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鎖骨骨折
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鎖骨骨折 | |
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分類および外部参照情報 | |
診療科・ 学術分野 |
救急医学 |
ICD-10 | S42.0 |
ICD-9-CM | 810 |
MedlinePlus | 001588 |
eMedicine | orthoped/50 radio/609 |
GeneReviews |
鎖骨骨折(さこつこっせつ、英: fracture of the clavicle、独: Schlüsselbeinbruch)は、体幹にある鎖骨の骨折である。
概要
鎖骨は体幹の前方かつ頭側に左右1本ずつあるS字型の細長い骨である。内側では前胸部にある胸骨と関節を作る。外側では肩甲骨の肩峰と関節を作る。
本骨折は頻度が高く、全骨折の約10 - 15%を占め、若年者に多く見られる。また多くは肩甲帯に対して内方への介達外力から起こり、中外3分の1の部位に生じる。内側は胸鎖乳突筋の働きに伴って上方へ、外側は上肢重量に伴って下内方へ転位する。不全骨折では上方凸の型となる。分娩時骨折においても高い割合を占め、特に骨盤位分娩に多く発生する。
診断
骨折側の肩幅が狭小化し、また変形・腫脹・圧痛等、骨折固有の症状があり、骨が皮下に直接触れるため、容易に診断できる。疼痛を伴うため肩関節は可動性を失うが、肘部から指の運動は特に支障を来さない。小児の不全骨折は見逃さないよう注意が必要である。
治療
肩関節を上方に引き上げるように整復を行う。臨床上広く応用される8字包帯固定法(鎖骨バンド等)の他、ギプス包帯法、Sayre絆創膏包帯固定法、Désault包帯法等を施す。また比較的太いキルシュナーワイヤーを用いて骨髄内固定法等の手術療法を行うことも多い。
参考文献
- 『南山堂 医学大辞典』 南山堂、2006年 ISBN 978-4-525-01029-4
- 『標準整形外科学』 医学書院、2008年 ISBN 978-4-260-00453-4
- 『骨折・脱臼』 南山堂、2005年 ISBN 978-4-525-32002-7
- 『ロックウッドに学ぶ 骨折ハンドブック』 メディカル・サイエンス・インターナショナル、2004年 ISBN 978-4-89592-370-5
- 『図解 骨折治療の進め方』 医学書院、2008年 ISBN 978-4-260-00025-3