ワイル・フェリックス反応(ワイル・フェリックスはんのう、英: Weil-Felix test)は、リケッチア感染症の患者に対する臨床診断試験のこと。
リケッチア感染症患者の血清はその疾患に応じてプロテウス属のOX-19株、OX-2株、OX-K株に対する凝集素を持つ。これはリケッチアとプロテウスの間に共通抗原をもつことによる。その性質を利用して臨床診断試験に応用したものがワイル・フェリックス反応である 。特異性が十分ではないため、現代では蛍光抗体法やELISA法にとってかわられつつある。
1915年にチェコのオーストリア人医師エドムント・ヴァイルとポーランド生まれの細菌学者アーサー・フェリックスにより開発された。