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芋子石
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芋子石 | |
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分類 | ケイ酸塩鉱物 |
シュツルンツ分類 | 9.ED.20 |
Dana Classification | 71.1.5.3 |
化学式 | Al2SiO3(OH)4 |
結晶系 | 擬六方晶系 |
モース硬度 | 2 - 3 |
文献 | |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
芋子石(いもごせき、Imogolite、イモゴライト)は、鉱物(ケイ酸塩鉱物)の一種。化学組成は Al2SiO3(OH)4、結晶系は擬六方晶系。粘土鉱物の一種。
産出地
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性質・特徴
芋子石は、直径1.8 - 2.2nm、長さは数十nm - 数umのアルミとシリカから成るナノチューブ状の物質である。
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用途・加工法
天然の芋子石はごく少量しか採ることができない。そのため、工業的利用には、人工的に合成する方法が不可欠である。芋子石は冷房の消費電力を抑えるデシカント剤、低温排熱を有効利用するためのヒートポンプ熱交換剤、湿度調整剤、高速乾燥剤などさまざまな用途があり、カーボンナノチューブに次ぐ次世代ナノチューブ材料として現在注目を浴びている物質である。
サイド・ストーリー
九州大学の吉永長則と青峰重範によって1962年に熊本県人吉地方の火山ガラスに富む火山灰土壌から発見された日本産新鉱物。その土壌の通称名、芋子が名前の由来である。
発見当時は化学組成及び構造の詳細が未確定だったこともあり、1967年に国際鉱物学連合により一度Reject(否定)されたが、研究が進んで詳細が判明したことなどから1986年にRedefined(再承認)された。
脚注
参考文献
- YOSHINAGA Naganori; AOMINE Shigenori (1962). “IMOGOLITE IN SOME ANDO SOILS” (PDF). Soil science and plant nutrition (日本土壌肥料学会) 8 (3): 114-121. ISSN 0038-0768. NAID 110001719472. https://ci.nii.ac.jp/naid/110001719472.
- Koji Wada; Naganori Yoshinaga (1969). “The structure of "imogolite"” (PDF). American Mineralogist (Mineralogical Society of America) 54: 50-71. ISSN 0003-004X. http://www.minsocam.org/msa/collectors_corner/amtoc/toc1969.htm.
- 吉永長則「新種珪酸塩鉱物イモゴライトについて」『粘土科学』第9巻、日本粘土学会、1970年、1-11頁、ISSN 0470-6455、NAID 110003712634。
関連項目
外部リンク
- 宮島宏. “名称未設定”. 大地浪漫. 2011年11月24日閲覧。
- 高原淳 (2006年). “イモゴライト:土の中のソフトマテリアル” (PDF). 「柔らかい材料 ソフトマテリアル」の化学. 九州大学オープンコースウェア. 2011年11月23日閲覧。
- 日本から発見された新鉱物たち(No.1-20)→No.13 - 東京大学物性研究所電子顕微鏡室