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子宮体癌
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子宮体癌とは、子宮腔側の上皮組織である子宮内膜から生じる癌(腺癌)である。
概要
子宮体癌の始めの症状は、月経に関係しない膣からの出血である。この出血の程度によっては、血がおりものに混ざり褐色になることもある。その他の症状には排尿での痛み(排尿障害)、性交での痛み(性交疼痛症)、下腹部の痛みなどがある。
子宮体癌患者の約 40% が肥満であり、実際に肥満は子宮体癌の原因のひとつとされている。また、出産経験が無い、閉経が遅い、乳癌の治療で用いられるタモキシフェンの服用、更年期障害の治療で用いられるエストロゲンの服用、月経を幼少期に迎えた、糖尿病、近親者に大腸癌患者が居る、月経不順(無排卵月経(無排卵性月経周期、無排卵周期症、無排卵性周期症などとも))、高齢なども、子宮体癌の原因である。
日本での子宮体癌の予防には、禁煙、節度のある飲酒、バランスの良い食事、野菜や果物の摂取、適度な運動の実践、太り過ぎない、痩せ過ぎないなどが効果的と言われている。
子宮体癌の検査には、膣から子宮内に細いチューブやブラシを入れ、子宮内膜の細胞を少し採取し、この検体(細胞診検体)から癌の細胞があるかどうかを検査する細胞診断、膣に手を入れて検査する内診、肛門に手を入れて検査する直腸診、血液検査や尿検査で癌の種類により特徴的に産生される物質「腫瘍マーカー」の成分を検査する腫瘍マーカー検査などがある。
国立がん研究センターによれば、2019年の女性の子宮体癌患者数は、乳癌、大腸癌、肺癌、胃癌、膵臓癌に次いで5位で17880名である。