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シプロヘプタジン

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シプロヘプタジン
Cyproheptadine.svg
Cyproheptadine3Dan.gif
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
販売名 Periactin
Drugs.com monograph
MedlinePlus a682541
ライセンス US Daily Med:リンク
胎児危険度分類
  • AU: A
  • US: B
法的規制
投与方法 Oral
薬物動態データ
血漿タンパク結合 96 to 99%
代謝 Hepatic. Mostly CYP3A4 meditated.
半減期 8.6 hours
排泄 Faecal (2-20%; 34% of this as unchanged drug) and renal (40%; none as unchanged drug)
識別
CAS番号
129-03-3 チェック969-33-5 (塩酸塩)
ATCコード R06AX02 (WHO)
PubChem CID: 2913
IUPHAR/BPS 277
DrugBank DB00434 チェック
ChemSpider 2810 チェック
UNII 2YHB6175DO チェック
KEGG D07765  チェック
ChEBI CHEBI:4046 チェック
ChEMBL CHEMBL516 チェック
化学的データ
化学式 C21H21N
分子量 287.398 g/mol

シプロヘプタジン(Cyproheptadine)は第一世代抗ヒスタミン薬の一つである。抗コリン作用抗セロトニン作用局所麻酔作用を持つ。商品名ペリアクチン

効能・効果

皮膚疾患に伴う瘙痒(湿疹・皮膚炎、皮膚瘙痒症、薬疹)、蕁麻疹、血管運動性浮腫、枯草熱、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽 に用いられる。

禁忌

下記の患者には禁忌とされている。

  • 緑内障のある患者
  • 狭窄性胃潰瘍のある患者
  • 幽門十二指腸閉塞のある患者
  • 前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者
  • 気管支喘息の急性発作時の患者
  • 新生児・低出生体重児
  • 老齢の衰弱した患者
  • 製剤成分に対し過敏症の既往歴のある患者

副作用

添付文書に記載されている重大な副作用は、錯乱、幻覚、痙攣、無顆粒球症である。5%以上の患者に眠気が現れる。

その他発現し得る副作用には、下記のものが挙げられる。

  • 鎮静・眠気(多くの場合一過性)
  • 眩暈
  • 協調障害
  • 混乱
  • 鎮静
  • 興奮
  • 神経過敏
  • 振戦
  • 易刺激性
  • 不眠
  • 錯感覚
  • 神経炎
  • 痙攣
  • 陶酔感
  • 幻覚
  • ヒステリー
  • 脱力
  • 発疹、浮腫等のアレルギー症状
  • 発汗
  • 蕁麻疹
  • 光線過敏
  • 急性内耳炎
  • 複視
  • 眩暈
  • 耳鳴
  • 低血圧
  • 動悸
  • 期外収縮
  • アナフィラキシーショック
  • 溶血性貧血
  • 白血球減少症無顆粒球症および血小板減少症等の血液疾患
  • 胆汁鬱滞
  • 下記等の肝障害
  • 心窩部
  • 口腔乾燥症
  • 嘔気
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 下記等の抗コリン症状
    • 霧視
    • 便秘
    • 口渇
    • 頻拍
    • 尿閉
    • 排尿困難
    • 鼻閉
    • 鼻咽頭部乾燥
  • 頻尿
  • 早期月経
  • 気管支分泌物増粘
  • 胸部圧迫感喘鳴
  • 疲労
  • 悪寒
  • 頭痛
  • 食欲亢進
  • 体重増加

8〜12mg/日×5日間の服用で成長ホルモンの分泌が抑制されることが示された。

過量投与

過量投与の対処法としては、胃洗浄や嘔吐誘発が推奨される。症状は通常、中枢神経抑制(時に中枢神経刺激)および過剰抗コリン効果である。マウスでのLD50は123mg/kg、ラットでは295mg/kgである。

作用機序

シプロヘプタジンは下記の各受容体拮抗薬または逆作動薬として作用する。

受容体・輸送蛋白質 結合親和性(Ki[nM])(特記無き場合はヒト受容体)
SERT 4100 (RC)
NET 290 (RC)
5-HT1A 59
5-HT2A 1.67
5-HT2B 1.54
5-HT2C 2.23
5-HT3 228 (MN)
5-HT6 142
5-HT7 123.01
M1 12
M2 7
M3 12
M4 8
M5 11.8
D1 117
D2 112
D3 8
H1 0.06
H3 >10000
H4 201.5

略語:
RC - ラット
MN - NG108-15マウス

薬物動態学

シプロヘプタジンは経口投与での吸収率が高く、1〜3時間で最高血中濃度に達する。経口投与時の血中半減期は約8時間である。

獣医学領域での使用

シプロヘプタジンはネコの食欲刺激または気管支喘息の補助治療薬として使用される。副作用として、興奮および攻撃性が現れることがある。ネコでの半減期は約12時間である。

シプロヘプタジンをウマの下垂体中間部機能不全の治療に応用し、成功している。

関連項目


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