOWHERE IS SAFE」(もう安全な場所はない)というキャッチフレーズが書かれ、クレジットのない別の版では「THE END BEGINS」(終わりの始まり)というキャッチフレーズが書かれている。2010年10月6日には、ハリー、ロン、ハーマイオニー、ヴォルデモート卿、ベラトリックス・レストレンジ、セブルス・スネイプ、およびフェンリール・グレイバックが描かれた『PART1』のその他各種キャラクターポスターが公開された。10月12日、4種類の新しいキャラクターポスターが公開された。そのポスターは「TRUST NO ONE」(誰も信じるな)、「THE HUNT BEGINS」(狩りが始まる)というテーマが設定されている。
2010年10月15日、『PART1』の米国公開用の鑑賞券がFandangoで販売開始され、10月19日には2010 Scream Awardsで未公開映像を含む50秒の映像が放映された。10月16日、カートゥーン ネットワークで放映された「Scooby-Doo! Curse of the Lake Monster」の初放送中に2番目のテレビスポットが公開された。2010年10月25日、Yahoo! Moviesで本作の独占特集が公開された。2010年10月30日、エンターテインメント・ウィークリー誌は、大量の未公開映像を含む『Horcruxes』(分霊箱)と『The Story』(物語)と題した2つの新しい特集を公開した。同日、ワーナー・ブラザースの『ハリー・ポッター』ウェブサイトが更新され、本作のミニチュアクリップ12点が公開された。
2010年11月3日、ロサンゼルス・タイムズ紙は、「No One Else Is Going to Die for Me」(自分のために誰も死なせない)と題した、分霊箱を探すために隠れ穴を離れるハリーの拡張映像を公開した。11月4日、『ハリー・ポッター』Facebookページから、『The Seven Potters』と題した新しい映像が公開された。カフェの襲撃を描いた場面やマルフォイの館での別の場面など、2つの映像が次の2日間で公開された。
公開
劇場
2010年8月26日、監督のデイビッド・イェーツ、プロデューサーのデヴィッド・ハイマンとデヴィッド・バロン、そしてにワーナー・ブラザース社長のアラン・ホルンが共にシカゴで行われた『死の秘宝 PART1』の試写会に出席した。この未完成の映画は試写会の観客から大絶賛され、その中には「素晴らしく、そして暗い」「最も完璧な『ハリー・ポッター』映画」と評した人もいた。またその他の人々には、本作は小説を忠実に映画化したため、「原作自体の問題」を継承することになったという意見もあった。
ワーナー・ブラザース・ピクチャーズは、当初『死の秘宝』のPART1を2D版と3D版で公開する予定だった。2010年10月8日、PART1の3D版について計画の破棄が発表された。「ワーナー・ブラザース・ピクチャーズは、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』の3D版について公開日までに完成しないため、従来の映画館とIMAXの映画館の両方で2Dで公開することを決定しました。皆、最善の努力をしたにもかかわらず、本作を完全に変換し、最高の品質基準を満たすことができませんでした。」 『死の秘宝』のPART1は、Best Buy限定版としてBlu-ray 3Dで発売された。PART2は、2D、3D、IMAXの形で引き続き発売された。
2010年11月11日、『死の秘宝 PART1』のワールドプレミアがロンドンのレスター・スクウェアで開催され、世界中からファンが集まった。中には広場で何日もキャンプをしたファンもいた。これに続き、11月12日にはベルギーで、また11月15日にはニューヨーク市でUSプレミアが開催された。
『PART1』が北米で公式に公開されるわずか48時間前、本作の冒頭36分間の映像がインターネット上に漏洩した。漏洩前でさえ、本作は全米の1,000館の映画館で完売となり、すでに史上5番目の前売り券の売り上げを生み出していた。漏洩した映像は、映画公開日を大きく話題にするためのマーケティング上の策略であるという噂が広まったものの、ワーナー・ブラザースでは試写用ディスクは作成されておらず、同社は声明で、「重大な著作権侵害であり、ワーナー・ブラザースの財産に対する窃盗である」と非難し、「この問題を徹底調査し、関与した者の責任を法律の及ぶ最大限まで追及する」と述べている。
オーストラリアでは、本作は11月13日にクイーンズランド州ゴールドコーストにあるワーナー・ブラザース・ムービーワールドでプレミアが開催された。英国でのワールドプレミアに次ぐ、世界で2番目となったこの公式上映には300人が参加した。本作は11月16日にクウェートで初公開された。イスラエル、エストニア、ニュージーランドでは、11月18日に公開された。
映像ソフト
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』は2011年4月11日に英国で、2011年4月15日には米国で、1枚および2枚組DVDと3枚組のBlu-rayコンボパックで発売された。2011年1月28日、エマ・ワトソンはハリー・ポッターUK FacebookページのファンがPART1 Blu-rayの好きなジャケットに投票できるようになることを同ページで発表した。最も多くの票を集めたジャケットがBlu-rayのジャケットになる。投票は同日から開始された。DVDとBlu-rayには削除された8つの場面が収録されており、Blu-rayコンボパックにはハリーとオリバンダーが死の秘宝について話し合う『PART2』の冒頭の場面が収録されている。『死の秘宝 PART1』はDVDを好調に売り上げ、7,237,437枚のDVDを販売した。これにより本作の粗利益に86,932,256ドルを加え、合計1,043,331,967ドルとなった。
日本ではワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメントよりブルーレイ、DVDが発売。
- 【初回限定生産】ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 ブルーレイ&DVDセット スペシャル・エディション(4枚組、2011年4月21日発売)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 DVD&ブルーレイセット(3枚組、2011年4月21日発売)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 DVD版(1枚組、2011年4月21日発売)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 3D&2D ブルーレイセット(2枚組、2011年11月16日発売)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 ブルーレイ(1枚組、2012年6月27日発売)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 コレクターズ・エディション(Blu-ray版 / DVD版共に3枚組、2016年6月8日発売)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 <4K ULTRA HD&ブルーレイセット>(3枚組、2017年4月19日発売)
- 【初回限定生産】ハリー・ポッター 第1章〜第7章PART2 ブルーレイコンプリートBOX(12枚組、2011年11月16日発売)
- 【初回限定生産】ハリー・ポッター 第1章〜第7章PART2 DVDコンプリートBOX(17枚組、2011年11月16日発売)
日本におけるキャッチコピー(PART1)
- ついに、完結へ。
ゲーム(PART1)
評価
興行収入
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』は、北米での深夜の上映で2400万ドルの興行収入を記録し、これまで「謎のプリンス」が保持していたシリーズ最高の深夜興行収入記録2220万ドルを更新した。また本作は、『エクリプス/トワイライト・サーガ』の3000万ドル、『ニュームーン/トワイライト・サーガ』の2630万ドルに次いで、歴代3位の深夜興行収入を得た。本作は、IMAXでの深夜興行収入が140万ドルでその最高記録を破り、100万ドルの興行収入だった『エクリプス』を上回った。その後これらの記録は2011年に本作の続編『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』によりすべて更新された。
北米では、本作は初日に6170万ドルの興行収入を挙げ、当時の単日興行収入で歴代6位を記録した。この記録は、それまで『謎のプリンス』が保持していた5820万ドルを上回る、『ハリー・ポッター』シリーズ最高の初日記録となり、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』に9210万ドルで破られるまで保持された。本作は合計1億2500万ドルの初週週末興行収入を挙げ、それまで『炎のゴブレット』が保持していたシリーズ最大のオープニング興行収入を記録した。なお、この記録はのちに続編の『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』に更新されている。またその当時、11月のオープニングとして『ニュームーン/トワイライト・サーガ』の1億4280万ドルに次ぐ歴代2位、北米の初週週末興行収入として歴代9位、そして米国とカナダにおける2010年の初週週末興行収入として『アイアンマン2』の1億2810万ドルに次ぐ2位の記録となった。本作は2週間にわたり興行収入の第1位に留まり、感謝祭の週末5日間で7500万ドルの興行収入を挙げ、合計2億1910万ドルをもたらした。
英国、アイルランド、およびマルタでは、本作は金曜日の興行収入(590万ポンド)、土曜日の興行収入(660万ポンド)、および日曜日の興行収入(570万ポンド)の最高記録を破った。くわえて本作は、それまで『007/慰めの報酬』が1540万ポンドで保持していたオープニング3日間興行収入記録を更新し、単日興行収入(660万ポンド)とオープニング3日間興行収入(1831万9721ポンド)の最大記録を樹立した。2011年2月13日 (2011-02-13)現在、『PART1』は5240万4464ポンド(8602万929ドル)の興行収入を挙げており、『トイ・ストーリー3』(73,405,113ポンド)に次ぎ、英国における2010年公開作品の第2位となった。
北米以外では、本作は初週週末に推定2億500万ドルの興行収入を挙げ、歴代第6位、2010年公開作品として第1位、そして『ハリー・ポッター映画』としては『謎のプリンス』に次いで第2位となった。世界的には、本作は初週週末に3億3000万ドルの興行収入を挙げ、歴代第7位にランクインした。
インドネシア(614万9448ドル)、シンガポール(454万6240ドル)、タイ(493万3136ドル)、ベルギーおよびルクセンブルク(894万4329ドル)、フランスおよびマグレブ地域(5110万4397ドル)、ドイツ(6143万98ドル)、オランダ(1379万585ドル)、ノルウェー(714万4020ドル)、スウェーデン(1120万9387ドル)、オーストラリア(4135万865ドル)において、2010年の最高興行収入を記録した。海外の総興行収入では、『賢者の石』(6億5720万ドル)を上回り、海外で最高の興行収入を挙げたハリー・ポッター映画となった。
『PART1』は、米国とカナダにおいて2億9640万ドルで決着し、これらの地域で2010年第5位の興行収入を記録、また世界中のその他の国では6億8070万ドル、全世界では合計9億7710万ドルとなり、『トイ・ストーリー3』、『アリス・イン・ワンダーランド』に次いで2010年の全世界興行収入で第3位、また『死の秘宝 PART2』、『賢者の石』に次いでハリー・ポッター映画シリーズ第3位の興行収入となった。
批評家の反応
Rotten Tomatoesでは、本作は288件のレビューを基に77%の支持を得ており、平均評価は7.1/10となっている。同サイトの「批評家の総意(CRITICS CONSENSUS)」は、「前奏曲のように感じずにはいられないが、『死の秘宝 PART1』はハリー・ポッターシリーズの最後から2番目の作品として、美しく撮影され、感情的に満足できる作品である」とされている。Metacriticでは、42人の批評家に基づくこの映画の加重平均スコアは100点満点中65点であり、「おおむね好意的な評価」(generally favourable reviews)を示している。CinemaScoreによる調査では、観客はこの映画にA+からFまでの評価基準で平均「A」を与えた。
英国のデイリー・テレグラフ紙もこの映画を肯定的に評価し、「ほとんどの部分で印象的な特殊効果に後押しされ、前へ前へと話が展開していく」と述べ、「ただ、これだけ効果的に勢いをつけたのに、残りのライドを楽しむには来年まで待たなければならないのは少し残念だ」と付け加えた。ロジャー・イーバートはPART1に4つ星のうちの星3つをつけ、出演者を称賛するとともに、「素晴らしく、時には痛ましい映画で、初めてこのシリーズを見る人にはまったく理解できないだろう」とみなした。USAトゥデイ紙のScott Bowlesは、「不穏で瞑想的な『秘宝』は、計画された8作品のシリーズの中で間違いなく最高の作品だが、前章に追いついていない観客は完全に迷うでしょう」と評し、エンターテインメント・ウィークリーのリサ・シュワルツバウムも同様に、この映画を「これまでの中で映画的に最も満足感が得られる章」と称賛した。オーランド・センチネル紙の批評で、Roger MooreはPART1を「代わる代わる笑いと感動が訪れるシリーズ最高の作品であり、魔法使いたちとその魔法世界の『帝国の逆襲』だ。そしてその効果は? それらはとても特別で、あなたはそれらに気づかない」と称えた。ニューズウィーク誌のRamin Setoodehは否定的な批評を与え、「彼らは現代小説の中で最も魅力的なシリーズの1つを取り上げ、すべての魔法を吸い取った。(…) ローリングの物語は果てしなく独創的なのに、スクリーンの『ポッター』はあなたの頭痛の種になるだけである」と書いた。ニューヨーク・ポスト紙のLou Lumenickは、この映画を「美しい撮影だが魂のないATM(現金自動預払機)であり、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』はワクワクさせるヤマ場もなく、問題の解決もなく、面白くもない」と感じた。
タイムアウト ニューヨークのKeith Uhlichは、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』を2010年の映画第7位に挙げ、「elatingly downbeat blockbuster」と呼んだ。
受賞歴
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』は、第83回アカデミー賞の美術監督賞と視覚効果賞にノミネートされた。これはアカデミー視覚効果賞にノミネートされた『ハリー・ポッター』映画シリーズで2作目の映画であった(前作は『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』)。本作は第64回英国アカデミー賞では、撮影賞、美術賞、作曲賞など8部門でロングリスト(1次投票通過)入りし、最終的に視覚効果賞とメイクアップ賞にノミネートされた。
賞 | 部門 | 結果 | 候補/受賞者 | 出典 |
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第83回アカデミー賞 | 美術賞 | ノミネート | 美術監督: スチュアート・クレイグ 装置監督: ステファニー・マクミラン |
|
視覚効果賞 | ノミネート |
ティム・バーク ジョン・リチャードソン クリスチャン・マンツ ニコラス・アイターディー |
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第64回英国アカデミー賞 | 視覚効果賞 | ノミネート | ||
メイクアップ&ヘア賞 | ノミネート | アマンダ・ナイト リサ・トンブリン |
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BAFTAブリタニア賞 | 美術監督部門 | 受賞 | デヴィッド・イェーツ (『ハリー・ポッター』映画 第5作から第8作) | |
第37回サターン賞 | ファンタジー映画賞 | ノミネート | ||
監督賞 | ノミネート | デヴィッド・イェーツ | ||
特殊効果賞 | ノミネート | ティム・バーク ジョン・リチャードソン ニコラス・アイターディー クリスチャン・マンツ |
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メイクアップ賞 | ノミネート | マーク・クーリエ ニック・ダッドマン アマンダ・ナイト |
||
衣装デザイン賞 | ノミネート | ジェイニー・ティーマイム | ||
2011年ヒューゴー賞 | 映像部門(長編部門) | ノミネート | デヴィッド・イェーツ, スティーヴ・クローヴス | |
MTVムービー・アワード2011 | 作品賞 | ノミネート | ||
男性演技賞 | ノミネート | ダニエル・ラドクリフ | ||
女性演技賞 | ノミネート | エマ・ワトソン | ||
悪役賞 | 受賞 | トム・フェルトン | ||
キスシーン賞 | ノミネート | ダニエル・ラドクリフ および エマ・ワトソン | ||
格闘シーン賞 | ノミネート | ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソンおよびルパート・グリント 対 ロッド・ハント、アーベン・バジラクタラジ | ||
サテライト賞2010 | 撮影賞 | ノミネート | エドゥアルド・セラ | |
作曲賞 | ノミネート | アレクサンドル・デスプラ | ||
ワシントンD.C.映画批評家協会賞 | 美術監督賞 | ノミネート | スチュアート・クレイグ | |
2010年美術監督組合賞 | 美術賞(ファンタジー映画部門) | ノミネート | ||
ゴールデンリール賞2011 | 最優秀音響編集賞(長編映画音楽部門) | ノミネート | Gerard McCann Peter Clarke Stuart Morton Allan Jenkins Kirsty Whalley Rob Houston |
|
最優秀音響編集賞(長編映画における対話およびADR) | ノミネート | James Harley Mather Bjorn Ole Schroeder Dan Laurie Jon Olive |
||
ヒューストン映画批評家協会賞2010 | 撮影賞 | ノミネート | エドゥアルド・セラ | |
サンディエゴ映画批評家協会賞2010 | 撮影賞 | ノミネート | ||
美術監督賞 | ノミネート | スチュアート・クレイグ | ||
フェニックス映画批評家協会賞2010 | 撮影賞 | ノミネート | エドゥアルド・セラ | |
視覚効果賞 | ノミネート | |||
視覚効果協会賞2011 | 視覚効果賞(視覚効果主導の長編映画部門) | ノミネート | ティム・バーク Emma Norton ジョン・リチャードソン |
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アニメーションキャラクター賞(長編実写映画部門) (屋敷しもべ妖精 ドビー) |
受賞 | Mathieu Vig Ben Lambert Laurie Brugger Marine Poirson |
||
アニメーションキャラクター賞(長編実写映画部門) (屋敷しもべ妖精 クリーチャー) |
ノミネート | |||
第16回放送映画批評家協会賞 | 視覚効果賞 | ノミネート | ||
メイクアップ賞 | ノミネート | |||
セントルイス・ゲートウェイ映画批評家協会賞2010 | 視覚効果賞 | ノミネート | ||
特別功労賞 (忘却シーン) | ノミネート | |||
ラスベガス映画批評家協会賞 | 視覚効果賞 | ノミネート | ||
国際映画音楽批評家協会 | 作曲賞(ファンタジー/SF/ホラー映画部門) | ノミネート | アレクサンドル・デスプラ | |
2011年キッズ・チョイス・アワード | フェイバリット映画賞 | ノミネート | ||
フェイバリット映画女優賞 | ノミネート | エマ・ワトソン | ||
エンパイア賞2011 | 女優賞 | ノミネート | ||
SF/ファンタジー賞 | 受賞 | |||
ナショナル・フィルム・アワード | ファンタジー映画賞 | 受賞 | ||
演技賞 | ノミネート | ダニエル・ラドクリフ | ||
ノミネート | エマ・ワトソン | |||
ノミネート | ルパート・グリント | |||
2011年ティーン・チョイス・アワード | チョイス・ムーピー(SF/ファンタジー部門) | 受賞 | ||
チョイス・ムーピー: アクター賞(SF/ファンタジー部門) | ノミネート | ダニエル・ラドクリフ | ||
チョイス・ムーピー: アクトレス賞(SF/ファンタジー部門) | 受賞 | エマ・ワトソン | ||
チョイス・ムーピー: ヴィラン(悪役)賞Choice Movie: Villain | 受賞 | トム・フェルトン | ||
チョイス・ムービー: リップロック(キスシーン)賞 | 受賞 | ダニエル・ラドクリフ および エマ・ワトソン | ||
2011年 英国アカデミー児童映画賞 | フェイバリット映画賞 | ノミネート | ||
英国アカデミー キッズ投票(映画部門) | ノミネート |
テレビ放送(PART1)
回数 | 放送局 | 番組名 | 放送日 | 放送時間 | 放送分数 | 平均世帯視聴率 | 備考 |
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1 | 日本テレビ | 金曜ロードSHOW! | 2013年11月1日 | 19:56 - 22:54 | 178分 | 14.8% | 地上波初放送 本編ノーカット 64分拡大、64分繰上げ |
2 | 2016年6月17日 | 21:00 - 23:49 | 169分 | 10.2% | 本編ノーカット 55分拡大 |
||
3 | 2018年11月16日 | 21:00 - 23:29 | 149分 | 9.1% | 35分拡大 | ||
4 | TBSテレビ | 2022年5月27日 | 19:00 - 22:00 | 180分 | 5.2% | ハリー・ポッター魔法ワールド最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』の公開および、TBS70周年記念舞台ハリー・ポッター魔法ワールド最新作『ハリー・ポッターと呪いの子』の公演を記念して放送。また映画本編終了後に舞台のPR特集も放送された。 |
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 | |
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Harry Potter and the Deathly Hallows Part2 | |
監督 | デイビッド・イェーツ |
脚本 | スティーブ・クローブス |
製作 |
デイビッド・ヘイマン デイビッド・バロン J・K・ローリング |
製作総指揮 | ライオネル・ウィグラム |
出演者 |
ダニエル・ラドクリフ ルパート・グリント エマ・ワトソン ヘレナ・ボナム=カーター ロビー・コルトレーン レイフ・ファインズ マイケル・ガンボン ジョン・ハート ジェイソン・アイザックス ケリー・マクドナルド ゲイリー・オールドマン アラン・リックマン マギー・スミス デイビッド・シューリス デイビッド・ブラッドリー ウォーウィック・デイビス トム・フェルトン キアラン・ハインズ ジェマ・ジョーンズ デイブ・レジェノ ミリアム・マーゴリーズ ヘレン・マックロリー ニック・モラン ジェームズ・フェルプス オリバー・フェルプス クレマンス・ポエジー ナタリア・テナ ジュリー・ウォルターズ マーク・ウィリアムズ ボニー・ライト |
音楽 |
アレクサンドル・デプラ ジョン・ウィリアムズ(テーマ曲) ニコラス・フーパー(テーマ曲) |
撮影 | エドゥアルド・セラ |
編集 | マーク・デイ |
製作会社 | |
配給 | ワーナー・ブラザース |
公開 | 2011年7月15日 |
上映時間 | 130分 |
製作国 |
イギリス アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $250,000,000(2部作合算) |
興行収入 |
$1,342,359,942 $117,291,771 $381,447,587 96億7000万円 |
スタッフ(PART2)
- 監督:デイビッド・イェーツ
- 製作:デイビッド・ヘイマン、デイビッド・バロン、J・K・ローリング
- 原作:J・K・ローリング
- 脚本:スティーブ・クローブス
- 音楽:アレクサンドル・デプラ
- テーマ曲:ジョン・ウィリアムズ/ニコラス・フーパー(PART2)
- 製作総指揮:ライオネル・ウィグラム
- 共同製作:ティム・ルイス、ジョン・トレイ
- 撮影:エドゥアルド・セラ
- 美術デザイン:スチュアート・クレイグ
- 美術総監督:アンドリュー・アックランド=ショウ
- 装置監督: ステファニー・マクミラン
- 編集:マーク・デイ
- 衣装:ジェイニー・ティーマイム
- 視覚効果監修:ティム・バーク
- 特殊メイク効果:ニック・ダドマン
- キャスティング:フィオナ・ウィアー
- VFX:シネサイト、ダブル・ネガティブ、ILM、MPC、ライジング・サン・ピクチャーズ、ほか
キャスト(PART2)
配役
本作では、一部の主要でない登場人物の役柄について変更または交代された。たとえば、キアラン・ハインズはアルバス・ダンブルドアの弟であり、ホッグズ・ヘッド・インのバーテンダーである、アバーフォース・ダンブルドア役を引き受けた。本作の原作では、以前の作品に登場して以来、登場していなかったかなりの数の登場人物が、大規模な最終決戦でホグワーツを守るために再登場する。監督のデヴィッド・イェーツは「全員を呼び戻したい」と述べ、本作のクライマックスの戦闘シーンのために、シリーズに出演したことのある俳優をできる限り多く呼び戻したいという意向について言及した。ショーン・ビガースタッフ、ジム・ブロードベント、ジェマ・ジョーンズ、ミリアム・マーゴリーズ、およびエマ・トンプソンは、戦闘シーンで短時間、以前の作品の役をもう一度演じた。本作のメインストーリーから19年後の設定のラストシーンでは、主要な登場人物を演じる俳優たちが化粧や特殊効果を使って、年齢を重ねて見えるようにされた。俳優たちの大人になった姿がインターネットに流出したあと、一部のファンは、ワトソンはまったく変わらないように見えるのに、ラドクリフとグリントは老けすぎ、という声が聞かれた。2010年6月に一次撮影が終了したあと、イェーツはフィルム映像を調べ、この問題は編集やCGIでは解決できないと結論を出し、メイクアップを変更して同年12月に一連の場面を再撮影した。
制作
撮影
PART2は、2009年2月19日から2010年6月12日にかけて『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』に続けて撮影され、エピローグ・シーンの再撮影は2010年12月21日にリーブスデン・スタジオで行われた。撮影監督のエドゥアルド・セラと共に撮影したイェーツは、PART2を「オペラ的、カラフル、そしてファンタジー志向」、「巨大な戦いのある大オペラ」と言い表した。
当初は2部作にせず単体での劇場公開が予定されていたが、デヴィッド・ハイマンの言う「創造的必要性」のため、原作を2部作に分けることが製作総指揮のライオネル・ウィグラムから提案された。ハイマンは当初、この案に否定的な返事をしたが、ウィグラムは「いや、デヴィッド。どうやってやるんだ」と尋ねた。原作を読み直し、脚本家のスティーヴ・クローヴスと議論の末、彼はこの分割に合意した。
美術セット
Architectural Digest誌のインタビューで、プロダクション・デザイナーのスチュアート・クレイグは、PART2のセット制作について述べている。グリンゴッツ魔法銀行について、彼は「私たちの銀行ホールも、ほかの銀行と同じように、大理石と大きな大理石の円柱でできています。またとても力強い。ゴブリンが銀行員や窓口係になっているということが、その壮麗さや重厚さ、そしてその大きさを感じさせることに一役買っています。それはこのセットの楽しみの1つでした。私たちはその大きさを誇張し、その重さも誇張し、そして大理石の輝きも誇張しました」と述べた。金庫室での宝物の増殖について、彼は「私たちは文字通り何千個も作って、真空蒸着してピカピカに輝いた金銀にしました。特殊効果監修のジョン・リチャードソンがいろいろな高さに上げられる床を作ったので、その上の宝物が物理的に膨らむようにしました」と記している。
クレイグは、ホグワーツの戦いについてArt Insights Magazine誌に対し次のように述べている。「大きな課題は、ホグワーツの破壊です。」「煙の向こうに昇る太陽 (…) 破壊された壁の巨大な残骸、玄関ホール、大広間の入り口、大広間の屋根の一部が完全になくなったことでした。大きな挑戦でしたが、本当に楽しいものでした。おそらく、私と美術部のみんなが最後の準備をするのに少し役立ったでしょう。完全に取り壊さなければならなくなる前に私たちはそれを破壊しました。」終盤に近づいたキングス・クロスの場面について聞かれたクレイグは「正直に言うと、いろいろ試しました。というのも、本当にかなり長引きましたが、真っ白に燃え尽きたような感じを試してみました。薄暗い床で試したり、白いペンキや白い布など、さまざまな白いものですべてを覆ってみたり、カメラマンの露出の程度に関わってみたりして、一連のカメラテストをしましたので、なんとか成功しましたが、非常にたくさんの準備と調査が必要でした。」と述べた。
視覚効果
視覚効果監修のティム・バークは、「ホグワーツの戦いを演出するのはとても大きな仕事で、制作のいろいろな段階でする必要がありました。複雑に繋がったカメラで広い俯瞰から窓や部屋の中に飛び込む撮影もありました。そこで2008年末に思い切ってダブル・ネガティブでホグワーツをデジタルで再構築し始めてみました。」と述べた。彼は続けて次のように述べている。「2年掛かりました。レンダリングの作成、建物のすべての面のテクスチャリング、窓から見える内装の構築、破壊されたホグワーツの構築に。私たちは、何でもできるこの素晴らしいデジタルミニチュアあるということが分かったうえで撮影を計画できます。実物のホグワーツだったら、去年の夏、かなり撮影に縛られていたでしょう。代わりに、デヴィッド・イェーツが流れや構造を見つけてくれるので、私たちは新しい概念やアイデアを扱うことができるのです。」
映画の3Dの質について、バークはロサンゼルス・タイムズ紙に対して次のように述べている。「よくできていると思います、実際。みんな本当に気に入ってくれると思います。確かに最近はみんな3Dについて少し神経質で懐疑的ですが、その作業はとてもうまくできました。私たちは200以上のショットを3Dで、しかも視覚効果で行い、というのも視覚効果の多くはCGですので、とても良い結果になりました。皆さん、きっと本当に感動してくれると思います、実際。」プロデューサーのデヴィッド・ハイマンは3D変換についてSFX誌に語り、「デヴィッド・イェーツの3Dへの取り組み方は、登場人物とストーリーの観点から迫ろうというものです。ときに3Dが与える孤立感や分離感を、しかるべき時期に高めるために使おうとしています。つまり、私たちはストーリーテリングの方法で取り組んでいます。」と述べている。
2012年には、本作の視覚効果がアカデミー賞にノミネートされた。また、2012年の第65回英国アカデミー賞では、英国アカデミー賞視覚効果賞を受賞した。
音楽
当初の予定では、第1作から第3作までの音楽を作曲したジョン・ウィリアムズが最終作の作曲に復帰するはずだったが、予定が合わずできなかった。そこで、「PART1」の作曲者であるアレクサンドル・デスプラが「PART2」に復帰することが正式に発表された。Film Music Magazine誌のインタビューで、デスプラは「PART2」の音楽について「大きな課題」であり、彼の前には「応えるべき多くの期待と多くの仕事」があると述べている。 また別のインタビューで、デスプラはウィリアムズが作ったテーマ曲が「『PART1』よりもはるかに多く」映画に登場することにも言及した。本作のサウンドトラックは、第54回グラミー賞で映像メディアサウンドトラック部門にノミネートされた。
マーケティング
2011年3月、『死の秘宝 PART2』の初号試写が公開され、新しい映像や主演俳優の新しいインタビューが初公開された。最初のアメリカのポスターが2011年3月28日に公開され、(国際公開日を指す)「It All Ends 7.15」(7.15 すべてが終わる)というキャプションが付けられた。2011年4月27日に「PART2」の最初の劇場予告編が公開された。この予告編では、さまざまな新旧の映像が明かされた。本作のIMAX予告編が2011年5月20日の『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』のIMAX上映に合わせて公開された。2011年6月5日のMTVムービー・アワードで、エマ・ワトソンが本作のちら見せを披露した。
公開
劇場公開
2011年4月2日、本作の試写会がシカゴで開催され、イェーツ、ヘイマン、バロン、編集のマーク・デイが出席した。2011年7月7日 (2011-07-07)、ロンドンのトラファルガー広場でワールドプレミアが開催された。2011年7月11日 (2011-07-11)、ニューヨークのリンカーン・センターでUSプレミアが開催された。2Dで撮影されたが、ポストプロダクションで3D化され、RealD 3DとIMAX 3Dで公開された。
本作は当初、インドネシアでは2011年7月13日に公開される予定だった。2011年2月、インドネシア政府は外国映画のロイヤリティに対して新たな付加価値税を課し、ワーナー・ブラザースを含む映画スタジオ3社が『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』を含む映画についてインドネシアへの輸入を中止する事態となった。ヨルダン王国では、当時の直近に映画に対する課税が強化されたため、本作は劇場公開されなかった。
公開1カ月前の6月10日、チケットが発売された。2011年6月16日、『PART2』は全英映像等級審査機構(BBFC)から12A認定を受けた。BBFCは「中程度の脅威、傷害の詳細、言語を含む」と指摘し、本作は「傷害の詳細」の警告を受けた唯一のハリー・ポッター映画となった。7月15日の深夜、PART2は3,800の映画館で上映された。アメリカでは、4,375館の劇場、3,100館の3D劇場、274館のIMAX劇場で上映され、IMAXとして、また3Dとして、さらにハリーポッター映画としても最も広く公開された。
映像ソフト
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』は、米国では2011年11月11日に、1枚組通常DVD、2枚組通常DVD特別版、1枚組通常版ブルーレイ、3枚組ブルーレイ2Dコンボパック(ブルーレイ+DVD+デジタルコピー)の4形式で発売された。イギリスとアイルランドでは、本作は2011年12月2日に、2枚組通常DVD、3枚組ブルーレイ2Dコンボパック(ブルーレイ+DVD+デジタルコピー)、4枚組ブルーレイ3Dコンボパック(ブルーレイ3D+ブルーレイ2D+DVD+デジタルコピー)の3形式で発売された。本作は、予約開始からわずか2日でAmazon.comでDVDとブルーレイの予約販売最速記録を打ち立てた。
『死の秘宝 PART2』は、金曜日から日曜日の3日間で271万ユニットのブルーレイ(6075万ドル)を売り上げた。また、新発売時のDVDの売り上げは283万ユニット(4222万ドル)だった。2012年7月18日までに、ブルーレイは471万ユニット(9933万ドル)、DVDは647万ユニット(8896万ドル)を売り上げた。
2017年3月28日、『死の秘宝 PART2』は『死の秘宝 PART』『謎のプリンス』『不死鳥の騎士団』とともにUltra HDブルーレイ版が初登場した。
テレビ放送(PART2)
回数 | 放送局 | 番組名 | 放送日 | 放送時間 | 放送分数 | 平均世帯視聴率 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 日本テレビ | 金曜ロードSHOW! | 2013年11月8日 | 19:56 - 22:54 | 178分 | 14.3% | 地上波初放送 本編ノーカット 64分拡大、64分繰上げ |
2 | 2016年6月24日 | 21:00 - 23:29 | 149分 | 13.8% | 本編ノーカット 35分拡大 |
||
3 | 2018年11月23日 | 11.7% | 35分拡大 | ||||
4 | TBSテレビ | (なし) | 2022年5月28日 | 19:00 - 21:54 | 174分 | 5.2% |
ハリー・ポッター魔法ワールド最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』の公開および、TBS70周年記念舞台ハリー・ポッター魔法ワールド最新作『ハリー・ポッターと呪いの子』の公演を記念して放送。 関東地区では直前の18:51 - 19:00に事前番組を放送。 |
- 視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。
ネットへの流出問題(PART2)
2011年7月15日、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』の一場面の写真がネットに流出していることが分かった。流出した場面とは禁じられた森でネビル・ロングボトムとヴォルデモートが対決するシーンであり、背後にはベラトリックス・レストレンジの姿も写されていた。
日本におけるキャッチコピー(PART2)
- これが、最後。
ソフト化(PART2)
日本ではワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメントよりブルーレイ、DVDが発売。
- 【初回限定生産】ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 ブルーレイ&DVDセット スペシャル・エディション(4枚組、2011年11月16日発売)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 DVD&ブルーレイセット(3枚組、2011年11月16日発売)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 DVD版(1枚組、2011年11月16日発売)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 3D&2D ブルーレイセット(3枚組、2011年11月16日発売)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 ブルーレイ(1枚組、2012年6月27日発売)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 コレクターズ・エディション(Blu-ray版 / DVD版共に3枚組、2016年6月8日発売)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 <4K ULTRA HD&ブルーレイセット>(3枚組、2017年4月19日発売)
その他(PART2)
- 【初回限定生産】ハリー・ポッター 第1章〜第7章PART2 ブルーレイコンプリートBOX(12枚組、2011年11月16日発売)
- 【初回限定生産】ハリー・ポッター 第1章〜第7章PART2 DVDコンプリートBOX(17枚組、2011年11月16日発売)
ゲーム(PART2)
評価
興行収入
興行収入記録 | 記録詳細 | 前記録 |
---|---|---|
初週週末(アメリカ/カナダ) | $169,189,427 | 『ダークナイト』(2008年、1億5840万ドル) |
夏季初週週末(アメリカ/カナダ) | $169,189,427 | |
3D映画初週週末(アメリカ/カナダ) | $169,189,427 | |
IMAX初週週末(アメリカ/カナダ) | $15,200,000 | 『アバター』(2009年、950万ドル) |
IMAX初週週末(全世界) | $23,200,000 | |
IMAX最大深夜公開(アメリカ/カナダ) | $2,000,000 | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(2010年、140万ドル) |
初週週末(全世界) | $483,189,427 | |
初週週末(アメリカ/カナダ以外) | $314,000,000 | |
初日単日(アメリカ/カナダ) | $91,071,119 | 『ニュームーン/トワイライト・サーガ』(2009年、7270万ドル) |
最大深夜公開(アメリカ/カナダ) | $43,500,000 | 『エクリプス/トワイライト・サーガ』(2010年、3000万ドル) |
前売券最高販売(アメリカ/カナダ) | $32,000,000 | 『エクリプス/トワイライト・サーガ』(2010年、3000万ドル) |
3D最多公開(アメリカ/カナダ) | 3100劇場以上 | 『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』(2011年、2,789劇場) |
2011年最高興行収入作品 | $1,342,511,219 | |
7月公開(アメリカ/カナダ) | $169,189,427 | |
最高興行収入ファンタジー実写映画 | $381,011,219 | |
3日間最多 | $169,189,427 | 『ダークナイト』(2008年、1億5800万ドル) |
最速1億ドル突破 | 2日 | 『ニュームーン/トワイライト・サーガ』(2009年) |
最速1億5000万ドル突破 | 3日 | 『ダークナイト』(2008年) |
イギリス初週末 | $36,000,000 | |
オーストラリア初週末 | $26,700,000 |
本作の公開前、10年に渡り重ねられた期待を込めて、本作は記録を塗り替えると興行アナリストから予測されていた。『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』は、アメリカとカナダで3億8140万ドル、その他の市場で9億6080万ドル、全世界では13億4200万ドルの興行収入を記録した。全世界の収益では、興行収入第3位、2011年最高興行収入作品、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の記録(3億9400万ドル)を抜き『ハリー・ポッター』シリーズ最高興行収入作品、書籍の映画化最高興行収入作品となった。また、ワーナー・ブラザースの最高興行収入作品となり、親会社のワーナーメディアとしても、ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還を抜き、最高興行収入となった。『死の秘宝 PART2』は全世界で4億8320万ドルの初週週末記録を打ち立てた。この記録は、2015年に『ジュラシック・ワールド』に破られるまで、4年間保持された。本作は全世界で2320万ドルのIMAX初週週末記録を打ち立てた。また最速興行収入映画として、5億ドル(6日間)、6億ドル(8日間)、7億ドル(10日間)、8億ドル(12日間)、9億ドル(15日間)の世界記録を樹立した。2011年7月30日には本作は10億ドルを超え、『アバター』が打ち立てた19日間の記録に並んだ。 2015年5月26日現在全世界の興行収入は歴代第5位の$1,341,511,219である。
アメリカおよびカナダ
アメリカとカナダでは、興行収入第27位、2011年最高興行収入作品、『ハリー・ポッター』シリーズ最高興行収入作品、児童書の映画化最高興行収入作品、最高興行収入ファンタジー実写映画、3D映画興行収入第13位となっている。Box Office Mojoは本作のチケット販売について4000万枚を超えたと推定している。前売券の売上げで3200万ドル、深夜公開で4350万ドル、IMAXの深夜公開で200万ドルの新記録を打ち立てた。初日の金曜日に9110万ドルの興行収入を記録し、金曜日の興行収入記録を更新するとともに、単日および初日の記録も更新した。また、1億6920万ドルの初週週末記録、1520万ドルのIMAX初週週末記録、および3D映画の初週週末記録も打ち立てた。3Dは映画の収益性を高めたが、3D会場からの興行収入は初週興行収入の43%に過ぎなかった。これは初週週末の興行収入のうち3D上映によるものは7280万ドルに過ぎず、当時2番目に多額だったことを意味する。
また、3日間および4日間の最高興行収入、初週(金曜日から木曜日まで)の興行収入が2億2620万ドルで第6位、さらに7日間の興行収入も第7位を記録した。2週目の金曜日は84%、2週目の週末は全体で72%と急落し、興行収入は4740万ドルとなった。これは初週9000万ドル以上を記録した作品の中で2週目週末の下落が最大となった。それでも本作はシリーズ最速の興行収入を成し遂げ、またその当時、10日間の興行収入でも史上第2位(2015年8月17日現在第8位)を達成した。3週目の週末には、『ハリー・ポッターと賢者の石』を抜き、アメリカおよびカナダにおいて同シリーズの最高興行収入を上げた作品となった。
その他の地域
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』は、映画興行収入第3位、2011年の映画興行収入第1位、ワーナー・ブラザースの映画興行収入第1位、ハリー・ポッターの映画興行収入第1位の作品となった。公開初日、『死の秘宝 PART2』は26カ国から4360万ドルの興行収入を上げ、『死の秘宝 PART1』を86%、『謎のプリンス』より49%高い成績を収めた。水曜日から日曜日までの初週週末5日間で、アメリカとカナダ以外で3億1400万ドルを稼ぎ初週週末記録を打ち立てた。『死の秘宝 PART2』の平均3D観賞率は60%で、『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』の3D観賞率(70%)や、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』の3D観賞率(66%)より低かった。2週目の週末は首位を保持したが、競合が少ないにもかかわらず、62%減の1億2020万ドルに急落した。この金額は『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』が第2週週末に稼いだ金額(1億2430万ドル)とほぼ同じである。『死の秘宝 PART2』は、北米以外の興行収入で4週連続第1位となった。
イギリス、アイルランド、マルタでは、初日に1480万ドルという記録的な興行収入をもたらした。イギリスでは初週週末に23,753,171ポンドの興行収入を生み、2011年の初週週末第2位を記録した。その実績は、初週週末に23,882,688ポンドの興行収入を生んだ2004年の『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』を超えなかった。米ドルでは、初週週末は史上最高の3830万ドルで、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(3350万ドル)を上回った。また本作は初週土曜日単日の最大興行収入、および最大初週興行収入の5760万ドルを達成した。本作のイギリスでの興行収入は合計7310万ポンド(1億1720万ドル)で、第10位の興行収入となった。また、2011年最高興行収入作品と魔法ワールド映画の最高興行収入を上げた作品でもある。
『死の秘宝 PART2』はその他の国でも初日記録を達成し、それぞれメキシコ(610万ドル)、オーストラリア(750万ドル)、フランスおよびマグリブ地域(710万ドル)、イタリア(460万ドル)、スウェーデン(210万ドル)、ノルウェー(180万ドル)、デンマーク(160万ドル)、オランダ(170万ドル)、ベルギー(140万ドル)、チェコ共和国(200万ドル)、アルゼンチン(96万1000ドル)、フィンランド(74万9000ドル)、香港(80万8000ドル)であった。また、日本(570万ドル)、ブラジル(440万ドル)、ロシアおよび独立国家共同体(420万ドル)、スペイン(330万ドル)、ポーランド(125万ドル)で『ハリー・ポッター』シリーズとしての初日興行収入の新記録を築いた。
『死の秘宝 PART2』は、インドで1億5000万ルピー(341万ドル)、オーストラリアで1960万ドル、ニュージーランドで246万ドル、ブラジルで1100万ドル、スカンジナビアで1850万ドル、メキシコで1590万ドル、およびその他多くのラテンアメリカやヨーロッパの国で初日記録を達成した。
批評家の反応
Rotten Tomatoesでは、本作は332件のレビューを基に96%の支持を得ており、平均評価は8.3/10となっている。同サイトの「批評家の総意(CRITICS CONSENSUS)」は、「スリリングで、力強く、視覚的にも素晴らしい『死の秘宝 PART2』は、『ハリー・ポッター』シリーズを満足のいく、またそれに相応しい魔法のような結末に導く」とされている。批評に対して正規化された格付けを行うMetacriticでは、本作は41件の批評に基づき100点満点中85点を獲得しており、『普遍的な称賛』(Universal acclaim)を示している。本作は、放送映画批評家協会の本職の批評家から93点を付けられ、同協会の最高評価を受けた『ハリー・ポッター』映画である。CinemaScoreによる調査では、観客は本作にA+からFまでの評価基準で平均「A」を与えた。
デイリー・テレグラフ紙のPhilip Womackは「これは記念碑的な映画であり、華やかな色調にあふれ、そして老若男女すべての観客の心に響き渡る究極のメッセージを伝えている。そう、私たちすべてに闇があるが、私たちはそれを乗り越えられる」と批評した。さらに彼は、デヴィッド・イェーツは「(原作を)真に恐ろしい光景へと変貌させた」と表現した。また別の批評がイブニング・スタンダード紙から同日発表され、5点満点中4点と評価し、「何百万という子供たち、両親、そしてもっと分別のある人は、分霊箱が何であるか思い出す必要はないだろう。デヴィッド・イェーツ監督は期待を裏切らない。実際、ある意味では、彼は最終巻の欠点を補うのに一役買っている」と述べている。デイリー・エクスプレス紙は、本作は「善と悪との劇的で記憶に残る戦いという点で、ロード・オブ・ザ・リングやスター・ウォーズに匹敵する恐ろしいほどの決着の場」を見せていると述べた。
シカゴ・サンタイムズ紙のロジャー・イーバートは、本作に4つ星中の星3.5個を与え、「フィナーレは、フィナーレとして相応しい十分な畏敬の念と厳粛さを呼び起こしており、魔法のような何年も前の『ハリー・ポッターと賢者の石』の(相対的に)屈託のない無邪気さと劇的な対照をなしている」と述べた。BBCのマーク・カーモードは、この映画は「非常に複雑な本のかなり堅実で野心的な映画化」であると述べたが、後工程で変換された3Dについては酷評した。AP通信のクリスティ・レミールは、本作に4つ星中の星3.5個を与え、「『死の秘宝 PART2』は、長らく約束されていた答えを提供する一方で、いくつかの永遠の問いをあえて投げかけている。最終章が終わったあともあなたの中に残るだろう」と述べた。同様にシカゴ・サンタイムズ紙のリチャード・ローパーは、本作にA+の評価を与え、「これは、これまで映画化された最高のシリーズの1つで、素晴らしい最終章に相応しい作品である」と述べた。
数少ない否定的なレビューの1つとして、ヴュ・ウィークリー紙のBrian Gibsonは、本作を「死ぬほど退屈」「映像の誇張」と表現した。原作を2部構成に分けたことについて批判する別の批評もあり、デイリー・テレグラフのBen Mortimerは「『死の秘宝 PART2』は1つの映画ではありません。映画の半分です。それはやや感動が欠けているように感じられるでしょう」と書いている。別の批評では映画の上映時間について書かれており、The WrapのAlonso Duraldeは、「この映画に実質的な欠点があるとすれば、この人と場所と物のオンパレードは130分の上映時間に納めるのがギリギリだということです」と述べた。The Oxford StudentのRebecca Gillieは、本作に5点満点中2点を与え、「(この映画の)終わりには、映画館を出たあとに心に残るものは何もありません」と書いた。
受賞歴
本作は多くの受賞やノミネートを獲得した。『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』は、第84回アカデミー賞で美術賞、メイクアップ賞、視覚効果賞にノミネートされた。第65回英国アカデミー賞では、視覚効果賞を受賞し、音響賞、美術賞、メイクアップ&ヘア賞にノミネートされた。
本作は2012年の第54回グラミー賞で映像メディア・サウンドトラック部門にノミネートされた。また、映画俳優組合賞 スタント・アンサンブル賞を受賞した。本作は年に一度のサターン賞では10部門にノミネートされ、ファンタジー映画賞を受賞した。2011年スクリーム賞では、合計14部門にノミネートされ、アルティメット・スクリーム賞、脚本賞、ファンタジー男優賞(ダニエル・ラドクリフ)、悪役賞(レイフ・ファインズ)、F/X賞、ホーリー・シット・シーン賞の5部門で受賞した。
Year | Award | Category | Result | Recipient |
---|---|---|---|---|
2011 | ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 | 作品トップ10 | 受賞 | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 |
ナショナル・ムービー・アワード | 最も観たい夏の映画 | 受賞 | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 | |
ハリウッド映画賞 | ハリウッド・ムービー・オブ・ザ・イヤー | 受賞 | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 | |
ニコロデオン・オーストラリアン・キッズ・チョイス・アワード | 映画賞 | 受賞 | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 | |
英国アカデミー児童映画賞 (BAFTA) | 映画賞 | 受賞 | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 | |
BAFTAキッズ投票賞(映画部門) | 受賞 | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 | ||
BAFTAブリタニア賞 | 芸術的優秀監督賞 | 受賞 | デヴィッド・イェーツ (ハリー・ポッター映画 第5作-第8作) | |
サテライト賞 | 作曲賞 | ノミネート | アレクサンドル・デスプラ | |
視覚効果賞 | ノミネート | ティム・バーク、ジョン・リチャードソン、デヴィッド・ヴィッケリー、グレッグ・バトラー | ||
音響賞 | ノミネート | Dave Patterson、Lon Bender、Robert Fernandez、Victor Ray Ennis | ||
2011年ティーン・チョイス・アワード | 夏映画賞 | 受賞 | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 | |
夏映画スター賞 男性 | 受賞 | ダニエル・ラドクリフ | ||
夏映画スター賞 女性 | 受賞 | エマ・ワトソン | ||
2011年スクリーム賞 | アルティメット・スクリーム賞 | 受賞 | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 | |
脚本賞 | 受賞 | スティーヴ・クローヴス | ||
ファンタジー男優賞 | 受賞 | ダニエル・ラドクリフ | ||
悪役賞 | 受賞 | レイフ・ファインズ | ||
ホーリー・シット・シーン賞(必要の部屋) | 受賞 | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 | ||
F/X賞 | 受賞 | ティム・バーク | ||
ファンタジー映画賞 | ノミネート | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 | ||
監督賞 | ノミネート | デヴィッド・イェーツ | ||
ファンタジー女優賞 | ノミネート | エマ・ワトソン | ||
助演男優賞 | ノミネート | ルパート・グリント | ||
助演男優賞 | ノミネート | アラン・リックマン | ||
アンサンブル賞 | ノミネート | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 | ||
格闘シーン賞(最後の戦い) | ノミネート | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 | ||
格闘シーン賞(ホグワーツの戦い) | ノミネート | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 | ||
3D映画賞 | ノミネート | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 | ||
アメリカン・フィルム・インスティチュート賞2011 | AFI特別賞 | 受賞 | ハリー・ポッター・シリーズ | |
世界サウンドトラック・アカデミー | 映画作曲家賞 | 受賞 | アレクサンドル・デスプラ | |
2012 | アカデミー賞 | 美術賞 | ノミネート | スチュアート・クレイグ、ステファニー・マクミラン |
メイクアップ賞 | ノミネート | Nick Dudman、Amanda Knight、Lisa Tomblin | ||
視覚効果賞 | ノミネート | ティム・バーク、デヴィッド・ヴィッケリー、グレッグ・バトラー、ジョン・リチャードソン | ||
英国アカデミー賞 | 美術賞 | ノミネート | スチュアート・クレイグ、ステファニー・マクミラン | |
視覚効果賞 | 受賞 | ティム・バーク、ジョン・リチャードソン、グレッグ・バトラー、デヴィッド・ヴィッケリー | ||
音響賞 | ノミネート | James Mather、Stuart Wilson、Stuart Hilliker、Mike Dowson、Adam Scrivener | ||
メイクアップ&ヘア賞 | ノミネート | Amanda Knight、Lisa Tomblin | ||
ピープルズ・チョイス・アワード | 映画賞 | 受賞 | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 | |
アクション映画賞 | 受賞 | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 | ||
映画アンサンブル賞 | 受賞 | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 | ||
小説原作映画賞 | 受賞 | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 | ||
映画男優賞 | ノミネート | ダニエル・ラドクリフ | ||
25歳未満の映画スター賞 | ノミネート | ダニエル・ラドクリフ | ||
25歳未満の映画スター賞 | ノミネート | ルパート・グリント | ||
25歳未満の映画スター賞 | ノミネート | エマ・ワトソン | ||
25歳未満の映画スター賞 | ノミネート | トム・フェルトン | ||
グラミー賞 | 映像メディア・サウンドトラック部門 | ノミネート | アレクサンドル・デスプラ | |
放送映画批評家協会賞 | 美術賞 | ノミネート | スチュアート・クレイグ | |
視覚効果賞 | ノミネート | ティム・バーク、ジョン・リチャードソン、デヴィッド・ヴィッケリー、グレッグ・バトラー | ||
音響賞 | 受賞 | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 | ||
メイクアップ賞 | 受賞 | Nick Dudman、Amanda Knight、Mark Coulier | ||
映画俳優組合 | スタント・アンサンブル賞 | 受賞 | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 | |
衣裳デザイナー組合賞 | 映画衣装デザイン賞 ファンタジー映画 | 受賞 | Jany Temime | |
美術監督組合賞 | 美術監督賞 ファンタジー映画 | 受賞 | スチュアート・クレイグ、ステファニー・マクミラン | |
女性映画ジャーナリスト同盟 | 助演男優賞 | ノミネート | アラン・リックマン | |
SFX賞 | 映画賞 | 受賞 | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 | |
監督賞 | ノミネート | デヴィッド・イェーツ | ||
視覚効果協会賞 | Outstanding Visual Effects in an Effects Driven Feature Motion Picture | ノミネート | ティム・バーク、Emma Norton、ジョン・リチャードソン、デヴィッド・ヴィッケリー | |
Outstanding Animated Character in a Live Action Feature Motion Picture – Ukrainian Ironbelly | ノミネート | Yasunobu Arahori、Tom Bracht、Gavin Harrison、Chris Lentz | ||
Outstanding Created Environment in a Live Action Feature Motion Picture | ノミネート | Keziah Bailey、Stephen Ellis、Clement Gerard、Pietro Ponti | ||
Outstanding Models in a Feature Motion Picture | ノミネート | Steven Godfrey、Pietro Ponti、Tania Marie Richard、Andy Warren | ||
Outstanding Compositing in a Feature Motion Picture | ノミネート | Michele Benigna、Martin Ciastko、Thomas Dyg、Andy Robinson | ||
国際映画音楽批評家協会賞 | ファンタジー/SF/ホラー映画作曲賞 | ノミネート | アレクサンドル・デスプラ | |
サターン賞 | ||||
ファンタジー映画賞 | 受賞 | Steven Godfrey、Pietro Ponti、Tania Marie Richard、Andy Warren | ||
監督賞 | ノミネート | デヴィッド・イェーツ | ||
助演男優賞 | ノミネート | レイフ・ファインズ | ||
ノミネート | アラン・リックマン | |||
助演女優賞 | ノミネート | エマ・ワトソン | ||
美術賞 | ノミネート | スチュアート・クレイグ | ||
編集賞 | ノミネート | Mark Day | ||
衣装デザイン賞 | ノミネート | Jany Temime | ||
メイクアップ賞 | ノミネート | Nick Dudman、Amanda Knight | ||
特殊効果賞 | ノミネート | ティム・バーク、グレッグ・バトラー、ジョン・リチャードソン、デヴィッド・ヴィッケリー | ||
ヒューゴー賞 | 映像部門 長編作品 | ノミネート | デヴィッド・イェーツ、スティーヴ・クローヴス | |
MTVムービー・アワード | 作品賞 | ノミネート | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 | |
男性演技賞 | ノミネート | ダニエル・ラドクリフ | ||
女性演技賞 | ノミネート | エマ・ワトソン | ||
MTVムービー・アワード ヒーロー賞 | 受賞 | ダニエル・ラドクリフ | ||
MTVムービー・アワード キス賞 | ノミネート | ルパート・グリント、エマ・ワトソン | ||
MTVムービー・アワード ファイト賞 | ノミネート | ダニエル・ラドクリフ、レイフ・ファインズ | ||
MTVムービー・アワード オン・スクリーン・デュオ賞 | 受賞 | ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、トム・フェルトン | ||
第17回エンパイア賞 | 作品賞 | 受賞 | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 | |
男優賞 | ノミネート | ダニエル・ラドクリフ | ||
監督賞 | 受賞 | デヴィッド・イェーツ | ||
3D賞 | ノミネート | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 | ||
新人女優賞 | ノミネート | ボニー・ライト |
将来
2016年7月、ワーナー・ブラザース・エンターテインメントは『ハリー・ポッターと死の秘宝』の続編である舞台劇『ハリー・ポッターと呪いの子』の権利の購入を申請し、『呪いの子』の映画化が計画されているとの臆測を呼んだ。
2021年11月、本映画シリーズの第1作と第2作を監督したクリス・コロンバスは、主要キャストがそれぞれの役を再演する意図とともに『ハリー・ポッターと呪いの子』の映画化の監督をすることに興味を示した。2022年3月、ニューヨーク・タイムズ紙がダニエル・ラドクリフにハリー・ポッター役に復帰するかどうか質問したところ、彼はその時点では興味はないと答えたものの、将来的にその役に復帰する可能性は否定しなかった。
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 公式ウェブサイト
- J.K.ローリング 公式サイト
- ブルームズベリー社(英語)
- スコラスティック社(英語)
- 静山社
- 英国政府観光庁 - ハリー・ポッター映画ロケ地
- クエスト 秘宝を探せ(公式サイト)
- Harry Potter Wiki - ワーナー社認定Wiki
- ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1 - allcinema
- ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1 - KINENOTE
- Harry Potter and the Deathly Hallows: Part I - オールムービー(英語)
- Harry Potter and the Deathly Hallows: Part I - IMDb(英語)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2 - allcinema
- ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2 - KINENOTE
- Harry Potter and the Deathly Hallows: Part II - オールムービー(英語)
- Harry Potter and the Deathly Hallows: Part II - IMDb(英語)
小説 | 1. 賢者の石 - 2. 秘密の部屋 - 3. アズカバンの囚人 - 4. 炎のゴブレット - 5. 不死鳥の騎士団 - 6. 謎のプリンス - 7. 死の秘宝 |
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関連書籍 |
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音楽 |
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登場人物・登場組織 | |||||
世界設定 | |||||
関係者 | J・K・ローリング - 静山社 - 松岡佑子 - ワーナー・ブラザース映画 |
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その他 | 魔法ワールド - 映画 - ポッターモア - レゴ - ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター - ポッタリアン - 魔法同盟 - リターン・トゥ・ホグワーツ - ハリー・ポッターシリーズにちなんで命名された生物の一覧 - ホグワーツ・レガシー |
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J.K.ローリング 公式サイト | 静山社 | 映画公式サイト |
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