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三冠 (野球)

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野球における三冠(さんかん、英語:Triple Crown)とは、打者の場合、日本プロ野球(NPB)およびメジャーリーグベースボール(MLB)において1シーズンに1人の打者首位打者本塁打王打点王の3つのタイトルを獲得することである。打者の選手が三冠を達成した場合は「三冠王」と呼びNPB、MLBともに表彰される

投手の場合、MLBでは1シーズンに1人の投手が最多勝利最優秀防御率最多奪三振の3つのタイトルを獲得すること と定義されているが、日本プロ野球では定義されていない。日本では、1リーグ時代から最高勝率が連盟表彰とされてきたことから、2000年代前半までは投手三冠といえば最多勝利最優秀防御率最高勝率を指すことが一般的であった。打者の三冠とは違い投手の三冠はNPBでは表彰の対象ではない。

一般的に「三冠王」とのみ表記される場合は打者の三冠王の事を指し、投手が三冠を達成した場合は「投手三冠王」と区別して呼んでいる。

概要

日本プロ野球においては、中島治康が1938年秋のシーズンで打撃3タイトルを独占した当時は、「打撃3部門の全てで1位となった」ことへの認識が薄く、話題にはならなかった。後に1953年から1958年にかけて、西鉄ライオンズ中西太が、4度にわたって打撃3タイトルの独占を僅差(1打点差や打率数厘差)で逃すという出来事があった。この時期の中西を巡る報道の中で、打撃3タイトルの独占が「トリプルクラウン」として取り上げられるようになり、「トリプル冠」「三重勝」といった表現の試行を経て、1958年頃から「三冠王」という訳語がマスコミで定着した。1965年に野村克也が打撃3タイトルを独占した際には、「三冠王」として大きく報道されている。

この事実を紹介した日本経済新聞の記事では、先に存在していた競馬の「三冠馬」という言葉の影響を受けた可能性が強いとも指摘している。

NPBおよびMLBにおける公式の定義以外でも、メディアなどでは野球におけるその他のタイトルやリーグトップの複数の記録の獲得、あるいは野球以外の競技における複数の最高記録の獲得を「○冠」と呼ぶ場合がある。

NPB

打者部門

年度 リーグ 選手名 所属球団 打率 本塁打 打点 その他リーグ1位の項目 備考
1938年秋 日本野球連盟 中島治康 東京巨人軍 .361 10 38 安打・塁打・出塁率・長打率 MVP
プロ野球史上初
1965年 パ・リーグ 野村克也 南海ホークス .320 42 110 得点・安打・塁打・敬遠 MVP
戦後および2リーグ制以降初
1973年 セ・リーグ 王貞治(1) 読売ジャイアンツ .355 51 114 得点・安打・塁打・四球・敬遠・出塁率・長打率 MVP(満票)
セ・リーグ初
1974年 セ・リーグ 王貞治(2) 読売ジャイアンツ .332 49 107 得点・塁打・四球・敬遠・出塁率・長打率 MVP、史上最年長(34歳)での達成
1982年 パ・リーグ 落合博満(1) ロッテオリオンズ .325 32 99 安打・二塁打・塁打・出塁率・長打率 MVP
プロ入り最速(4年目)での達成
1984年 パ・リーグ ブーマー・ウェルズ 阪急ブレーブス .355 37 130 安打・塁打・OPS MVP
外国人選手初
入団から最速(2年目)での達成
1985年 セ・リーグ ランディ・バース(1) 阪神タイガース .350 54 134 安打・塁打・出塁率・長打率 MVP
1985年 パ・リーグ 落合博満(2) ロッテオリオンズ .367 52 146 得点・塁打・四球・敬遠・出塁率・長打率 MVP
1986年 セ・リーグ ランディ・バース(2) 阪神タイガース .389 47 109 安打・塁打・四球・敬遠・出塁率・長打率 打率はNPB記録
1986年 パ・リーグ 落合博満(3) ロッテオリオンズ .360 50 116 得点・四球・敬遠・出塁率・長打率 最多となる3回目の達成
2004年 パ・リーグ 松中信彦 福岡ダイエーホークス .358 44 120 得点・安打・塁打・出塁率・長打率 MVP
平成唯一の達成
2022年 セ・リーグ 村上宗隆 東京ヤクルトスワローズ .318 56 134 得点・塁打・四球・敬遠・出塁率・長打率 MVP(満票)
令和初、史上最年少(22歳)での達成

2022年シーズン終了時点で12例(8人)の三冠王が誕生している。史上初の三冠王は1938年秋の中島治康である。複数回達成しているのは王貞治ランディ・バース落合博満で、落合は3回、王とバースは2回達成している。

投手部門

「*」は当時連盟表彰対象外の項目

年度 リーグ 選手名 所属球団 勝利 防御率 奪三振 その他のリーグ1位 備考
1937年春 日本野球連盟 沢村栄治 東京巨人軍 24 0.81 196* 勝率・完投・完封・無四球 MVP
日本プロ野球史上初
1938年秋 日本野球連盟 ヴィクトル・スタルヒン 東京巨人軍 19 1.05 146* 勝率・完投・完封・無四球・投球回数
1943年 日本野球連盟 藤本英雄 東京巨人軍 34 0.73 253* 登板・先発・勝率・完投・完封・投球回数 防御率はNPB記録
1948年 日本野球連盟 中尾碩志 読売ジャイアンツ 27 1.84 187* 沢村賞
戦後初・左投手初
1954年 セ・リーグ 杉下茂 中日ドラゴンズ 32 1.39 273* 登板・勝率・完封・投球回数 MVP(満票)・沢村賞
1954年 パ・リーグ 宅和本司 南海ホークス 26 1.58 275* 投球回数 新人での達成、19歳での達成は史上最年少
パ・リーグ初
1958年 セ・リーグ 金田正一 国鉄スワローズ 31 1.30 311* 完封・WHIP 沢村賞
1958年 パ・リーグ 稲尾和久(1) 西鉄ライオンズ 33 1.42 334* 登板・投球回数・WHIP MVP
1959年 パ・リーグ 杉浦忠 南海ホークス 38 1.40 336* 先発・勝率・完封・WHIP MVP(満票)
1961年 パ・リーグ 稲尾和久(2) 西鉄ライオンズ 42 1.69 353* 登板・勝率・完投・投球回数 勝利数はNPBタイ記録
奪三振は歴代2位、パ・リーグ記録
複数回達成は史上初
1961年 セ・リーグ 権藤博 中日ドラゴンズ 35 1.70 310* 登板・先発・完投・完封・無四球・投球回数・WHIP 沢村賞
新人での達成
1978年 パ・リーグ 鈴木啓示 近鉄バファローズ 25 2.02 178* 先発・完投・完封・無四球・WHIP 31歳での達成は史上最年長
1980年 パ・リーグ 木田勇 日本ハムファイターズ 22 2.28 225* 勝率・完投・投球回数 MVP
新人での達成
1981年 セ・リーグ 江川卓 読売ジャイアンツ 20 2.29 221* 勝率・完投・完封・WHIP MVP
1985年 セ・リーグ 小松辰雄 中日ドラゴンズ 17 2.65 172* 沢村賞
1990年 パ・リーグ 野茂英雄 近鉄バファローズ 18 2.91 287 勝率・完投・投球回数 MVP・沢村賞
新人での達成
1999年 セ・リーグ 上原浩治 読売ジャイアンツ 20 2.09 179 勝率・無四球・WHIP 沢村賞
新人での達成
2006年 パ・リーグ 斉藤和巳 福岡ソフトバンクホークス 18 1.75 205 勝率・完封・無四球・投球回数 沢村賞
2010年 セ・リーグ 前田健太 広島東洋カープ 15 2.21 174 完投・投球回数・WHIP 沢村賞
2018年 セ・リーグ 菅野智之 読売ジャイアンツ 15 2.14 200 完投・完封・投球回数・WHIP 沢村賞
2020年 パ・リーグ 千賀滉大 福岡ソフトバンクホークス 11 2.16 149
2021年 パ・リーグ 山本由伸(1) オリックス・バファローズ 18 1.39 206 先発・勝率・完投・完封・投球回数・WHIP MVP・沢村賞
2022年 パ・リーグ 山本由伸(2) オリックス・バファローズ 15 1.68 205 先発・勝率・完投・完封・投球回数 MVP・沢村賞
2年連続は史上初

2022年シーズン終了時点で投手三冠王は23例(21人)。史上初の投手三冠王は沢村栄治である。外国人史上初はヴィクトル・スタルヒン。複数回達成しているのは稲尾和久山本由伸で、連続達成は山本由伸のみ。 沢村賞とのWタイトルになる事が多く、沢村賞制定(1947年)以降に対象リーグ(1950 - 1988年はセ・リーグのみ、1989年以降は両リーグ対象)の投手三冠は14例あるが、うち12例で沢村賞を獲得している(1981年江川卓・2020年千賀滉大のみ不選出)。

他方、MVPとの親和性は打者三冠王よりも低く、投手三冠を達成したケースでMVPに選出された事例は、全体の半分に満たない(全体で23例中、MVP9例)。

球団別では、巨人7回、南海(現在のソフトバンク)4回、中日3回、西鉄(現在の西武)2回、近鉄2回、オリックス2回、国鉄(現在のヤクルト)1回、日本ハム1回、広島1回。

投手5冠

投手○冠という場合の項目はマスコミ等でも統一されていないため、最高勝率タイトルを含めて4冠と呼ぶことがある。さらに、スポーツライター宇佐美徹也は、この4冠に「球威を現すバロメーター」いう理由で最多完封を加えて投手5冠王とすることで、打者の三冠王に「匹敵する五冠王と呼んだらどうだろう」と述べている(ただし、なぜ完封が「球威を現すバロメーター」なのかに関する説明はない)。このように、投手5冠とは宇佐美が創作した称号であるが、近年はこの5項目を投手5冠とする報道がある。

2022年シーズン終了時点で投手5冠王達成者は1937年春の沢村栄治(巨人)、1938年秋のスタルヒン(巨人)、1943年の藤本英雄(巨人)、1954年の杉下茂(中日)、1959年の杉浦忠(南海)、1981年の江川卓(巨人)、2006年の斉藤和巳(ソフトバンク)、2021年・2022年の山本由伸(オリックス)の8人(9回)。斉藤和巳以外は所属チームはいずれもリーグ優勝を果たしている。こちらはMVPとの親和性が高く、リーグ優勝を果たした7人のうちスタルヒン、藤本英雄を除く5人がMVPを受賞している(2006年の斉藤和巳もMVP投票において1位票を最も多く獲得していた)。

その他

  • 同シーズンに打者部門・投手部門の両方で三冠王の達成者が出たのは、1938年秋・1985年・2022年の3回である。
    • 1938年秋は、三冠王が投打両部門ともに東京巨人軍の選手であった為、三冠王同士の直接対決はしていない。
    • 1985年は、打者三冠王がランディ・バース阪神)と落合博満ロッテ)であり、投手三冠王は小松辰雄中日)であったが、バースと小松はセ・リーグ在籍であったため両者はそのシーズン中に直接対決をしている。ただし三冠王が決定するのはシーズン終了後なので、三冠王同士としての直接対決という形ではない。
    • 2022年は打者三冠王がセ・リーグの村上宗隆ヤクルト)、投手三冠王がパ・リーグ山本由伸オリックス)であり、2022年10月22日の日本シリーズ第1戦において史上初の三冠王同士としての直接対決が実現した。

MLB

パンチョ伊東のエッセイによると、打点がリーグの記録として公表されるようになったのは1907年からであり、当時は打点の定義がリーグによって微妙に違いがあったため、それを統一して公式記録となったのは1920年からであるという。さらに当時の本塁打の多くは「ランニング・ホームラン」であったので、ほとんど注目されておらず、本塁打は三塁打の延長程度に考えられていた。従って、1910年代までの打撃の「三冠王」とは、打率・安打数・得点数の部門を制した選手を指していた。

打者部門

打撃6部門制覇は1909年にタイ・カッブが記録している。監督兼任での達成は1925年のロジャース・ホーンスビーが記録している。

年齢は達成年度の年齢。リーグのNLはナショナルリーグ、AAはアメリカン・アソシエーション、ALはアメリカンリーグ。不明は記録不明。()はランニング本塁打の本数(判明している数のみ。走本0本の場合は未記載)、走本はランニング本塁打の意。守備位置は達成年に最も守ったポジション。外野手は右翼手など詳細が判明している場合は記載。盗塁の太字はリーグトップ。

年度 年齢 選手名 リーグ 所属球団 守備位置 打席 打率 本塁打(走本) 打点 盗塁 備考
1878年 23歳 ポール・ハインズ NL プロビデンス・グレイズ 外野 .358 4(1) 50 メジャーリーグ初の三冠王
1887年 29歳 ティップ・オニール AA セントルイス・ブラウンズ 外野 .435 14(1) 123 30 本塁打数に加え、安打数、二塁打数、三塁打数も1位
1894年 27歳 ヒュー・ダフィー NL ボストン・ビーンイーターズ 外野 .440 18 145 48 MLB歴代最高打率記録
1901年 26歳 ナップ・ラジョイ AL フィラデルフィア・アスレチックス 二塁 .426 14(4) 125 27 二塁手史上初の達成。近代野球初の三冠王、近代野球以降でのMLB歴代最高打率
1909年 22歳 タイ・カッブ AL デトロイト・タイガース 外野 .377 9(9) 115 76 三冠に加え盗塁数・安打数・出塁率もMLB全体で1位、三冠王唯一の全てランニング本塁打。打撃三冠王の史上最年少記録
1922年 26歳 ロジャース・ホーンスビー(1) NL セントルイス・カージナルス 二塁 .401 42(4) 152 17 二人目の二塁手での達成
1925年 29歳 ロジャース・ホーンスビー(2) NL セントルイス・カージナルス 二塁 .403 39(1) 143 5 史上初の二度目の三冠王。投手も含め唯一の監督兼任での達成。
1933年 25歳 ジミー・フォックス AL フィラデルフィア・アスレチックス 一塁 .356 48 163 2 一塁手史上初の達成、初の両リーグから打撃三冠王誕生
1933年 28歳 チャック・クライン NL フィラデルフィア・フィリーズ 右翼 .368 28(1) 120 15 二人目の盗塁王経験者の達成
1934年 31歳 ルー・ゲーリッグ AL ニューヨーク・ヤンキース 一塁 .363 49(1) 165 9 二人目の一塁手での達成。三冠王の最多打点記録、最年長記録。最後のランニング本塁打を含む三冠王
1937年 25歳 ジョー・メドウィック NL セントルイス・カージナルス 左翼 .374 31 154 4 最後のNL打撃三冠王
1942年 23歳 テッド・ウィリアムズ(1) AL ボストン・レッドソックス 左翼 .356 36 137 3
1947年 28歳 テッド・ウィリアムズ(2) AL ボストン・レッドソックス 左翼 .343 32 114 0 メジャー最多タイ記録の二度目の三冠王
1956年 24歳 ミッキー・マントル AL ニューヨーク・ヤンキース 中堅 .353 52 130 10 スイッチヒッター史上初の達成、現在でも史上唯一。三冠王の最多本塁打記録
1966年 30歳 フランク・ロビンソン AL ボルチモア・オリオールズ 右翼 .316 49 122 8 黒人選手として史上初、現在でも史上唯一の三冠王
1967年 27歳 カール・ヤストレムスキー AL ボストン・レッドソックス 左翼 .326 44 121 10 20世紀最後の達成
2012年 29歳 ミゲル・カブレラ AL デトロイト・タイガース 三塁 .330 44 139 4 三塁手史上初の達成、メジャーリーグ45年ぶり

参考記録 フレッド・ダンラップ 打率.412 本塁打13 打点不明

1884年にユニオン・アソシエーションでの記録。安打数 (185)、得点 (160)、本塁打 (13)、打率 (.412)、出塁率 (.448)、長打率 (.621)はいずれもリーグトップ。ユニオン・アソシエーションにおける個人の打点数は現在も判明していないが、他の部門の成績から見て、この年のユニオン・アソシエーションの「三冠王」になっていたと思われる。

投手部門

投手5部門制覇は1884年にチャールズ・ラドボーン、1930年にレフティ・グローブが記録している。

両リーグからの達成はUAAANLなどの3リーグ以上ある場合の2リーグから誕生も含む。セーブの太字はリーグトップ。

年度 年齢 選手名 リーグ 所属球団 投球 勝利 防御率 奪三振 セーブ 備考
1877年 21歳 トミー・ボンド NL ボストン・レッドキャップス 40 2.11 170 0 初の投手三冠王
1884年 28歳 ガイ・ヘッカー AA ルイビル・カーネルズ 52 1.80 385 0 初の両リーグ(3リーグ時に2リーグ)から投手三冠王誕生、投手三冠王で唯一の首位打者獲得経験者
1884年 29歳 チャールズ・ラドボーン NL プロビデンス・グレイズ 60 1.38 441 2 勝率、セーブ数も1位、投手三冠王、MLBの最多勝利記録、投手三冠王の最多奪三振記録
1888年 31歳 ティム・キーフ NL ニューヨーク・ジャイアンツ 35 1.74 335 0
1889年 27歳 ジョン・クラークソン NL ボストン・ビーンイーターズ 49 2.73 284 1
1894年 23歳 エイモス・ルーシー NL ニューヨーク・ジャイアンツ 36 2.78 195 1
1901年 34歳 サイ・ヤング AL ボストン・アメリカンズ 33 1.62 158 0 近代野球初の投手三冠王
1905年 24歳 クリスティ・マシューソン(1) NL ニューヨーク・ジャイアンツ 31 1.28 206 3 両リーグから投手三冠王
1905年 28歳 ルーブ・ワッデル AL フィラデルフィア・アスレチックス 27 1.48 287 0
1908年 27歳 クリスティ・マシューソン(2) NL ニューヨーク・ジャイアンツ 37 1.43 259 5 セーブ数も1位、初の二度目の投手三冠王
1913年 25歳 ウォルター・ジョンソン(1) AL ワシントン・セネタース 36 1.14 243 2 投手三冠王の最高防御率記録
1915年 28歳 ピート・アレクサンダー(1) NL フィラデルフィア・フィリーズ 31 1.22 241 3
1916年 29歳 ピート・アレクサンダー(2) NL フィラデルフィア・フィリーズ 33 1.55 167 3 初の二年連続投手三冠王、完封数のMLB歴代最多タイ記録
1918年 30歳 ヒッポ・ボーン NL シカゴ・カブス 22 1.74 148 0 両リーグから投手三冠王
1918年 30歳 ウォルター・ジョンソン(2) AL ワシントン・セネタース 23 1.27 162 3
1920年 33歳 ピート・アレクサンダー(3) NL フィラデルフィア・フィリーズ 27 1.91 173 5 最多記録の三度目の投手三冠王
1924年 33歳 ダジー・ヴァンス NL ブルックリン・ドジャース 28 2.16 262 0 両リーグから投手三冠王
1924年 36歳 ウォルター・ジョンソン(3) AL ワシントン・セネタース 23 2.72 158 0 最多タイ記録の三度目の投手三冠王
1930年 30歳 レフティ・グローブ(1) AL フィラデルフィア・アスレチックス 28 2.54 209 9 勝率、セーブ数もMLB全体で1位
1931年 31歳 レフティ・グローブ(2) AL フィラデルフィア・アスレチックス 31 2.06 175 5 最長タイの二年連続投手三冠王
1934年 25歳 レフティ・ゴメス(1) AL ニューヨーク・ヤンキース 26 2.33 158 1
1937年 28歳 レフティ・ゴメス(2) AL ニューヨーク・ヤンキース 21 2.33 194 0
1939年 30歳 バッキー・ウォルターズ NL シンシナティ・レッズ 27 2.29 137 0
1940年 21歳 ボブ・フェラー AL クリーブランド・インディアンス 27 2.61 261 4
1945年 24歳 ハル・ニューハウザー AL デトロイト・タイガース 25 1.81 212 2
1963年 27歳 サンディー・コーファックス(1) NL ロサンゼルス・ドジャース 25 1.88 306 0
1965年 29歳 サンディー・コーファックス(2) NL ロサンゼルス・ドジャース 26 2.04 382 2 セーブも記録した年での達成は2023年現在最後
1966年 30歳 サンディー・コーファックス(3) NL ロサンゼルス・ドジャース 27 1.73 317 0 42年ぶりの最多タイの三度目の投手三冠王、35年ぶり最長タイの二年連続投手三冠王
1972年 27歳 スティーブ・カールトン NL フィラデルフィア・フィリーズ 27 1.97 310 0
1985年 20歳 ドワイト・グッデン NL ニューヨーク・メッツ 24 1.53 268 0 投手三冠の最年少記録
1997年 34歳 ロジャー・クレメンス(1) AL トロント・ブルージェイズ 21 2.05 292 0
1998年 35歳 ロジャー・クレメンス(2) AL トロント・ブルージェイズ 20 2.65 271 0 33年ぶりの二度目の投手三冠王、32年ぶり最長タイの二年連続投手三冠王
1999年 27歳 ペドロ・マルチネス AL ボストン・レッドソックス 23 2.07 313 0
2002年 38歳 ランディ・ジョンソン NL アリゾナ・ダイヤモンドバックス 24 2.32 334 0 投手三冠の最年長記録
2006年 27歳 ヨハン・サンタナ AL ミネソタ・ツインズ 19 2.77 245 0
2007年 26歳 ジェイク・ピービー NL サンディエゴ・パドレス 19 2.54 240 0
2011年 28歳 ジャスティン・バーランダー AL デトロイト・タイガース 24 2.40 250 0 87年ぶりの両リーグから投手三冠王
2011年 23歳 クレイトン・カーショウ NL ロサンゼルス・ドジャース 21 2.28 248 0
2020年 25歳 シェーン・ビーバー AL クリーブランド・インディアンス 8 1.63 122 0 レギュラーシーズン60試合、シーズン最高奪三振率記録

また、メジャーリーグベースボールの三冠王一覧も参照

KBO

打者部門

年度 選手名 所属球団 打率 本塁打 打点 備考
1984年 李萬洙 三星ライオンズ .340 23 80
2006年 李大浩(1) ロッテ・ジャイアンツ .336 26 88
2010年 李大浩(2) ロッテ・ジャイアンツ .364 44 133 最多記録となる2度目の打者三冠王

投手部門

年度 選手名 所属球団 勝利 防御率 奪三振 備考
1986年 宣銅烈(1) ヘテ・タイガース 24 0.99 214
1989年 宣銅烈(2) ヘテ・タイガース 21 1.17 198
1990年 宣銅烈(3) ヘテ・タイガース 22 1.13 189
1991年 宣銅烈(4) ヘテ・タイガース 19 1.55 210 最多記録となる4度目の投手三冠王
2006年 柳賢振 ハンファ・イーグルス 18 2.23 204 新人王とMVPを同時受賞
2011年 尹錫珉 起亜タイガース 17 2.45 178

CPBL

打者部門

年度 選手名 所属球団 打率 本塁打 打点 備考
1998年 ジェイ・カークパトリック 興農ブルズ .387 31 101
2017年 王柏融 Lamigoモンキーズ .407 31 101

投手部門

年度 選手名 所属球団 勝利 防御率 奪三振 備考
2002年 宋肇基 中信ホエールズ 16 2.13 183
2006年 林恩宇 誠泰コブラズ 17 1.73 209
2015年 マイク・ローリー(1) 義大ライノズ 16 3.26 144
2017年 マイク・ローリー(2) 富邦ガーディアンズ 16 2.18 154
2020年 ホセ・デポーラ 中信兄弟 16 3.20 192

脚注

注釈

参照

参考文献


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