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WHO必須医薬品モデル・リスト

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WHO必須医薬品モデル・リストは1977年に策定され、2017年に40周年を迎えた。

WHO必須医薬品モデル・リスト(ダブリュー・エイチ・オーひっすいやくひんモデル・リスト、英語: WHO Model List of Essential Medicines , EML)とは、世界保健機関 (WHO) が策定した、現代的な医療水準を維持するために必須と考えられる医薬品類(essential medicines , E-Drug)のことである。重要な医薬品を取り揃える際の選定例として活用されており、リストには約300品目の医薬品が収載されている。このリストは医薬品の入手が困難な開発途上国において、入手しやすいことも考慮して選定されており、医療援助の際に、最小限必要な医薬品選定の際の指標ともされている。「WHOエッセンシャル・ドラッグ」とも呼ばれる。

概要

世界保健機関 (WHO) は、1975年の第28回総会において必須医薬品(essential drugs)というコンセプトを採択した。これは

人口の大部分におけるヘルスケア上のニーズを満たすものである; そのために、適切な量・適切な剤形で個人やコミュニティが入手しうる価格であるべきだ — WHO、The Use of Essential Drugs: Ninth Report of the WHO Expert Committee

とされており、各国が必要と国情に応じて策定することとされた。同総会において、WHA 28.66 (必須医薬品活動に関する決議) を採択し、WHOは加盟各国における必須医薬品の策定に関して助言していくこととなった。その一環として、各国の必須医薬品リストのモデルとなるリストとして策定されたのが、本リストである。なお必須医薬品は、1978年アルマ・アタ宣言において、プライマリ・ヘルス・ケア (PHC) の8要素の1つとして数えられている。

当初は「WHO Model List of Essential Drugs」と称されており、初版は1977年に、208種類の医薬品を収載して、必須医薬品の選択に関する専門委員会WHO Expert Committee on the Selection of Essential Drugs)第1回報告に掲載された。モデル・リストは当初2年から3年の1回改訂されていたものの、1987年以降は2年毎に改訂されており、2021年現在、2019年に改訂された第21版が最新である。初版以後、しばらく収載品目数は増加してきたのに対して、近年は削除品目も検討されて整理が進み、320品目前後で推移している。また2007年10月より小児版(12歳以下のための必須医薬品リスト)もリリースされており、こちらは2021年現在、第7版が最新である。なお同委員会は、1982年に開催された3回目の委員会でWHO Expert Committee on the Use of Essential Drugsと改名され、その後も改称された結果、2003年以降はWHO Expert Committee on the Selection and Use of Essential Medicinesと称されている。

なお、必須医薬品というコンセプトの創出に当たっては、当時、薬剤政策管理部門のチーフであった中嶋宏が中心的な役割を果たしたことが知られている。ただし先進国においては、その国で既に一般的に用いられている医薬品が充実しているため、敢えて必須医薬品リストが策定されていないことも多い。

大人用薬品リスト 第17版

麻酔関連

鎮痛薬・NSAIDs・DMARDs

抗アレルギー薬

抗体および抗毒物療法

抗痙攣薬・抗てんかん薬

抗感染症薬

駆虫薬

抗菌薬

抗真菌薬

抗ウイルス薬

抗原虫薬

抗片頭痛薬

化学療法薬

抗パーキンソン病薬

血液及び造血器系に作用する薬

血液製剤と代用血漿

心血管系に作用する薬

皮膚に作用する薬

診断試薬

殺菌消毒薬

利尿剤

消化器系に作用する薬

内分泌に作用する薬

免疫学的製剤

筋弛緩剤・コリンエステラーゼ阻害剤

眼科領域の薬

子宮収縮・収縮抑制剤

腹膜透析液

精神科領域の薬

呼吸器系に作用する薬

電解質・酸塩基平衡補正薬

ビタミン・ミネラル

小児耳鼻咽喉科領域の薬剤

新生児医療領域の薬剤

参考文献


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